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公開番号
2025099937
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216943
出願日
2023-12-22
発明の名称
歯ブラシの製造方法
出願人
サンスター株式会社
代理人
弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類
A46B
5/00 20060101AFI20250626BHJP(ブラシ製品)
要約
【課題】歯ブラシの把持性を損なうことなく、オーバーブラッシング状態の発生を効果的に防止できるとともに、歯ブラシを第二の成形金型から容易に取り出すことができ、量産化も容易となる歯ブラシの製造方法を提供する。
【解決手段】柄部3が、第一の硬質樹脂からなる芯材4と、第一の硬質樹脂に対して低密着の性質を有する第二の硬質樹脂からなる被覆材5とを有し、芯材4が、被覆材5内に埋設される芯材本体6と、毛束10の突出方向Aと逆方向Bに揺動変位する可動部7とを有し、被覆材5の先端側部分に貫通溝52が設けられた歯ブラシHの製造方法であって、第二の成形金型9から成形された歯ブラシHを取り出すにあたり、被覆材5または芯材4の外側面のうち腹側の複数の位置をエジェクトピン94~97により押し出して取り出すようにし、且つ一つのエジェクトピン94を、前記連結部53の外面の位置に配設したことを特徴とする歯ブラシの製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
毛束が植設されたヘッド部と、該ヘッド部に連設されたネック部と、持ち手となる柄部とを備え、
前記柄部が、第一の成形金型に第一の硬質樹脂を注入して前記ネック部と一体に成形される芯材と、第二の成形金型に前記芯材をセットし、前記第一の硬質樹脂に対して低密着の性質を有する第二の硬質樹脂を注入して前記芯材を被覆するように成形される被覆材とを有し、
前記芯材が、前記被覆材内に埋設される芯材本体と、その先端部側に設けられ、前記ヘッド部の植毛面と直交する方向に作用するブラッシング圧に応じて前記毛束の突出方向と逆方向である背側へ屈曲して揺動変位する可動部とを有し、
前記被覆材の先端側部分に左右分岐した一対の腕部を有し、該腕部の間に前記被覆材を背側から腹側に貫通して前記可動部の揺動変位を許容する貫通溝が形成され、
前記腕部の腹側の先端部間に、前記可動部の揺動変位を規制する連結部が渡設される歯ブラシの製造方法であって、
前記第二の成形金型から成形された前記歯ブラシを取り出すにあたり、前記被覆材または芯材の外側面のうち腹側の複数の位置をエジェクトピンにより押し出して取り出すようにし、
且つ前記複数の位置のうちの一つが、前記連結部の外面の位置とすることを特徴とする歯ブラシの製造方法。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
成形される前記歯ブラシの前記連結部が、その外面に先端側ほど芯材に近くなるテーパー面を有している、
請求項1記載の歯ブラシの製造方法。
【請求項3】
前記テーパー面の軸に対する傾斜角が5度以上である、
請求項2記載の歯ブラシの製造方法。
【請求項4】
前記連結部の軸方向長さが1mm~7mmの範囲内である、
請求項1記載の歯ブラシの製造方法。
【請求項5】
前記第二の成形金型から成形された前記歯ブラシを取り出すにあたり、前記ヘッド部とネック部はエジェクトピンで押し出さずに、前記柄部のみを前記エジェクトピンにより押し出して取り出す、請求項1記載の歯ブラシの製造方法。
【請求項6】
前記複数の位置のうち、前記連結部の外面以外の位置を、前記被覆材から露出している芯材の位置とする、請求項1記載の歯ブラシの製造方法。
【請求項7】
前記第二の成形金型を、前記被覆材の背側半分を成形する第一の分割金型と、前記被覆材の腹側半分を成形する第二の分割金型とを組み合わせた金型とし、
前記エジェクトピンを前記第二の分割金型に複数設け、
前記第二の硬質樹脂を射出し、前記第一の分割金型を分離した後、前記第二の分割金型から前記エジェクトピンを突出させて前記成形された歯ブラシを取り出す、
請求項1記載の歯ブラシの製造方法。
【請求項8】
成形される前記歯ブラシが、左右の前記腕部の互いに対面する内側面と前記可動部の左右側面との間にそれぞれ隙間が設けられるものであり、
前記第二の成形金型に前記隙間を含む貫通溝を形成する凹字状の凸部を設けた、
請求項7記載の歯ブラシの製造方法。
【請求項9】
成形される前記歯ブラシの前記可動部が、断面視で横方向の幅よりも背から腹に向けた前後方向の幅の方が大きい、
請求項1記載の歯ブラシの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛束が植設されたヘッド部と、該ヘッド部に連設されたネック部と、持ち手となる柄部とを備えた歯ブラシの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に示されるように、歯と歯茎に優しく当たって心地のよい清掃感を与えつつ、オーバーブラッシングを容易に抑制できるようにするため、長軸方向の先端側に設けられた植毛面を有するヘッド部と、ヘッド部より後端側に配置された把持部(柄部)と、植毛面と把持部との間に配置されたネック部と、植毛面よりも後端側に配置され、硬質樹脂で形成された硬質部と、軟質樹脂で形成されて硬質部の少なくとも一部を被覆する軟質部とを含み、植毛面と直交する第一方向の外力により変形して、硬質部が長軸方向に軟質部を挟持して圧縮する変形部とを備えた歯ブラシが知られている。
