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公開番号
2025099519
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216225
出願日
2023-12-21
発明の名称
幹細胞付着用シート
出願人
学校法人藤田学園
,
金井重要工業株式会社
代理人
個人
主分類
C12M
3/00 20060101AFI20250626BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】幹細胞を安定的に保持することが可能な幹細胞付着用シートを提供することを目的とする。
【解決手段】不織布を具備する幹細胞付着用シートであって、前記不織布は、生体適合性ポリマーを主成分とする繊維で構成された第1層と、生体適合性ポリマーを主成分とする繊維で構成され、且つ、前記第1層を構成する繊維より太い繊維径を有する繊維で構成された第2層と、を含む積層構造であり、前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーは、同じ種類のポリマー材料を含む幹細胞付着用シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
不織布を具備する幹細胞付着用シートであって、
前記不織布は、
生体適合性ポリマーを主成分とする繊維で構成された第1層と、
生体適合性ポリマーを主成分とする繊維で構成され、且つ、前記第1層を構成する繊維より太い繊維径を有する繊維で構成された第2層と、
を含む積層構造であり、
前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーは、同じ種類のポリマー材料を含む
幹細胞付着用シート。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記ポリマー材料が、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、キチン、キトサン、ポリグリコール酸、および、それらの共重合体からなる群から選択した少なくとも1種である
請求項1に記載の幹細胞付着用シート。
【請求項3】
前記ポリマー材料が、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、および、ポリ乳酸とポリカプロラクトンとの共重合体からなる群から選択した少なくとも1種である
請求項2に記載の幹細胞付着用シート。
【請求項4】
前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーのポリマー材料が、少なくとも25%以上の割合で同じ種類のポリマー材料を含む
請求項1に記載の幹細胞付着用シート。
【請求項5】
前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーのポリマー材料が、少なくとも25%以上の割合で同じ種類のポリマー材料を含む
請求項2に記載の幹細胞付着用シート。
【請求項6】
前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーのポリマー材料が、少なくとも25%以上の割合で同じ種類のポリマー材料を含む
請求項3に記載の幹細胞付着用シート。
【請求項7】
前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーのポリマー材料が、100%同じ種類の材料である
請求項4~6のいずれか一項に記載の幹細胞付着用シート。
【請求項8】
前記第1層を構成する繊維の繊維径は、200nm以上、5μm以下、
前記第2層を構成する繊維の繊維径は、第1層を構成する繊維の繊維径より大きく、30μm以下、
の範囲である
請求項1~6のいずれか一項に記載の幹細胞付着用シート。
【請求項9】
前記第1層の目付は、0.2g/m
2
以上、4g/m
2
以下、
前記第2層の目付は、2g/m
2
以上、30g/m
2
以下、
の範囲である
請求項1~6のいずれか一項に記載の幹細胞付着用シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願における開示は、幹細胞付着用シートに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、再生医療分野において、内部に細胞を保持でき、体内に埋設されることにより組織再生を促進する組織再生促進材の開発が進んでいる。例えば、特許文献1には、白血球及び血小板からなる群の少なくとも1つが表面に存在するシート状の組織再生促進材が開示されている。また、特許文献2には、高分子材料の粉と細胞とを混合して得られる液状の組織再生促進材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4847129号公報
特開2015-112262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2に開示された組織再生促進材では、多孔質体や高分子材料の粉を用いているため、細胞の中でも組織再生能力が高い間葉系幹細胞を安定的に保持することが難しい、という問題がある。このような問題は、組織再生促進材で間葉系幹細胞を保持する場合に限られず、他の幹細胞を保持する場合にも存在している。
【0005】
本出願における開示は、このような背景に基づいてなされたものであり、幹細胞を安定的に保持することが可能な幹細胞付着用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願における開示は、以下に示す幹細胞付着用シートに関する。
(1)不織布を具備する幹細胞付着用シートであって、
前記不織布は、
生体適合性ポリマーを主成分とする繊維で構成された第1層と、
生体適合性ポリマーを主成分とする繊維で構成され、且つ、前記第1層を構成する繊維より太い繊維径を有する繊維で構成された第2層と、
を含む積層構造であり、
前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーは、同じ種類のポリマー材料を含む
幹細胞付着用シート。
(2)前記ポリマー材料が、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、キチン、キトサン、ポリグリコール酸、および、それらの共重合体からなる群から選択した少なくとも1種である
上記(1)に記載の幹細胞付着用シート。
(3)前記ポリマー材料が、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、および、ポリ乳酸とポリカプロラクトンとの共重合体からなる群から選択した少なくとも1種である
上記(2)に記載の幹細胞付着用シート。
(4)前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーのポリマー材料が、少なくとも25%以上の割合で同じ種類のポリマー材料を含む
上記(1)に記載の幹細胞付着用シート。
(5)前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーのポリマー材料が、少なくとも25%以上の割合で同じ種類のポリマー材料を含む
上記(2)に記載の幹細胞付着用シート。
(6)前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーのポリマー材料が、少なくとも25%以上の割合で同じ種類のポリマー材料を含む
上記(3)に記載の幹細胞付着用シート。
(7)前記第1層および前記第2層を構成する生体適合性ポリマーのポリマー材料が、100%同じ種類の材料である
上記(4)~(6)のいずれか一つに記載の幹細胞付着用シート。
(8)前記第1層を構成する繊維の繊維径は、200nm以上、5μm以下、
前記第2層を構成する繊維の繊維径は、第1層を構成する繊維の繊維径より大きく、30μm以下、
の範囲である
上記(1)~(7)のいずれか一つに記載の幹細胞付着用シート。
(9)前記第1層の目付は、0.2g/m
2
以上、4g/m
2
以下、
前記第2層の目付は、2g/m
2
以上、30g/m
2
以下、
の範囲である
上記(1)~(8)のいずれか一つに記載の幹細胞付着用シート。
【発明の効果】
【0007】
本出願で開示する幹細胞付着用シートにより、幹細胞を安定的に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る幹細胞付着用シートの一例の構成を示す斜視図である。
実施形態に係る幹細胞付着用シートの一例の構成を示す斜視図である。
実施形態に係る幹細胞付着用シートの一例の構成を示す斜視図である。
実施形態に係る幹細胞付着用シートの一例の構成を示す斜視図である。
実施形態に係る幹細胞付着用シートを用いて、組織再生促進シートを作製する概略を示す正面図である。
図6は、実施例2で作製した組織再生促進シートを用いた場合、および、組織再生促進シートを用いなかった場合に、ヒト脂肪由来間葉系幹細胞が産生する血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の発現量の差を示すグラフである。
図7は、実施例3で作製した組織再生促進シートを用いた場合、および、組織再生促進シートを用いなかった場合に、ヒト脂肪由来間葉系幹細胞が産生する血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の発現量の差を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本出願で開示する幹細胞付着用シートについて、図面を参照しながら説明する。なお、図面において示す各構成の位置、大きさ、範囲などは、理解を容易とするため、実際の位置、大きさ、範囲などを表していない場合がある。このため、本出願の開示は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、範囲などに限定されない。
【0010】
また、本明細書において、
(1)「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味し、
(2)数値、数値範囲、及び定性的な表現(例えば、「同一」、「同じ」等の表現)については、当該技術分野において一般的に許容される誤差を含む数値、数値範囲及び性質を示している、
(3)「略〇〇」と記載した場合、正確な〇〇に加え、凡そ〇〇と把握される形状を含む、と解釈される。
(【0011】以降は省略されています)
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