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公開番号2025095496
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211534
出願日2023-12-14
発明の名称加熱装置
出願人マクセルイズミ株式会社
代理人個人
主分類A23C 9/12 20060101AFI20250619BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 加熱槽の槽内空間で熱媒液による液浴状態にある、被加熱物の収まった内容器又は被加熱物自体を、熱媒液を介して加熱して、被加熱物における温度分布を均等にしつつ所定の温度まで上昇させ且つ温度を維持できる、加熱装置を提供する。
【解決手段】 加熱槽10の底11から突出する突起15で内容器30が支持され、加熱槽10の底11と内容器30下面との間に生じる隙間に熱媒液が流通可能とされ、加熱部40による加熱で温められた熱媒液が、内容器30の下面及び側面における熱媒液と内容器30との接触箇所から内容器30に熱を伝えることで、加熱槽10の底11から離れて浮いた状態の内容器30の下側でも熱媒液の対流が生じ、熱媒液の温度が上昇しやすく、被加熱物を適切に加熱できる。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
所定の被加熱物を内部に収容可能な内容器と、
当該内容器及び所定の熱媒液を槽内空間に収容可能な加熱槽と、
当該加熱槽の槽内空間に収容された前記熱媒液を加熱可能な加熱部とを備え、
前記加熱槽の底に槽内空間へ突出する複数の突起が形成され、
当該複数の突起の少なくとも一部が、前記加熱槽に収容された前記内容器の下面に接して内容器を支持し、加熱槽の底と内容器の下面との間に前記熱媒液を流通可能とし、
前記熱媒液が、前記加熱槽の槽内空間で前記内容器の側面に接触可能となる所定収容量とされることを
特徴とする加熱装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
所定の被加熱物及び所定の熱媒液を槽内空間に収容可能な加熱槽と、
当該加熱槽の槽内空間に収容された前記熱媒液を加熱可能な加熱部と、
前記加熱槽の槽内空間に面する内側壁に沿って設けられ、前記熱媒液の温度を検出する温度センサと、
当該温度センサで検出された温度に基づいて前記加熱部を制御する制御部とを備え、
前記加熱槽の底に槽内空間へ突出する複数の突起が形成され、
当該突起が、前記加熱槽における前記温度センサの存在する側の内側壁に向けて直線状に複数の突起が並んだ突起列をさらに並べて複数列を並列させる配置として設けられることを
特徴とする加熱装置。
【請求項3】
前記請求項1に記載の加熱装置において、
前記加熱槽が、平面視で略矩形状となる上面開放箱状に形成され、
前記突起が、前記加熱槽の底で、加熱槽の長手方向と直交する向きに直線状に複数の突起が並んだ突起列をさらに加熱槽の長手方向に並べて複数列を並列させる配置として設けられることを
特徴とする加熱装置。
【請求項4】
前記請求項2又は3に記載の加熱装置において、
前記突起が、前記加熱槽の長手方向について千鳥配列状態とされることを
特徴とする加熱装置。
【請求項5】
前記請求項1に記載の加熱装置において、
前記加熱槽の内側壁に沿って配設され、前記熱媒液の温度を測定する温度センサを備え、
前記突起が、前記温度センサの存在する内側壁に向けて直線状に複数並べて配置されることを
特徴とする加熱装置。
【請求項6】
前記請求項1又は2に記載の加熱装置において、
前記突起が、所定高さの第一の突起、及び、当該第一の突起より低い高さとされる第二の突起を少なくとも含むことを
特徴とする加熱装置。
【請求項7】
前記請求項6に記載の加熱装置において、
前記突起が、前記加熱槽の底中央部における高さに対し、前記底中央部の周囲における高さをより大きくするようにされることを
特徴とする加熱装置。
【請求項8】
前記請求項7に記載の加熱装置において、
前記突起が、前記加熱槽の底中央部における突起の基端部の大きさに対し、前記底中央部の周囲における突起の基端部の大きさをより大きくするようにされることを
特徴とする加熱装置。
【請求項9】
前記請求項1又は2に記載の加熱装置において、
前記突起が、突起基端部の大きさに対し、突起の先端部の大きさをより小さくした先細形状として形成されることを
特徴とする加熱装置。
【請求項10】
前記請求項1又は2に記載の加熱装置において、
前記突起が、前記加熱槽の底中央部における配設密度に対し、前記底中央部の周囲における配設密度をより大きくするようにされることを
特徴とする加熱装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱対象物をウォーターバスを用いて加熱する加熱装置に関し、特にヨーグルト等の加熱発酵を要する発酵食品の製造に適した、加熱装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
家庭でヨーグルト(発酵乳)を製造するための家庭用のヨーグルト製造装置は、所定の収容スペースに、原材料としての生乳と乳酸菌等が含まれるスターターとを入れた容器を収め、この容器を所定の加熱部で加熱及び保温可能とされる構成である。こうした製造装置では、容器を加熱部で温めて容器内の原材料を発酵が進む一定温度に保ち、容器内で原材料を発酵させることで、ヨーグルトを得る仕組みとなっている。
このような従来のヨーグルト製造装置の例として、特開平4-271747号公報に開示されるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-271747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のヨーグルト製造装置は、前記特許文献に示される構成とされており、スターターを添加した牛乳パック入り牛乳を保温する保温容器と、この保温容器を加熱する加熱部としての熱電素子と、保温容器の温度を制御する温度制御手段と、加熱時間を制御する制御手段とを備えるものである。
