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公開番号2025088056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202492
出願日2023-11-30
発明の名称歯ブラシ
出願人ライオン株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A46B 5/00 20060101AFI20250604BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】ネック部の撓み方向の制御及び把持部の把持性を解決して、ブラッシング時の操作性向上を図る。
【解決手段】歯ブラシ100は、長軸方向の先端側に配置され植毛面11を有するヘッド部10と、ヘッド部10より後端側に配置されるネック部20と、ネック部20より後端側に配置される把持部30と、を含むブラシ本体110を有し、ネック部20は、幅広な略四角形の断面形状を有するストレート形状であり、ネック部20の厚み方向の長さをD1、幅方向の長さをW1としたとき、長さD1と長さW1は、一定の値で、かつ長さW1と長さD1がW1>D1の関係を満足して長軸方向に延在し、ネック部20と把持部30の間には、ネック部20から把持部30に向かって幅方向の長さ及び厚み方向の長さが増大する移行部40を有し、移行部40は、把持部30の外周面に形成された第1稜線33と連続して先端側に延在する第2稜線41を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
長軸方向の先端側に配置され植毛面を有するヘッド部と、前記ヘッド部より後端側に配置されるネック部と、前記ネック部より後端側に配置される把持部と、を含むブラシ本体を有し、
前記ネック部は、幅広な略四角形の断面形状を有するストレート形状であり、
前記ネック部の厚み方向の長さをＤ１、幅方向の長さをＷ１としたとき、前記長さＤ１と前記長さＷ１は、一定の値で、かつ前記長さＷ１と前記長さＤ１がＷ１＞Ｄ１の関係を満足して長軸方向に延在し、
前記ネック部と前記把持部の間には、前記ネック部から前記把持部に向かって幅方向の長さ及び厚み方向の長さが増大する移行部を有し、
前記移行部は、前記把持部の外周面に形成された第１稜線と連続して先端側に延在する第２稜線を有する、歯ブラシ。
続きを表示（約 640 文字）【請求項２】
前記ネック部は、前記長さＷ１と前記長さＤ１の比であるＷ１／Ｄ１が１．２５以上である、請求項１に記載の歯ブラシ。
【請求項３】
前記把持部は、断面形状が六角形以上の多角形であり、先端から基端まで同じ断面形状で長軸方向にストレートに延在し、
前記多角形を画成する複数の外周面のうち、表面に位置する第１外周面及び前記第１外周面と反対側の裏面に位置する第２外周面は、前記ヘッド部の前記植毛面及び前記植毛面と反対側の前記ヘッド部の底面と平行であり、
前記ネック部の平面視及び底面視における輪郭線となる第３稜線は、前記把持部の前記外周面を形成する前記第１稜線と同幅で繋がる、請求項１に記載の歯ブラシ。
【請求項４】
前記ネック部の長軸方向の長さをＬ１、前記移行部の長軸方向の長さをＬ２としたとき、前記長さＬ２と前記長さＬ１の比であるＬ２／Ｌ１が０．７５未満である、請求項１に記載の歯ブラシ。
【請求項５】
前記長さＤ１は、２．５ｍｍ以上３．８ｍｍ以下であり、
前記ヘッド部の最大厚みとなる長さＤ２は、２．０ｍｍ以上３．５ｍｍ以下であり、
正面視において、前記ヘッド部及び前記ネック部は、前記把持部の厚み方向の中点を結ぶ線分Ａ１の延長線と重なるように配置される、請求項１に記載の歯ブラシ。
【請求項６】
前記ブラシ本体は、１種類の硬質樹脂のみで形成される、請求項１に記載の歯ブラシ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、歯ブラシに関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
歯磨き行動において、歯ブラシの操作性向上と撓み方向制御が求められている。現在、使用性を向上させるために薄型ネックの歯ブラシが流通しており、特に形状に着目すると、ネック部の形状を幅方向に扁平な横扁平形状としたものが多い。
【０００３】
ネック部を横扁平にした歯ブラシは、ブラッシング時にネック部が撓み易く、使用性は向上し得る。一方、この種の歯ブラシは、歯に対して角度を付けて斜め方向からブラシ部を当てた場合、ヘッド部のトルク方向（長軸方向を中心とする周方向）に歯ブラシがねじれてしまうことがあり、歯に対する垂直方向だけでなく、あらゆる方向・角度にネック部が撓んで操作性が悪いという問題がある。
【０００４】
特許文献１に開示される歯ブラシは、ネック部を細くして口腔内の操作性向上を図っており、ネック部の断面形状をヘッド部から把持部に向かうに従い特定の形状に段階的に変化させることで、細いネック部における撓み度を制御して適切なブラッシング圧での刷掃を可能としている。
【０００５】
また、歯ブラシの操作性は、把持部の持ち易さも重要である。例えば、特許文献２に開示される歯ブラシは、把持部の断面形状を先端から後端にかけて変化させることで持ち易さと使い易さの向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特許第５８０６９２２号
特開２０００－２６２３２９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
特許文献１の歯ブラシは、ネック部の断面形状を段階的に変化させてネック部の撓み度を制御しているが、撓み方向の制御については考慮されておらず、操作性の点で改善の余地がある。
【０００８】
特許文献２の歯ブラシは、把持部の断面形状が先端から後端にかけて形状が変化しているため、把持部を持つ長さ方向の位置によって持ち方及び把持部を握る力が変化してしまい、常に歯に均一なブラッシング圧を加えることが難しい。
【０００９】
本発明の少なくとも一実施形態は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、具体的には、ネック部の撓み方向の制御及び把持部の把持性を解決して、ブラッシング時の操作性向上が図れる歯ブラシを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の上記目的は、下記（１）～（６）の何れか１つによって達成される。
（【００１１】以降は省略されています）

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