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公開番号2025097657
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213980
出願日2023-12-19
発明の名称ロールアセンブリ、ロールアセンブリの製造方法、ロールアセンブリの保管・輸送方法、および梱包体
出願人マクセル株式会社
代理人個人,個人
主分類B65H 75/00 20060101AFI20250624BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ロール体の変形を防止したロールアセンブリを提供する。
【解決手段】ロールアセンブリ(1)は、芯材(14)とその外周に巻回された機能層を備えたシート材(15)とを有するロール体(11)と、ロール体(11)の外周面を覆う梱包体(12)と、梱包体(12)の外周に装着されて梱包体(12)をロール体(11)の外周面上に保持する結束バンド(13)とを有する。梱包体(12)は円筒体(20)から形成される。円筒体(20)は、軸方向の一端(23)と他端(24)とを繋ぐ少なくとも一つの切断線(22)に沿って切断することによって、少なくとも一つの切断線(22)によって分離された少なくとも一対の周方向一端部と周方向他端部が形成され、ロール体(11)の外周面上に保持された状態で周方向一端部と周方向他端部とがロール体(11)の外周面上で互いに周方向にずらされて、部分的に重ねられて梱包体(12)を構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
芯材(14)と前記芯材(14)の外周に巻回されたシート材(15)とを有するロール体(11)と、
前記ロール体(11)の外周面を覆う梱包体(12)と、
前記梱包体(12)の外周に装着されて前記梱包体(12)を前記ロール体(11)の外周面上に保持する結束バンド(13)とを有し、
前記ロール体(11)は前記芯材(14)の中心軸が床面に対して略平行な状態となるように配置され、
前記シート材(15)は、少なくとも機能層を有し、
前記梱包体(12)は円筒体(20)から形成されており、
前記円筒体(20)は、前記円筒体(20)を前記円筒体(20)の軸方向の一端(23)と他端(24)とを繋ぐ少なくとも一つの切断線(22)に沿って切断することによって、前記少なくとも一つの切断線(22)によって分離された少なくとも一対の周方向一端部と周方向他端部が形成され、
前記円筒体(20)が、前記ロール体(11)の外周面上に保持された状態で、前記少なくとも一対の周方向一端部と周方向他端部が前記ロール体(11)の外周面上で互いに周方向にずらされて、部分的に重ねられて、前記梱包体(12)を構成している、ロールアセンブリ(1)。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記少なくとも一つの切断線(22)は、前記円筒体(20)を前記円筒体(20)の中心軸(21)を挟んで対向する位置にある第1の切断線と第2の切断線を含み、
前記少なくとも一対の周方向一端部と周方向他端部は、前記第1の切断線によって分離された第1の周方向一端部(31)と第1の周方向他端部(32)と、前記第2の切断線によって分離された第2の周方向一端部(34)と第2の周方向他端部(33)とを有し、
前記第1の周方向一端部(31)と前記第1の周方向他端部(32)とが互いに回転可能に連結され、
前記第2の周方向一端部(34)と前記第2の周方向他端部(33)とが前記ロール体(11)の外周面上で互いに周方向にずらされて、重ねられた重なり部(37A)を形成している、請求項1に記載のロールアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記少なくとも一つの切断線(22)は、前記円筒体(20)を前記円筒体(20)の中心軸(21)を挟んで対向する位置にある第1の切断線と第2の切断線を含み、
前記少なくとも一対の周方向一端部と周方向他端部は、前記第1の切断線によって分離された第1の周方向一端部(31)と第1の周方向他端部(32)と、前記第2の切断線によって分離された第2の周方向一端部(34)と第2の周方向他端部(33)とを有し、
前記第1の周方向一端部(31)と前記第1の周方向他端部(32)とが前記ロール体(11)の外周面上で互いに周方向にずらされて、重ねられた第1の重なり部(37B)を形成し、
前記第2の周方向一端部(34)と前記第2の周方向他端部(33)とが前記ロール体(11)の外周面上で互いに周方向にずらされて、重ねられた第2の重なり部(37A)を形成している、請求項1に記載のロールアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記梱包体(12)は、前記円筒体(20)を前記円筒体(20)の中心軸(21)を挟んで対向する位置にある第1の切断線と第2の切断線によって半割された第1の円筒体半部(27)と第2の円筒体半部(28)を有し、
前記第1の円筒体半部(27)と前記第2の円筒体半部(28)は、前記第1の切断線によって分離された第1の周方向一端部(31)と第1の周方向他端部(32)とが互いに回転可能に連結され、前記第2の切断線によって分離された第2の周方向一端部(34)と第2の周方向他端部(33)とが前記ロール体(11)の外周面上で互いに周方向にずらされて、重ねられた重なり部(37A)を形成している、請求項1に記載のロールアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記梱包体(12)は、前記円筒体(20)を前記円筒体(20)の中心軸(21)を挟んで対向する位置にある第1の切断線と第2の切断線によって半割された第1の円筒体半部(27)と第2の円筒体半部(28)を有し、
前記第1の円筒体半部(27)と前記第2の円筒体半部(28)は、前記第1の切断線によって分離された第1の周方向一端部(31)と第1の周方向他端部(32)とが前記ロール体(11)の外周面上で互いに周方向にずらされて、重ねられた第1の重なり部(37B)を形成し、前記第2の切断線によって分離された第2の周方向一端部(34)と第2の周方向他端部(33)とが前記ロール体(11)の外周面上で互いに周方向にずらされて、重ねられた第2の重なり部(37A)を形成している、請求項1に記載のロールアセンブリ(1)。
