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公開番号2025099949
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216971
出願日2023-12-22
発明の名称空飛ぶクルマ
出願人個人,個人
代理人個人
主分類B64U 10/16 20230101AFI20250626BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】 有人ドローンなど回転翼を用いた飛行体において、全長に比べて全幅が小さく、ビルの隙間など狭い空間を飛行することが容易で既存のインフラである小型自動車駐車場などをそのまま利用可能な空飛ぶクルマを提供する。
【解決手段】「駕籠」における前後の担ぎ手のかわりに車体前後に配置した回転翼による揚力を利用する構想により空を飛べる機能を付加し、具体的には車体前方と後方にそれぞれ4つ以上の小型回転翼を有し、駕籠の担ぎ棒に相当する部材でそれらが固定され、さらに車体上部に回転翼による揚力発生機構、車体下部に重量のあるキャビンを配置することで力学的に安定な平衡とすることで、有人でありながら小型自動車規格程度まで幅が狭くても安定した飛行を実現することが可能になる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
車体の全長が全幅の2倍よりも長く、車体上部にn個の回転翼による揚力発生機構と、車体下部に少なくとも1名の人が乗車可能なキャビンを有し、前記各回転翼の回転中心点Ci(i=1~n)について、進行方向に沿った車体の中心線と回転中心点Ciの水平面上に投影した距離をDi(i=1~n)、前記キャビンの底面と回転中心点Ciの高さの差をHi(i=1~n)とし、Diの最大値をDmax、Hiの平均値をHavとしたとき、式(I)及び(II)を満たすことを特徴とする空飛ぶクルマ。
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続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
請求項1記載の空飛ぶクルマにおいて、前記回転翼を固定する部位と前記キャビンは前後左右の両方または少なくとも一方向に可動性を有する懸垂装置により接続されることを特徴とする空飛ぶクルマ。
【請求項3】
請求項1記載の空飛ぶクルマにおいて、前記回転翼を固定する部位と前記キャビンは前後左右の両方または少なくとも一方向に可動性を有する懸垂装置により接続し、前記懸垂装置は前記キャビンの傾斜を補正する装置または回旋を補正する装置のうち少なくとも1つを有することを特徴とする空飛ぶクルマ。
【請求項4】
請求項1記載の空飛ぶクルマにおいて、前記回転翼を固定するローター結合アームと前記キャビンは前後左右の両方または少なくとも一方向に可動性を有する懸垂装置により接続し、前記懸垂装置は前記キャビンの傾きを補正し得るアクティブ傾斜補正装置又は前記キャビンの回旋を補正し得るアクティブ回旋補正装置のうち少なくとも一方を有することを特徴とする空飛ぶクルマ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は狭い空間でも有人飛行可能な空飛ぶクルマに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
有人ドローンなど回転翼を用いた飛行体は前後左右の揚力により姿勢制御や運動制御を行なう。揚力を生じる回転翼は重心位置から遠いほど小さな力でモーメント力を発生することができコントロールしやすい。それゆえ、安定した飛行を実現するためには前後左右ともに回転翼を含めたサイズが大きくなりやすく、旅客重量に対して十分な揚力をもたらすために前後左右に大きな回転翼を設けているものも知られる(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-104365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし空飛ぶクルマとしては通常の自動車と同様に移動先で駐車場を確保しなければならず、車体寸法が大きくなり車幅が大きい空飛ぶクルマではヘリポートなどの専用施設が離発着には必要となる。この場合、そこからスーパーや勤務先などの目的地へはタクシーや自転車等の移動手段が新たに必要となる可能性もあった。このため、既存のインフラである小型自動車駐車場等にそのまま駐機できる空飛ぶクルマが望まれていた。また、飛行の面においても都市部ではビルの谷間は狭く、小型自動車のように車体幅が小さいサイズでビルにぶつかることなく安全に飛行ができる空飛ぶクルマが望まれていた。
