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公開番号2025093693
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209501
出願日2023-12-12
発明の名称動画像配信装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H04N 21/258 20110101AFI20250617BHJP(電気通信技術)
要約【課題】表示する動画像を動画像表示装置の姿勢などに基づいて切り替える場合であっても、配信の遅延などを抑制して臨場感を損なうことなく動画像を配信する。
【解決手段】動画像表示部3の姿勢の変化の方向および速さを検出する姿勢情報検出部3a,3bと、得られた方向および速さに基づいて、配信を要求する動画像の範囲を決定する配信要求調整部3cとを有し、配信要求調整部3cは、動画像表示部が静止している場合には、周辺動画像のうち中心動画像を中心とした均等の範囲に存在する周辺動画像を、配信を要求する動画像の範囲に決定し、動画像表示部が動いて方向および速さが検出された場合には、周辺動画像を移動方向および速度に応じて増大させて範囲を決定し、かつ増大した範囲の解像度を静止している際の動画像の解像度より低下させるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パノラマ動画像を複数に分割するとともに分割した動画像を出力する元動画像配信部と、前記元動画像配信部から受信した動画像を表示器に表示させる動画像表示部とを備えた動画像配信装置であって、
前記動画像表示部の移動もしくは姿勢の変化の方向および速さを検出する姿勢情報検出部と、
前記姿勢情報検出部で得られた前記方向および前記速さに基づいて、配信を要求する動画像の範囲を決定する配信要求調整部とを有し、
前記配信要求調整部は、前記動画像表示部が静止していて前記方向および前記速さが検出されない場合には、中心動画像と前記中心動画像の周囲に存在する周辺動画像のうち前記中心動画像を中心とした均等の範囲に存在する周辺動画像とで決まる範囲を、配信を要求する動画像の前記範囲に決定し、前記動画像表示部が動いて前記方向および前記速さが前記姿勢情報検出部によって検出された場合には、前記周辺動画像を前記静止している際の前記均等の範囲より前記方向にかつ前記速さに応じて増大させて前記範囲を決定し、かつ増大した前記範囲の解像度を前記静止している際の前記動画像の解像度より低下させるように構成され、
前記元動画像配信部は、前記配信要求調整部によって決定された範囲の動画像を前記動画像表示部に配信する
ことを特徴とする動画像配信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、パノラマ動画像を動画像表示装置に配信する装置に関し、特に動画像表示装置の位置や姿勢に応じてパノラマ画像から選択した動画像を動画像表示装置に配信して表示させるように構成された動画像配信装置に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
動画像を画像表示制御装置に配信してユーザーに提示する装置の一例が特許文献1に記載されている。その特許文献1に記載されている画像配信装置は、表示可能範囲内におけるユーザーの注視方向の情報を取得し、取得した注視方向に基づいて、複数の動画像の中から配信対象とする動画像を選択するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/134947号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された動画配信装置によれば、注視方向の動画像を選択して動画表示制御装置に配信して表示させるから、注視方向が変化すれば、すなわち視線が動けば、その動きに応じて選択する動画像を切り替えることになる。その場合、切り替える動画像の連続性を担保するなど動画像の変化もしくは切り替えを視覚的に自然なものとするため、注視方向の変化の前の動画像と変化した後の動画像との間の動画像を連続的に配信することになる。したがって、注視方向の変化が大きくかつ高速であれば、動画像のデータを短時間のうちに大量に送信しなければならず、配信の遅延が生じ、注視方向をそのように変化させた場合に表示される動画像が不自然なものとなる可能性がある。このような不都合は、画像データの処理量もしくは処理速度を大きくすることにより解決することが可能であるが、そうすると、画像配信装置もしくは画像表示制御装置の大容量化によって装置が大型化し、また高コストになるなどの他の課題が生じる。
【0005】
