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公開番号2025095239
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211122
出願日2023-12-14
発明の名称水中油型乳化化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/06 20060101AFI20250619BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】油性成分の溶け残りがなく、均一な化粧料が得られ、保存安定性に優れ、肌に塗布したときの肌なじみが良く、塗布後の肌にしっとり感が得られる水中油型乳化化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)天然型スフィンゴシン、
(B)炭素数12~22の脂肪酸、
(C)無機酸及び炭素数5以下の有機酸から選ばれる酸性化合物、
(D)25℃で液状又はペースト状の油剤、
(E)水
を含有し、成分(B)に対する成分(A)のモル比(A)/(B)が、1以上である水中油型乳化化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)天然型スフィンゴシン、
(B)炭素数12~22の脂肪酸、
(C)無機酸及び炭素数5以下の有機酸から選ばれる酸性化合物、
(D)25℃で液状又はペースト状の油剤、
(E)水
を含有し、成分(B)に対する成分(A)のモル比(A)/(B)が、1以上である水中油型乳化化粧料。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
さらに、(F)成分(A)及び(B)以外の25℃で固体状の油剤を含有する請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項3】
さらに、(G)2価アルコールを含有する請求項1又は2記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項4】
pH6未満である請求項1又は2記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項5】
成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、0.00002~1である請求項1又は2記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項6】
成分(C)が、炭素数5以下の有機酸を含む請求項1又は2記載の水中油型乳化化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水中油型乳化化粧料に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
スフィンゴシンは、皮膚の老化やシワ等の皮膚トラブルを改善する効果を有することから、これを配合した化粧料等が検討されている。
例えば、特許文献1には、25℃で液体のエステル油、スフィンゴシン類、酸性化合物、コレステロール又はフィトステロールを含有する水中油型乳化組成物が、乳化安定性、外観及び使用感に優れることが記載されている。
特許文献2には、スフィンゴシン類、酸性化合物、セラミド類、脂肪酸を含有する皮膚外用剤が、保存安定性及び使用感に優れることが記載されている。
特許文献3には、特定の有機酸、スフィンゴシン類、水を含有し、pH2~11であるベシクル組成物が、pH変化に対する安定性及び保存安定性に優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-28109号公報
特開2005-2018号公報
特開2012-214470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、天然志向が高まり、化粧料においても、天然由来原料が多く用いられている。
スフィンゴシン類は、天然型と、擬似型のものが用いられているが、特に天然型スフィンゴシンは、油剤に対する溶解性が低く、化粧料に配合しにくく、保存安定性においても課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、天然型スフィンゴシンと、特定の脂肪酸を特定の割合で組合わせるとともに、酸性化合物、油剤及び水を用いることにより、油性成分の溶け残りがなく、長期間保存しても、分離や結晶の析出がなく、保存安定性に優れ、肌に塗布したときの肌なじみが良く、塗布後の肌にしっとり感を与える水中油型乳化化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)天然型スフィンゴシン、
(B)炭素数12~22の脂肪酸、
(C)無機酸及び炭素数5以下の有機酸から選ばれる酸性化合物、
(D)25℃で液状又はペースト状の油剤、
(E)水
を含有し、成分(B)に対する成分(A)のモル比(A)/(B)が、1以上である水中油型乳化化粧料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の水中油型乳化化粧料は、油性成分の溶け残りがなく、均一な化粧料が得られ、長期間保存しても、分離や結晶の析出がなく、保存安定性に優れ、肌に塗布したときの肌なじみが良く、塗布後の肌にしっとり感が得られるものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)は、天然型スフィンゴシンであり、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、スフィンゴシン(i)、ジヒドロスフィンゴシン(ii)、フィトスフィンゴシン(iii)、デヒドロスフィンゴシン(iv)、デヒドロフィトスフィンゴシン(v)、スフィンガジエニン(vi)などが挙げられる。なお、化合物名の末尾の番号は、化合物の構造式が、下記式(i)~(vi)であることを示す。
これらのうち、スフィンゴシン(i)、ジヒドロスフィンゴシン(ii)、フィトスフィンゴシン(iii)、デヒドロスフィンゴシン(iv)、デヒドロフィトスフィンゴシン(v)が好ましく、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシンがより好ましく、フィトスフィンゴシンがさらに好ましい。
【0009】
TIFF
2025095239000001.tif
196
170
【0010】
成分(A)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、長期間保存しても、分離や結晶の析出を抑制し、保存安定性を向上させる観点、塗布した後の肌のしっとり感を向上させる観点から、含有量は、全組成中に0.001~10質量%であるのが好ましく、0.01~5質量%がより好ましく、0.1~3質量%がさらに好ましく、0.7~2質量%がよりさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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