【0005】
そこで、本発明は、既存のインフラである小型自動車駐車場等にそのまま駐機することができ、小型自動車のように車体幅が小さいサイズでビルにぶつかることなく安全に飛行ができる空飛ぶクルマの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
日本に古来からある大名やお姫様が乗る駕籠は、構成が簡素でありながら横幅が小さく、かつ担ぎ手による支持力の作用点が高く、かつ乗客の乗るキャビンが下方に位置するため力学的に非常に安定した乗り物といえる。本件発明者らはこの点に着目しながら上述の技術的な課題を解決するものであり、本発明の空飛ぶクルマの特徴は、車体の全長が全幅の2倍よりも長く、車体上部にn個の回転翼による揚力発生機構と、車体下部に少なくとも1名の人が乗車可能なキャビンを有し、前記各回転翼の回転中心点Ci(i=1~n)について、進行方向に沿った車体の中心線と回転中心点Ciの水平面上に投影した距離をDi(i=1~n)、前記キャビンの底面と回転中心点Ciの高さの差をHi(i=1~n)とし、Diの最大値をDmax、Hiの平均値をHavとしたとき、式(I)及び(II)を満たすことを特徴とする。
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【0007】
本発明の空飛ぶクルマによれば、駕籠前後の担ぎ手のかわりに車体前後に回転翼による揚力発生する部位を利用する発想により、駕籠が有する力学的安定性を有しつつ狭い空間を安定して飛行できる機能を実現することができる。すなわち、本発明の空飛ぶクルマによれば、力学的安定性を有しつつビルの狭い隙間をぶつかることなく飛行したり、既存のインフラである小型自動車駐車場等にそのまま駐車することも可能となる。また、本発明は担ぎ手のかわりに回転翼による揚力を利用することで駕籠が有する安定性を有しつつ空を飛べる機能を付加することが可能となる。
【0008】
具体的には本発明の空飛ぶクルマは、車体前方と後方にそれぞれ4つ以上の回転翼を有する構造とすることができ、前記回転翼を固定する部位と前記キャビンは前後左右の両方または少なくとも一方向に可動性を有する懸垂装置も設けることも可能である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の最大の特徴は以下の4つの効果が同時に生じることにある。第1の効果は、一般の小型自動車規格寸法(全長4.7m・幅1.7m・高さ2m未満)と同程度に小さく車体の全長が全幅の2倍より長い、いわゆる駕籠に類似の形態でありながら前後に十分な揚力を発生する回転翼を搭載することができ、力学的に安定した平衡状態を維持して安全性の高い飛行が可能となる。第2の効果は、一般の小型自動車規格寸法(全長4.7m・幅1.7m・高さ2m未満)と同程度のサイズであることからヘリポートを必要とせず既存のインフラである小型自動車駐車場等をそのまま利用できる。第3の効果は、ヘリポートから職場などの目的地へのタクシーや自転車等の移動交通手段を別に用意する手間が不要となる。第4の効果は、小型自動車規格寸法(全長4.7m・幅1.7m・高さ2m未満)程度の空飛ぶ自動車であればマンション各戸に「空飛ぶ自動車離発着可能なベランダ車庫」を設置することで、エレベーターで降りることなくベランダから飛び立つことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態による空飛ぶクルマの概略構成例を示す側面図である。
本実施形態による空飛ぶクルマの概略構成例を示す平面図である。
本実施形態による空飛ぶクルマの概略構成例を小型自動車駐車場に駐車した場合を示す平面図である。
実施形態による空飛ぶクルマの概略力学的構成を示す図であり、(A)は正面図であり、(B)は。本実施形態による空飛ぶクルマのいわゆる「やじろべえ」に相当する概略力学的構成を示す図である。
比較例として、本実施形態とは逆に揚力発生部を車体下部に、キャビンを車体上部に配置した場合の概略力学的構成を示す図であり、(A)は正面図であり、(B)はその比較例の場合のいわゆる「やじろべえ」に相当する概略力学的構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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