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公開番号2025099188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215639
出願日2023-12-21
発明の名称表面加工発泡体の製造方法及びポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
出願人株式会社イノアックコーポレーション
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類C08J 9/36 20060101AFI20250626BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】発泡体の表面の凹凸を改善するとともに、発泡体の柔軟性を確保する。
【解決手段】表面加工発泡体10の製造方法は、ポリオレフィン系樹脂を含む組成物を架橋反応及び発泡させ、冷却した後、発泡体10の表面10A,10Bを加熱し、加熱された表面10A,10Bに鏡面体20A,20Bを押し付けることで、表面10A,10Bを滑らかにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィン系樹脂を含む組成物を架橋反応及び発泡させ、冷却した後、
発泡体の表面を加熱し、加熱された前記表面に鏡面体を押し付けることで、前記表面を滑らかにする、表面加工発泡体の製造方法。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記架橋反応は、電子線照射による架橋反応であり、
電子線の照射量は、1Mrad以上5Mrad未満である、請求項1に記載の表面加工発泡体の製造方法。
【請求項3】
前記組成物は、3官能(メタ)アクリレート系化合物を更に含む、請求項1又は請求項2に記載の表面加工発泡体の製造方法。
【請求項4】
JIS B0633:2001に準拠して測定される最大高さRyが140μm以下である、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体。
【請求項5】
JIS K7125に準拠して測定された静摩擦係数が0.5以上である、請求項4に記載のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体。
【請求項6】
140℃の温度環境下で22時間後の寸法変化率が-5%以上1%以下である、請求項4又は請求項5に記載のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、表面加工発泡体の製造方法及びポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、熱可塑性樹脂の架橋方法が記載されている。この熱可塑性樹脂の架橋方法は、熱可塑性樹脂及び架橋剤を含有する熱可塑性樹脂組成物のシートを挟持し、一方向に送出する一対の伝熱板を用いて行われる。そして、シートを加熱したときに生じるガスを、伝熱板の板面から除去することによって、空隙や凹みの発生を防止しつつ熱可塑性樹脂を架橋できると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-20309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発泡体の発泡後における、発泡体の表面の凹凸を改善するとともに、発泡体の柔軟性を確保する技術が望まれている。
本開示は、発泡体の表面の平滑性を向上するとともに、発泡体の柔軟性を確保することを目的とする。本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ポリオレフィン系樹脂を含む組成物を架橋反応及び発泡させ、冷却した後、
発泡体の表面を加熱し、加熱された前記表面に鏡面体を押し付けることで、前記表面を滑らかにする、表面加工発泡体の製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、発泡体の表面の凹凸を改善するとともに、発泡体の柔軟性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
表面加工発泡体の製造方法を説明するための図である。
表面加工発泡体のスキン層を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここで、本開示の望ましい例を示す。
〔1〕 ポリオレフィン系樹脂を含む組成物を架橋反応及び発泡させ、冷却した後、
発泡体の表面を加熱し、加熱された前記表面に鏡面体を押し付けることで、前記表面を滑らかにする、表面加工発泡体の製造方法。
〔2〕 前記架橋反応は、電子線照射による架橋反応であり、
電子線の照射量は、1Mrad以上5Mrad未満である、〔1〕に記載の表面加工発泡体の製造方法。
〔3〕 前記組成物は、3官能(メタ)アクリレート系化合物を更に含む、〔1〕又は〔2〕に記載の表面加工発泡体の製造方法。
〔4〕 JIS B0633:2001に準拠して測定される最大高さRyが140μm以下である、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体。
〔5〕 JIS K7125に準拠して測定された静摩擦係数が0.5以上である、〔4〕に記載のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体。
〔6〕 140℃の温度環境下で22時間後の寸法変化率が-5%以上1%以下である、〔4〕又は〔5〕に記載のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体。
【0009】
以下、本開示を詳しく説明する。なお、本明細書において、数値範囲について「-」を用いた記載では、特に断りがない限り、下限値及び上限値を含むものとする。例えば、「10-20」という記載では、下限値である「10」、上限値である「20」のいずれも含むものとする。すなわち、「10-20」は、「10以上20以下」と同じ意味である。また、本明細書において、各数値範囲の上限値及び下限値は、任意に組み合わせることができる。
【0010】
1.表面加工発泡体10の製造方法
表面加工発泡体10の製造方法は、ポリオレフィン系樹脂を含む組成物を架橋反応及び発泡させ、冷却した後、発泡体10の表面10A,10Bを加熱し、加熱された表面10A,10Bに鏡面体20A,20Bを押し付けることで、表面10A,10Bを滑らかにする。
(【0011】以降は省略されています)

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