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公開番号2025094288
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2022081913
出願日2022-05-18
発明の名称ヌクレオシド誘導体及びその利用
出願人株式会社GF・Mille,国立大学法人東海国立大学機構,公益財団法人微生物化学研究会
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類C07H 19/067 20060101AFI20250618BHJP(有機化学)
要約【課題】ヌクレオシド誘導体及び当該ヌクレオシド誘導体を用いたRNA薬剤を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される誘導体。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025094288000030.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">55</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">164</com:WidthMeasure> </com:Image>
(R1は、水酸基、保護された水酸基等、R2は、水素原子、水酸基の保護基等、R3は、水素原子、水酸基の保護基等、R4は、水酸基、保護された水酸基等を表し、Bは、プリン塩基又はピリミジン塩基を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ヌクレオシド誘導体であって、
以下の式(1)で表される、誘導体。
TIFF
2025094288000024.tif
55
164
(上記式(1)において、R

は、水酸基、水素原子がアルキル基若しくはアルケニル基で置換された水酸基又は保護された水酸基を表し、R
2
は、水素原子、水酸基の保護基、リン酸基、保護されたリン酸基、保護されたホスホロチオエート基、又は-P(=O)
n

5

6
(nは0又は1を表し、R
5
及びR
6
は、互いに同一又は異なり、水素原子、水酸基、保護された水酸基、メルカプト基、保護されたメルカプト基、低級アルコキシ基、シアノ低級アルコキシ基、アミノ基、又は置換されたアミノ基のいずれかを示す。ただし、nが1のときには、R
5
及びR
6
が共に水素原子となることはない。)を示し、R
3
は、水素原子、水酸基の保護基、リン酸基、保護されたリン酸基、又はホスホロチオエート基を表し、R
4
は、水酸基、保護された水酸基、アジド基又はNHR

を表し、R

は、水素原子又はアミノ基の保護基を表し、Bは、プリン塩基又はピリミジン塩基を表す。)
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記R

は、メトキシ基である、請求項1に記載の誘導体。
【請求項3】
前記Bは、アデニン、シトシン、グアニン、チミン又はウラシルである、請求項1に記載の誘導体。
【請求項4】
少なくとも以下の式(3)で表される塩基含有単位を含む、オリゴヌクレオチド。
TIFF
2025094288000025.tif
70
164
(上記式(3)において、R

は、水酸基、水素原子がアルキル基若しくはアルケニル基で置換された水酸基を表し、X
1
は、酸素原子又は硫黄原子を表し、X

は、OH(又はO

)、SH(又はS

)を表し、Bは、プリン塩基又はピリミジン塩基を表す。)
【請求項5】
パッセンジャー鎖の3’末端から第1塩基以上第9塩基以内及び/又は前記パッセンジャー鎖の5’末端から第1塩基以上第6塩基以内の範囲に、以下の式(3);
TIFF
2025094288000026.tif
70
164
(上記式(3)において、R

は、水酸基、水素原子がアルキル基若しくはアルケニル基で置換された水酸基を表し、X
1
は、酸素原子又は硫黄原子を表し、X

は、OH(又はO

)、SH(又はS

)を表し、Bは、プリン塩基又はピリミジン塩基を表す。)
で表される塩基含有単位を1個又は2個以上備える、siRNAのパッセンジャー鎖。
【請求項6】
ガイド鎖の5’末端から第7塩基の位置に、以下の式(3);
TIFF
2025094288000027.tif
70
164
(上記式(3)において、R

は、水酸基、水素原子がアルキル基若しくはアルケニル基で置換された水酸基を表し、X
1
は、酸素原子又は硫黄原子を表し、X

は、OH(又はO

)、SH(又はS

)を表し、Bは、プリン塩基又はピリミジン塩基を表す。)
で表される塩基含有単位を備える、siRNAのガイド鎖。
【請求項7】
請求項5に記載のパッセンジャー鎖及び/又は請求項6に記載のガイド鎖を備える、siRNA。
【請求項8】
以下の式(4)で表される化合物。
TIFF
2025094288000028.tif
53
164
(上記式(4)中、R
7
は、アセチル基又は互いに結合してR

に結合する酸素原子を-C(CH
3

2
-で連結した環状構造を表し、R
8
は、水素原子又は水酸基の保護基を表し、R

は、水素原子又は水酸基の保護基を表し、R
10
は、水酸基、保護された水酸基又はアジド基を表す。)
【請求項9】
式(1)で表されるヌクレオシド誘導体の合成方法であって、
以下の式(4)で表される中間体の1’位炭素原子に、プリン塩基又はピリミジン塩基を導入する工程を含む、合成方法。
TIFF
2025094288000029.tif
53
164
(上記式(4)中、R
7
は、アセチル基を表し、R
8
は、水酸基の保護基を表し、R

は水酸基の保護基を表し、R
10
は、アジド基を表す)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、ヌクレオシド誘導体及びその利用に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
mRNAとハイブリダイズして遺伝子の発現を抑制するように設計されるRNA薬剤の一つとして、RNA干渉を利用するRNA干渉剤であるsiRNAや、RNaseH相互作用を利用するアンチセンス核酸(ASO)が開発されてきている。
【0003】
これらの薬剤を用いて効果的に遺伝子発現を抑制するには、標的部位の選択の他、薬剤の標的RNAとのハイブリダイズ能、ヌクレアーゼ耐性能、細胞膜透過性能が求められるほか、薬剤固有の遺伝子発現抑制作用に基づく遺伝子発現抑制能が求められる。こうした薬剤の有効性を高めるための骨格部分への種々の修飾が試みられている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/110678号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
種々の修飾体が創出されているものの、こうした修飾体の立体異性と上記各種機能についての具体的知見は極めて少ない。さらに、siRNAやASOにおける修飾体への導入部位と上記各種機能との関係も必ずしも明らかではなく、特定の修飾体に好適な導入部位を予測することは極めて困難な状況となっている。
【0006】
本発明者らは、これまで、リボースの4’位炭素原子に対するアミノアルキル基の修飾や同5’位炭素原子に対する種々の修飾について検討してきた。その過程において、4’位アミノアルキル修飾では、細胞膜透過性能及びヌクレアーゼ抵抗性能に優れるが、そのN型-S型互換異性により標的RNAとの二本鎖形成能が低下していることがわかった。
【0007】
また、同5’位アミノアルキル修飾では、R体とS体との双方が存在する。R体については、遺伝子発現抑制能に優れることは報告されていたが、S体については、なんら報告されていなかった。
【0008】
本明細書は、ヌクレオシド誘導体及び当該ヌクレオシド誘導体を用いたRNA薬剤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、ある種のアミノアルキル基を、リボースの5’位炭素原子への導入を試みたところ、種々の検討の結果、5’位についてのS体を得ることができた。かかるS体をsiRNAの導入種として利用するとき、意外にも標的RNAに対する高い親和性を発揮するとともに優れたヌクレアーゼ耐性も発揮することがわかった。S体についてのこうした作用を予測することは困難であった。
【0010】
さらに、S体を、パッセンジャー鎖の5’末端領域に導入したところ、siRNAは、優れたヌクレアーゼ耐性能と遺伝子発現抑制能とを発揮した。本明細書は、これらの知見に基づき、以下の手段を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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