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公開番号2025096856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023212803
出願日2023-12-18
発明の名称燃料供給ポンプ
出願人ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング,ROBERT BOSCH GMBH
代理人個人,個人,個人
主分類F02M 59/44 20060101AFI20250623BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃料供給ポンプの燃料の圧縮効率の低下を抑制し、かつ、燃料と潤滑オイルとの行き来を抑制する。
【解決手段】燃料供給ポンプ(10)は、軸方向の一端がプランジャバレル(61)側の第1部分(61d)に当接し、他端がタペット(69)側の第2部分(65a)に当接し、タペット(69)及びプランジャ(57)の進退動により軸方向に伸縮してプランジャ摺動孔(61a)からタペット(69)側に突き出るプランジャ(57)を覆うオイルカバー(80)を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
カム室(52)及び前記カム室(52)に連通した少なくとも一つのシリンダ(53a、53b)を有するポンプハウジング(51)と、
プランジャ摺動孔(61a)を有し前記シリンダ(53a、53b)に取り付けられたプランジャバレル(61)と、
前記プランジャ摺動孔(61a)に摺動自在に設けられたプランジャ(57)と、
前記プランジャバレル(61)よりも前記カム室(52)側に前記シリンダ(53a、53b)内を摺動自在に設けられたタペット(69)と、
前記プランジャバレル(61)と前記タペット(69)との間に支持されたタペットスプリング(67)と、
前記プランジャ(57)の両端のうち前記タペット(69)側とは反対側に形成された加圧室(77)と、を備え、
前記カム室(52)内に設けられたカム(59a、59b)の回転に伴って、前記タペット(69)及びプランジャ(57)が前記タペット(69)側に移動したときに前記加圧室(77)に燃料が吸入され、前記タペット(69)及び前記プランジャ(57)が前記加圧室(77)側に移動したときに前記加圧室(77)内の燃料が加圧されて高圧の燃料を吐出する燃料供給ポンプ(10)において、
軸方向の一端が前記プランジャバレル(61)側の第1部分(61d)に当接し、他端が前記タペット(69)側の第2部分(65a)に当接し、前記タペット(69)及び前記プランジャ(57)の進退動により前記軸方向に伸縮して前記プランジャ摺動孔(61a)から前記タペット(69)側に突き出る前記プランジャ(57)を覆うオイルカバー(80)を備える、燃料供給ポンプ。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記オイルカバー(80)は、樹脂製のベローズである、請求項1に記載の燃料供給ポンプ。
【請求項3】
前記オイルカバー(80)の前記一端は、前記プランジャバレル(61)の端面に形成された位置決め用段差(81)に嵌められる、請求項1に記載の燃料供給ポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料供給ポンプに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射システムとして、加圧した燃料を蓄圧する蓄圧器(コモンレール)を介して複数の燃料噴射弁に燃料を供給する蓄圧式燃料噴射システム(コモンレールシステムともいう)が知られている。コモンレールシステムでは、低圧ポンプが燃料タンク内の燃料を燃料供給ポンプへ送り、燃料供給ポンプが燃料を加圧してコモンレールに圧送する。
【0003】
燃料供給ポンプは、複数の当接部分及び摺動部分を有しており、当接部分及び摺動部分での焼き付きを防ぐために当接部分及び摺動部分には潤滑剤が供給される。例えば特許文献1に示すように、潤滑剤として燃料を利用する燃料潤滑領域と、潤滑剤として潤滑油を利用するオイル潤滑領域とを有する構成の燃料供給ポンプがある。
【0004】
図4は、従来の燃料供給ポンプの構成例を示す。従来の燃料供給ポンプ110は、ポンプハウジング151、プランジャバレル161、インレットアウトレットバルブ163、プランジャ157、スプリングシート165、タペットスプリング167及びタペット169を備えている。ポンプハウジング151は、カム159が回転自在に配置されるカム室152と、カム室152に連通して設けられたシリンダ153とを有する。なお、図示した燃料供給ポンプは同一の構成を有する二つのポンプユニットを備えていることから、以下、一つのポンプユニットの構成を簡単に説明する。
【0005】
プランジャバレル161はシリンダ153に装着される。プランジャバレル161はプランジャ157を摺動支持するプランジャ摺動孔161aと、プランジャ摺動孔161aに連続して設けられてインレットアウトレットバルブ163が取り付けられるバルブ挿入孔161bとを有する。タペット169は、プランジャ157とカム159との間に介在し、シリンダ153内を摺動自在に設けられている。タペットスプリング167は、タペット169とプランジャバレル161との間に設けられ、タペット169を下方へ付勢する。
【0006】
プランジャ157の両端のうちインレットアウトレットバルブ163側とは反対側の端部は、タペット169の上面に当接する。プランジャ157の端部には、タペット169と一体となって進退動するスプリングシート165が係止されており、タペット169とともに進退動する。プランジャ摺動孔161aのうち、プランジャ157の上面とインレットアウトレットバルブ163とにより加圧室177が区画される。
【0007】
カム159の回転に伴って、タペットスプリング167の付勢力によりタペット169及びプランジャ157が下方に移動すると、加圧室177の容積が拡大し、インレットアウトレットバルブ163を介して加圧室177に燃料が吸入される。また、カム159の回転に伴って、タペットスプリング167の付勢力に抗してタペット169及びプランジャ157が上方に移動すると、加圧室177の容積が縮小し、加圧室177内の燃料が加圧されて、インレットアウトレットバルブ163を介して高圧の燃料が吐出する。
【0008】
従来の燃料供給ポンプ110において、インレットバルブ163aの弁体と弁座部分との当接部分、アウトレットバルブ163bの弁体と弁座部分との当接部分、及びプランジャ157の外周面とプランジャ摺動孔161aの内周面との摺動部分は、燃料を潤滑油として利用する燃料潤滑領域181に含まれる。また、タペット169の外周面とシリンダ153の内周面との摺動部分、ローラピン173とローラ175との摺動部分、ローラ175とカム159との当接部分、及び、図示しないカムシャフトの軸受部分は、潤滑オイルを潤滑油として利用するオイル潤滑領域183に含まれる。
【0009】
燃料潤滑領域181とオイル潤滑領域183との境界に位置するプランジャバレル161の下端部には、プランジャ157が摺動自在に挿入されたオイルシール180が設けられている。オイルシール180は、燃料潤滑領域181とオイル潤滑領域183とを区画し、燃料と潤滑オイルとが相互に行き来することを抑制する機能を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2010-101100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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