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公開番号
2025101013
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023217552
出願日
2023-12-25
発明の名称
放射線治療用皮膚外用剤並びに放射線治療用皮膚保護シート
出願人
国立大学法人 新潟大学
,
株式会社 きものブレイン
代理人
個人
主分類
A61K
38/17 20060101AFI20250630BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】放射線治療時の皮膚の細胞障害を軽減でき、たとえば放射線皮膚炎の重症度を押さえて治療を中断させることなくがん治療に専念できる放射線治療用皮膚外用剤並びに放射線治療用皮膚保護シートを提供すること。
【解決手段】放射線を照射する皮膚位置に付与して皮膚の損傷を軽減させ皮膚を保護する、フラボノイドを含むセリシンが有効成分として含有されている放射線治療用皮膚外用剤、並びにシート材に皮膚外用剤としてのフラボノイドを含むセリシンが含まれている放射線治療用皮膚保護シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
放射線を照射する皮膚位置に付与して皮膚の損傷を軽減させ皮膚を保護する皮膚外用剤であって、フラボノイドを含むセリシンが有効成分として含有されていることを特徴とする放射線治療用皮膚外用剤。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記フラボノイドを含むセリシンは、緑繭から抽出したフラボノイドを含むセリシン溶液であることを特徴とする請求項1記載の放射線治療用皮膚外用剤。
【請求項3】
放射線を照射する皮膚位置に付設するシート材に、フラボノイドを含むセリシンが含まれている構成であることを特徴とする放射線治療用皮膚保護シート。
【請求項4】
前記フラボノイドを含むセリシンは、緑繭から抽出したフラボノイドを含むセリシン溶液であることを特徴とする請求項3記載の放射線治療用皮膚保護シート。
【請求項5】
前記シート材は、シルク布であることを特徴とする請求項3記載の放射線治療用皮膚保護シート。
【請求項6】
前記シート材は、シルクを用いた不織布であることを特徴とする請求項5記載の放射線治療用皮膚保護シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、がん治療などに際して皮膚下のがん細胞に放射線を照射する際に、その皮膚位置に付与して皮膚の損傷を軽減させ皮膚を保護する皮膚外用剤、並びにその皮膚の損傷を抑えるために皮膚表面に貼りその皮膚外用剤を皮膚に付与する放射線治療用皮膚保護シートに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
これまで放射線照射がん治療において、その放射線を照射した皮膚が乾燥するために医療用保湿剤で対症する療法がとられきている。
【0003】
しかし、放射線照射治療に伴う有害事象である放射線皮膚炎に関しては、熱傷時のような乾燥した皮膚になるため、単なる「乾燥皮膚」に対する前記対症療法では改善できない。そのため、放射線皮膚炎の発症メカニズムそのものが異なることを踏まえ、このメカニズムに応じたケアが必要であると考えるに至り、繭から抽出したセリシンの有効利用の研究を重ねるとともに、前記放射線皮膚炎の軽減について研究を重ねてきた。
【0004】
その結果、放射線皮膚炎すなわちヒトケラチノサイトにおける放射線照射による細胞傷害において、白繭から抽出したセリシンには軽減効果はほとんどないが、緑繭から抽出したセリシンには軽減効果が高いことを発見し、このことから、放射線照射による皮膚への細胞障害を軽減できる材料として、緑繭由来のセリシンにはフラボノイドが豊富に含まれていること及びフラボノイドをほとんど除くと軽減効果が低くなることから、フラボノイドを多く含む緑繭由来のセリシンが有効であることを突き止めた。
【0005】
たとえば、この緑繭から抽出したフラボノイドを多く含んだセリシン溶液を皮膚外用剤としてシート材にしみ込ませて放射線照射位置の皮膚に貼付することで、皮膚にこのフラボノイドセリシンが付与され保湿効果のみならず、ヒトケラチノサイトの放射線皮膚炎などの細胞傷害を軽減できることを見出した。これにより、たとえば放射線皮膚炎の重症度を押さえることで、患者は有害事象にて治療を中断することなくがん治療に専念できるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このように前記研究を重ねて前記問題を解決したもので、放射線照射を受ける皮膚位置に付与または設けることで、皮膚に皮膚外用剤としてのフラボノイドを含んだセリシンを付与して皮膚の細胞障害を軽減でき、たとえば放射線皮膚炎の重症度を押さえることで、患者は有害事象にて治療を中断することなくがん治療に専念できるようになるなど画期的な放射線治療用皮膚外用剤並びに放射線治療用皮膚保護シートを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
本発明は、放射線を照射する皮膚位置に付与して皮膚の損傷を軽減させ皮膚を保護する皮膚外用剤であって、フラボノイドを含むセリシンが有効成分として含有されていることを特徴とする放射線治療用皮膚外用剤に係るものである。
【0009】
また前記フラボノイドを含むセリシンは、緑繭から抽出したフラボノイドを含むセリシン溶液であることを特徴とする請求項1記載の放射線治療用皮膚外用剤に係るものである。
【0010】
また放射線を照射する皮膚位置に付設するシート材に、フラボノイドを含むセリシンが含まれている構成であることを特徴とする放射線治療用皮膚保護シートに係るものである。
(【0011】以降は省略されています)
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