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公開番号2025097674
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214008
出願日2023-12-19
発明の名称工作機械用カバー装置
出願人オークマ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B23Q 11/08 20060101AFI20250624BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】パッキンを使用せずにクーラントが機外に漏れることを防止する工作機械用カバー装置を提供する。
【解決手段】 工作機械用カバー装置1は、クーラントの吹出し位置に近い側に配置された第1板金カバー2と、第1板金カバー2に隣り合うようにクーラントの吹出し位置から遠い側に配置された第2板金カバー3と、両板金カバー2,3の機外側から配置されて、第2板金カバー3に溶接で固定されるとともに、第1板金カバー2にねじ部材5で固定された液濡れ防止板4とを備えている。液濡れ防止板4は、両板金カバー2,3に密着して両板金カバー同士の間にある隙間Gを覆う密着面4aと、密着面4aに連なるように設けられて第1板金カバー2との間にクーラントを下方に導くための樋を形成する樋形成面4bとを備えている。液濡れ防止板4の第2板金カバー3側に位置する端部に液漏れ防止用のコーキング6が施されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
工作機械において飛散したクーラントが機外に漏れることを防止するためのカバー装置であって、クーラントの吹出し位置に近い側に配置された第1板金カバーと、前記第1板金カバーに隣り合うようにクーラントの吹出し位置から遠い側に配置された第2板金カバーと、両板金カバーの機外側から配置されて、前記第2板金カバーに溶接で固定されるとともに、前記第1板金カバーにねじ部材で固定された液濡れ防止板とを備えており、
前記液濡れ防止板は、前記両板金カバーに密着して前記両板金カバー同士の間にある隙間を覆う密着面と、前記密着面に連なるように設けられて前記第1板金カバーとの間にクーラントを下方に導くための樋を形成する樋形成面とを備えており、前記液濡れ防止板の第2板金カバー側に位置する端部に液漏れ防止用のコーキングが施されていることを特徴とする工作機械用カバー装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記液漏れ防止板は、前記両板金カバーに密着する第1平板と前記第1平板に密着する第2平板とが各々の端部が張り出すように重ね合わされて溶接されたものであり、前記第1平板の前記両板金カバーに対向する面が密着面とされ、前記第2平板の重ね合わせ部から張り出した前記端部の前記第1板金カバーに対向する面およびこれに連なる前記第1平板の端面とが前記樋形成面とされていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械用カバー装置。
【請求項3】
前記液漏れ防止板は、1枚の板金が中間部分で屈曲させられることによって、前記両板金カバーに近い側に位置する第1平板部と、屈曲部を介して前記第1平板部に連なって前記両板金カバーから遠い側に位置する第2平板部とが形成されたものであり、前記第1平板部の前記両板金カバーに対向する面が前記密着面とされ、前記第2平板部の前記第1板金カバーに対向する面およびこれに連なる前記屈曲部の面が前記樋形成面とされていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械用カバー装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、工作機械において飛散したクーラントが機外に漏れること(液漏れ)を防止するための工作機械用カバー装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
このような工作機械用カバー装置としては、2枚の方形状の金属製の板(以下では、「板金カバー」と称す)を隣り合わせに配置したものを1つのユニットとすることが知られている。
【0003】
工作機械用カバー装置においては、特許文献1に開示されているように、パッキンを使用することがよく知られており、2枚の板金カバー同士を隣り合わせで配置するカバー装置においても、高圧のクーラントが直撃した場合でもクーラントが機外に漏れることを防止する必要性から、隣り合わせ面にパッキンを貼り付けて、板金カバー同士をパッキンを介して互いに固定することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-205542号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、パッキンの貼付け作業は、隙間、歪み、剥がれ、さらには貼付け忘れなどの作業ミスが起こる可能性があり、その場合、クーラント漏れが発生しクレームとなるという問題があった。また、パッキン本体のコストアップに加え、組立工数の増加や、メンテナンス時の貼り直し作業なども、さらなるコストアップの要因になっているという問題もあった。
【0006】
この発明の目的は、上記従来のものの問題点を解消し、パッキンを使用せずにクーラントが機外に漏れることを防止する工作機械用カバー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明による工作機械用カバー装置は、工作機械において飛散したクーラントが機外に漏れることを防止するためのカバー装置であって、クーラントの吹出し位置に近い側に配置された第1板金カバーと、前記第1板金カバーに隣り合うようにクーラントの吹出し位置から遠い側に配置された第2板金カバーと、両板金カバーの機外側から配置されて、前記第2板金カバーに溶接で固定されるとともに、前記第1板金カバーにねじ部材で固定された液濡れ防止板とを備えており、前記液濡れ防止板は、前記両板金カバーに密着して前記両板金カバー同士の間にある隙間を覆う密着面と、前記密着面に連なるように設けられて前記第1板金カバーとの間にクーラントを下方に導くための樋を形成する樋形成面とを備えており、前記液濡れ防止板の第2板金カバー側に位置する端部に液漏れ防止用のコーキングが施されていることを特徴とするものである。
【0008】
吹出し位置から吹き出される高圧のクーラントは、第1板金カバーと第2板金カバーとの隣り合わせ面に対して斜め方向から当たることになり、相対的に、クーラントの吹出し位置から遠い側に配置された第2板金カバー側から機外に漏れやすく、クーラントの吹出し位置に近い側に配置された第1板金カバー側からは機外に漏れにくくなっている。これに対応するように、液濡れ防止板は、第1板金カバーと第2板金カバーとの隣り合わせ面に対して対称に形成されているのではなく、非対称に形成されている。
【0009】
具体的には、液濡れ防止板は、第1の特徴として、クーラントの吹出し位置に近い側に配置された第1板金カバーにはねじ部材で固定され、これに対し、クーラントの吹出し位置から遠い側に配置された第2板金カバーには溶接で固定される。液濡れ防止板に設けられた密着面は、ねじ部材で固定された第1板金カバーに密着する部分と、溶接で固定された第2板金カバーに密着する部分とからなり、密着していることで、高い液漏れ防止効果を有している。
なお、ねじ部材としては、例えば、雄ねじについては、六角頭を有するボルトまたは六角穴付きのボルトとすることができ、また、雌ねじについては、液濡れ防止板に雌ねじを形成してもよく、別部材としてのナットを使用してもよく、種々のねじ部材を使用することができる。
【0010】
そして、第2の特徴として、液濡れ防止板は、第1板金カバーとの間にクーラントを下方に導くための隙間(樋)を形成する樋形成面を備えているものとされる。この樋により、第1板金カバーの機内側の面に沿って機外に漏れようとするクーラントを下方に導いて所要箇所に排出させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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