【請求項6】
前記梱包体(12)が、紙、木、プラスチックおよび金属からなる群から選ばれた少なくとも一つから作られている、請求項1乃至5のいずれかに記載のロールアセンブリ(1)。
【請求項7】
前記機能層の厚さが0.1~3.0mmの範囲である、請求項1乃至5のいずれかに記載のロールアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記機能層のショアA硬度が10~60の範囲である、請求項1乃至5のいずれかに記載のロールアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記機能層のショアA硬度が10~60の範囲である、請求項7に記載のロールアセンブリ(1)。
【請求項10】
前記機能層が粘着剤または接着剤を含む、請求項1乃至5のいずれかに記載のロールアセンブリ(1)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート材を巻回したロール体を含むロールアセンブリ、そのロールアセンブリの製造方法および保管・輸送方法に関する。本発明はまた、ロール体の周囲に配置されてロール体の形状を保持する梱包体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
防水、防音、防振等の用途に用いられる幅広のシート製品は、基材層の片面または両面に、粘着剤または接着剤を含む機能層を備えており、通常、細長い円筒形芯材の周囲に幅広のシート材を巻回したロール体の形で提供される。
【0003】
シート材の厚さ、特に機能層の厚さは、シート製品の用途等に応じて異なる。例えば、厚手のシート材の場合、柔らかい機能層の厚さが数ミリメートルにもなる。そのため、シート材を円筒形芯材に多数回巻いて積層したロール体を、円筒形芯材の中心軸が床面に対して略平行となるように床面に直置きすると、ロール体自身の重みによって、床面に接触するロール体部分が床面から受ける反力により、本来の円筒面から床面に沿った真っ直ぐな平面に徐々に変形する。このような変形を防止するために、例えば特許文献1に記載されているように、芯材の両端を支持する宙吊り法が提案されている。
【0004】
ところが、宙吊りされたロール体には外力が作用しないものの、巻回積層されたテープ(シート)自体の重みによって、芯材の上に位置する巻回積層されたロール体の部分の厚さが小さく、また、芯材の下に位置する巻回積層されたロール体の部分の厚みが大きくなって、ロール体の断面が次第に、鉛直方向に長く水平方向に短い楕円形に変形する。この傾向は、機能層の厚さが大きければ大きいほど、また機能層の硬さが柔らかければ柔らかいほど、さらにロール体の外径が大きければ大きいほど顕著になる。さらに、シート材を芯材に巻き取る張力が弱ければ弱いほど上記変形は顕著になる。その結果、ロール体からシート材を繰り出す際に要する力が周期的に変動して次工程の加工や作業に支障がでる、また、床面等に敷いたシート材に周期的な浮き上がりを生じて、その品質特性が悪化する等といった問題が生じる。具体的には、例えば、ブチルゴムまたは天然ゴムを含む粘着剤層を機能層とする粘着テープ(シート)のロール体において、このような問題が生じやすい。
【0005】
また、テープ巻物の梱包方法に関して、例えば、特許文献2には、広幅加工巻物を例えば10~120mm幅にスリット加工したテープ巻物の梱包材料の種類を少なくし、梱包時間を短縮し、輸送中の集荷基地・中継基地での梱包物の積み替え時にフォークリフトの爪で損傷されず、且つテープ巻物使用後の梱包材料の返却時に小さな容積に折り畳め貨物トラックの輸送費を節減し、何度も回収・再使用できる梱包方法を提供することを目的に、パレット上にテープ巻物を複数巻以上垂直に積み重ね、その外側に2ヶの半割状円筒体の凹面同士の両端部を互いに対向させて突き合わせ、突き合わせた円筒体の外側を針金や紐で縛って又は粘着テープを貼り付けて固定し、更にパレットに針金や紐等で該円筒体を固定するテープ巻物の梱包方法が開示されている。
【0006】
しかしながら、特許文献2は、上述したような、機能層を有するシート材を円筒形芯材に多数回巻いて積層したロール体を、円筒形芯材の中心軸が床面に対して略平行となるように床面に直置きや、宙吊りしたりする際に、ロール体の断面が次第に楕円形に変形する現象を抑制することを課題としたものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-193782号公報
特開2000-1266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本願発明は上述したロール体の変形を防止する技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
提供する第1の技術は、ロールアセンブリに関する。
【0010】
例えば、ロールアセンブリの第1の形態は、
芯材(14)と前記芯材(14)の外周に巻回されたシート材(15)とを有するロール体(11)と、
前記ロール体(11)の外周面を覆う梱包体(12)と、
前記梱包体(12)の外周に装着されて前記梱包体(12)を前記ロール体(11)の外周面上に保持する結束バンド(13)とを有し、
前記ロール体(11)は、前記芯材(14)の中心軸が床面に対して略平行な状態となるように配置され、
前記シート材(15)は、少なくとも機能層を有し、
前記梱包体(12)は、円筒体(20)から形成されており、
前記円筒体(20)は、前記円筒体(20)を前記円筒体(20)の軸方向の一端(23)と他端(24)とを繋ぐ少なくとも一つの切断線(22)に沿って切断することによって、前記少なくとも一つの切断線(22)によって分離された少なくとも一対の周方向一端部と周方向他端部が形成され、
前記円筒体(20)が、前記ロール体(11)の外周面上に保持された状態で、前記少なくとも一対の周方向一端部と周方向他端部とが前記ロール体(11)の外周面上で互いに周方向にずらされて、部分的に重ねられて、前記梱包体(12)が構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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