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公開番号
2025042715
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023149809
出願日
2023-09-15
発明の名称
オルニチンおよび/またはシトルリンの産生能に優れた新規微生物
出願人
国立大学法人信州大学
,
学校法人藤田学園
,
株式会社トライ・インターナショナル
,
株式会社農
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
1/20 20060101AFI20250321BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】 オルニチンやシトルリンの産生能に優れた、テトラジェノコッカス ハロフィルスの新規菌株を提供する。本発明によれば、有用なアミノ酸であるオルニチンやシトルリンを効率的に生産することができる。よって、これを用いて、成長ホルモン分泌促進、睡眠・目覚めの改善、肝機能改善、疲れ肌の改善、メンタルストレス軽減、疲労回復など、健康の維持ないし増進に役立つ食品組成物やサプリメント、医薬品などを製造することができる。
【解決手段】 テトラジェノコッカス ハロフィルス KA12022株(Tetragenococcus halophilus KA12022)(受託番号:NITE P-03886)。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
テトラジェノコッカス ハロフィルス KA12022株(Tetragenococcus halophilus KA12022)(受託番号:NITE P-03886)。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のKA12022株にオルニチンおよび/またはシトルリンを生産させる工程を有する、オルニチンおよび/またはシトルリンの製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載のKA12022株にオルニチンおよび/またはシトルリンを生産させる工程を有する、オルニチンおよび/またはシトルリンを含有する食品組成物の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載のKA12022株を含有する食品組成物。
【請求項5】
前記食品組成物が味噌である、請求項4に記載の食品組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オルニチンおよび/またはシトルリンを産生する能力に優れた新規微生物に関し、詳細には、テトラジェノコッカス ハロフィルスに属する新規微生物Tetragenococcus halophilus KA12022株に関する。また、当該新規微生物を含有する食品組成物、当該新規微生物を用いるオルニチンおよび/またはシトルリンの製造方法ならびにオルニチンおよび/またはシトルリンを含有する食品組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
オルニチンはアミノ酸の1種である。体内では、アンモニアを代謝する尿素回路(またはオルニチン回路)を構成する物質の1つであり、アルギニンの分解で生じる。オルニチンは、尿素回路を回すことで生体に有害なアンモニアの解毒を促進する。アンモニアは生命活動のエネルギーとなるATPの産生や、脳を動かす主要なエネルギーであるグルコースの生成を妨げる物質であるため、その解毒を助けることで、オルニチンはスムーズなエネルギー産生にも貢献していると考えられている。すなわち、オルニチンは、これを摂取することにより、疲労回復、睡眠・目覚めの改善、肝機能改善、疲れ肌の改善、メンタルストレス軽減、成長ホルモン分泌促進など、健康の維持ないし増進に役立つ可能性が示唆されている。そのため、オルニチン高含有を謳う食品やサプリメントなどの含有成分として利用されている。
【0003】
シトルリンもアミノ酸の1種である。体内では、尿素回路を構成する物質の1つであり、オルニチンとカルバモイルリン酸との反応でリン酸と共に生成する。シトルリンはアルギニンを経て一酸化窒素(NO)を産生する。NOは血管を拡張し、血液循環を促進することから、血流改善により動脈硬化の予防・改善、冷え改善、筋肉増強、疲労回復など、健康の維持ないし増進に役立つ可能性が示唆されている。そのため、シトルリンは、サプリメントや医薬品などの含有成分として利用されている。
【0004】
一方、テトラジェノコッカス・ハロフィルスは、図1に示すアルギニンデイミナーゼ経路(ADI経路)を有しており、アルギニンを菌体内に取り込み、シトルリンを経てオルニチンを産生し、菌体外にオルニチンを分泌することが知られている(非特許文献1)。そこで、本発明者らは、以前に、シトルリンを高産生するテトラジェノコッカス・ハロフィルスの新菌株(KA03033株)について報告している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開第2022-130013号公報
【非特許文献】
【0006】
Jieting Lin et. al., Appl Microbiol Biotechnol. 2020 Oct;104(20):8775-8787. doi: 10.1007/s00253-020-10868-6.(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32880693/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載のKA03033株は、シトルリンの産生能力は高いもののオルニチンの産生能力は十分なものではなかった。そこで、本発明は、よりオルニチンの産生能に優れたテトラジェノコッカス ハロフィルスを提供することを目的とする。また、本発明は、当該微生物を用いるオルニチンおよび/またはシトルリンの製造方法ならびにオルニチンおよび/またはシトルリンを含有する食品組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意研究の結果、長野県内の醸造蔵にて単離した微生物株が、テトラジェノコッカス ハロフィルスに属する新規微生物であり、シトルリンおよびアルギニンの産生能が顕著に高いことを見出し、下記の各発明を完成した。
【0009】
(1)本発明に係る新規微生物は、テトラジェノコッカス ハロフィルス KA12022株(Tetragenococcus halophilus KA12022)(受託番号:NITE P-03886)(本発明において、「KA12022株」と略記する場合がある)である。
【0010】
(2)本発明に係るオルニチンおよび/またはシトルリンの製造方法は、KA12022株にオルニチンおよび/またはシトルリンを生産させる工程を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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