【0003】
しかしながら、このように把持部に設けられた変形部を変形させるように構成した場合、この変形に応じてオーバーブラッシング状態にあることを使用者が感知できる反面、歯ブラシの把持性が低下して、歯磨き操作に支障をきたすおそれがある。また、硬質樹脂よりも高価なエラストマー等からなる軟質樹脂により硬質部を被覆しているので、歯ブラシの製造コストが高くつくという問題があった。さらに、歯磨き時に作用する外力に応じて変形部が変形する際に、この変形部を構成する硬質部と軟質部との剛性差に応じて両者が剥離する可能性がある。
【0004】
これに対し、本発明者は既に、毛束が植設されたヘッド部と、該ヘッド部に連設されたネック部と、持ち手となる柄部とを備え、該柄部が、ネック部と一体に形成された第一の硬質樹脂からなる芯材と、第一の硬質樹脂に対して低密着の性質を有する第二の硬質樹脂により前記芯材を被覆するように形成された被覆材とを有し、前記芯材が、被覆材内に埋設される芯材本体と、その先端部側に設けられて、ヘッド部の植毛面と直交する方向に作用するブラッシング圧に応じて前記毛束の突出方向と逆方向に揺動変位する可動部とを有し、前記被覆材の先端側部分には、前記可動部の揺動変位を許容する空間部が設けられた歯ブラシを提案している(特許文献2)。
【0005】
この特許文献2の歯ブラシによれば、使用者が歯を磨く際に、第二の硬質樹脂からなる被覆材を変形させることなく、第一の硬質樹脂からなる芯材本体の先端部側に設けられた可動部を、被覆材の空間部内において揺動変位させることが許容される。このため、歯ブラシの使用者は、柄部の被覆材を把持した状態で、ヘッド部の毛束を歯に対して適正に当接させることができるとともに、ブラッシング圧に応じて芯材の可動部を揺動変位させることができる。したがって、特許文献1に開示された歯ブラシのように歯ブラシの把持性が悪化する等の問題を生じることなく、歯ブラシのヘッド部およびネック部を変形させることにより、過大なブラッシング圧が作用するのを防止して、歯を効果的に清掃することが可能である。
【0006】
特許文献2の歯ブラシの成形は、第一の成形金型により成形された第一の硬質樹脂からなる一次成形品を、第二の成形金型の成形空間内にセットし、該成形空間に第二の硬質樹脂を射出することにより一次成形品の芯材本体が被覆材で被覆された歯ブラシが成形される。そして、成形した歯ブラシの金型からの取り出しは、第二の成形金型の可動型を上昇させて型開きした後、固定型に設けられたエジェクトピンにより歯ブラシを押し出し、ロボットハンド等により把持して取り出される。この際、第一の硬質樹脂からなるヘッド部やネック部をエジェクトピンで押すと、口腔内に入るデリケートな部分にエジェクトピンの設置部に対応した凹み跡が形成されるため好ましくない。そこで、柄部のうち芯材が露出している可動部や、その他の芯材の露出部分をエジェクトピンにより押し出して取り出していた。
【0007】
しかし、量産化を考慮して一次成形品がまだ柔らかいうちに第二の成形金型にセットすると、ヘッド部やネック部も該金型に小さい力であるが密着することもあり、図15に示すように被覆材5の先端側部分が第二の成形金型の固定型92に張り付いた状態となるという現象が度々発生した。このため、歯ブラシHを固定型92からスムーズに取り出すことができず、これが量産化の課題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-7471号公報
特開2023-29268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、歯ブラシの把持性を損なうことなく、オーバーブラッシング状態の発生を効果的に防止できるとともに、ヘッド部やネック部をエジェクトピンで押し出さなくても成形した歯ブラシを第二の成形金型から容易に取り出すことができ、量産化も容易となる歯ブラシの製造方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、かかる現況に鑑み、鋭意検討した結果、被覆材の先端側部分に一次成形品の可動部を揺動変位させるための貫通溝が形成されるため、この先端側部分が金型との接触面積が大きくなるとともに樹脂の充填量が他と比べて少なく成形後の収縮率が小さいため、金型に張り付きやすいこと、この被覆材の先端には連結部が渡設されるが、この部分は指に当たる部分よりも先の位置になり、且つ口腔内にも入らない位置であるため凹み跡があっても支障が無いこと、並びに、この連結部の位置をエジェクトピンで押せば、その先にあるネック部やヘッド部も容易に外れることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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