この発明は上記の事情を背景としてなされたものであって、表示する動画像を動画像表示装置の姿勢などに基づいて切り替える場合であっても、配信の遅延などを抑制して臨場感を損なうことなく動画像を配信することのできる動画像配信装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、この発明は、パノラマ動画像を複数に分割するとともに分割した動画像を出力する元動画像配信部と、前記元動画像配信部から受信した動画像を表示器に表示させる動画像表示部とを備えた動画像配信装置であって、前記動画像表示部の姿勢の変化の方向および速さを検出する姿勢情報検出部と、前記姿勢情報検出部で得られた前記方向および前記速さに基づいて、配信を要求する動画像の範囲を決定する配信要求調整部とを有し、前記配信要求調整部は、前記動画像表示部が静止していて前記方向および前記速さが検出されない場合には、中心動画像と前記中心動画像の周囲に存在する周辺動画像のうち前記中心動画像を中心とした均等の範囲に存在する周辺動画像とで決まる範囲を、配信を要求する動画像の前記範囲に決定し、前記動画像表示部が動いて前記方向および前記速さが前記姿勢情報検出部によって検出された場合には、前記周辺動画像を前記静止している際の前記均等の範囲より前記方向にかつ前記速さに応じて増大させて前記範囲を決定し、かつ増大した前記範囲の解像度を前記静止している際の前記動画像の解像度より低下させるように構成され、前記元動画像配信部は、前記配信要求調整部によって決定された範囲の動画像を前記動画像表示部に配信することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、表示器に表示されている動画像の中心から外れた箇所の動画像を見るために動画像表示部を移動させると、その方向および速さが検出される。動画像表示部が静止している状態においても、注視していると考えられる中心動画像とその周囲の周辺動画像とが表示器に表示されているが、動画像表示部の移動方向およびその速さが検出されると、周辺動画像がその移動方向に、移動速度に応じた大きさに拡大される。その結果、表示されている動画像の中で、表示の中心に位置する動画像が動いていくことになるので、表示器に現れる中心動画像の動きが動画像表示部の動きに対してズレが生じるなど、配信の遅延を回避もしくは抑制することができる。特に、周辺動画像の拡大を検出された移動速度に応じて行うので、移動速度が速い場合であっても配信の遅延などの不都合を回避もしくは抑制することができる。さらに、周辺動画像を拡大することに伴って解像度を下げることにより、配信もしくは表示する動画像のデータ量の増加を防止もしくは抑制することができるので、装置の大容量化あるいは大型化もしくは高コストがを回避もしくは抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
この発明の実施形態における動画像配信装置を機能的構成として示すブロック図である。
3軸方向に広がりのあるいわゆる全天空型のパノラマ動画像を概念的に示す模式図である。
パノラマ動画像を空間2次元および時間1次元で分割してマトリックス状に配列した図である。
ユーザーが動画像配信装置を静止させて所定の動画像を注視している状態を示す模式図である。
動画像配信装置を静止している状態で配信される動画像の範囲および中心動画像を示す説明図である。
ユーザーが動画像配信装置を動かして注視する動画像を変更する状態を示す模式図である。
動画像配信装置の姿勢もしくは位置を変更する場合に配信される動画像の範囲および中心動画像を示す説明図である。
2軸方向に広がりのあるパノラマ動画像を概念的に示す模式図である。
2軸方向に広がりのあるパノラマ動画像を空間1次元および時間1次元で分割してマトリックス状に配列した図である。
2軸方向に広がりのあるパノラマ動画像について、動画像配信装置を静止している状態で配信される動画像の範囲および中心動画像を示す説明図である。
2軸方向に広がりのあるパノラマ動画像について、動画像配信装置の姿勢もしくは位置を変更する場合に配信される動画像の範囲および中心動画像を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
つぎに、この発明の実施形態を添付の図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態はこの発明を実施した場合の一例に過ぎないのであって、この発明を限定するものではない。
【0010】
この発明に係る動画像配信装置は、撮像されつつあるパノラマ動画像もしくは既に取得されているパノラマ動画像を、スマートフォンやダブレットパソコンあるいはVRヘッドセットもしくはVRゴーグルなどの携行型の表示器を備えた表示部に配信する装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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