【0005】
この装置では、牛乳パックがヨーグルト製造用の容器として用いられる。牛乳パック内の牛乳(生乳)にスターターとしての市販のプレーンヨーグルト等を添加し攪拌した上で、牛乳パックが保温容器内に載置される。保温容器の底部側に設けられた熱電素子により保温容器は所定温度まで加熱される。牛乳パック内の牛乳が発酵によりヨーグルトに変化したと見込める、あらかじめ設定された加熱時間が経過すると、熱電素子が冷却状態に切り替わり、牛乳パック内のヨーグルトは冷却される仕組みである。
【0006】
前記従来のヨーグルト製造装置では、加熱部が加熱対象である保温容器に対し下側に存在して、保温容器の底面に熱を伝え、さらに保温容器からその内側の牛乳パックに熱が伝わる構造となっていた。このため、牛乳パックの直近に位置する保温容器において部位ごとの温度差が生じて、保温容器から牛乳パックに熱が均等に伝わりにくく、牛乳パック内の牛乳の温度が上下で不均一となり、発酵を適切に進行させることが難しいという課題を有していた。
【0007】
本発明の開示は、前記課題を解消するためになされたもので、加熱槽の槽内空間で熱媒液による液浴状態にある、被加熱物の収まった内容器又は被加熱物自体を、熱媒液を介して加熱して、被加熱物における温度分布を均等にしつつ所定の温度まで上昇させ且つ温度を維持できる、加熱装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の開示に係る加熱装置は、所定の被加熱物を内部に収容可能な内容器と、当該内容器及び所定の熱媒液を槽内空間に収容可能な加熱槽と、当該加熱槽の槽内空間に収容された熱媒液を加熱可能な加熱部とを備え、前記加熱槽の底に槽内空間へ突出する複数の突起が形成され、当該複数の突起の少なくとも一部が、前記加熱槽に収容された前記内容器の下面に接して内容器を支持し、加熱槽の底と内容器の下面との間に前記熱媒液を流通可能とし、前記熱媒液が、前記加熱槽の槽内空間で前記内容器の側面に接触可能となる所定収容量とされるものである。
【0009】
このように本発明の開示によれば、加熱槽の底から突出する突起で内容器が支持され、加熱槽の底と内容器下面との間に生じる突起高さ分の隙間に熱媒液が流通可能とされ、加熱部による加熱で温められた熱媒液が、内容器の下面及び側面における熱媒液と内容器との接触箇所から内容器に熱を伝えることにより、加熱槽の底から離れて浮いた状態の内容器の下側でも熱媒液の対流が生じ、熱媒液の温度が上昇しやすく、内容器を通じて被加熱物を均一に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の斜視図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の正面図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の左側面図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の蓋部取外し状態の斜視図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の蓋部取外し状態の平面図である。
図2のA-A断面図である。
図3のB-B断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の加熱槽における底露出状態の平面図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の加熱部における第一のヒータ部の概略構成説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の加熱部における第二のヒータ部の概略構成説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の加熱部における温度検出部の概略構成説明図である。
図11のC部拡大図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の加熱部における拡散部の概略構成説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置における加熱部の積層構造説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の加熱部における各部の電気的接続状態例説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置における他の加熱槽の構成例説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の加熱槽における突起の第一の配置例説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の加熱槽における突起の第二の配置例説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の加熱槽における突起の第三の配置例説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の加熱槽における突起の第四の配置例説明図である。
本発明の第2の実施形態に係る加熱装置における他の突起配置状態説明図である。
本発明の第2の実施形態に係る加熱装置の加熱槽における突起の第五の配置例説明図である。
本発明の第2の実施形態に係る加熱装置の加熱槽における他形状の突起配置状態説明図である。
本発明の第3の実施形態に係る加熱装置の蓋部取外し状態の平面図である。
本発明の実施例による加熱槽内と内容器内とにおける各水温の時間的変化のグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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