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公開番号2025101137
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217760
出願日2023-12-25
発明の名称溶接トーチ
出願人株式会社ダイヘン
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B23K 10/02 20060101AFI20250630BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】溶接トーチの装置構成の大型化および複雑化を抑制することが可能な構成を備える溶接トーチを提供する。
【解決手段】この溶接トーチ1は、コレット215の先端側において、第1不活性ガス流路GF1を構成する内周に固定され、第1不活性ガス流路GF1を流れる第1不活性ガスG1の流れを層流化する第1ガスレンズ209と、コレット215の外周とガスレンズコレット217の内周との間に形成される第2不活性ガス流路GF2に配置され、第2不活性ガスG2の流れを層流化する第2ガスレンズ213と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一方端から他方端に向けて延びる軸線方向に沿って配置される非消耗電極と、
前記非消耗電極の径方向の外側に配置され、前記非消耗電極との間に第1不活性ガスを通過させる第1不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の第1部材と、
前記非消耗電極の径方向の外側に配置され、前記第1部材に対して前記軸線方向の一方端側に固定されるとともに、前記非消耗電極との間に前記第1不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の内側ノズルと、
前記第1部材の径方向の外側に固定され、前記第1部材との間に第2不活性ガスを通過させる第2不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の第2部材と、
前記内側ノズルおよび前記第2部材の径方向の外側に配置され、前記内側ノズルの前記一方端側が露出し、前記第2部材の他方端側を覆い、前記第2不活性ガス流路を形成するように前記第2部材に固定された外側ノズルと、
前記第1部材の前記一方端側において、前記第1不活性ガス流路を構成する内周に固定され、前記第1不活性ガス流路を流れる前記第1不活性ガスの流れを層流化する第1フィルタと、
前記第1部材の外周と前記第2部材の内周との間に形成される前記第2不活性ガス流路に配置され、前記第2不活性ガスの流れを層流化する第2フィルタと、
を備える、溶接トーチ。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記第1フィルタが前記第1部材の前記一方端側に固定され、前記第2フィルタが、前記第2部材を用いて前記第1部材に固定される構成においては、あらかじめ前記第1フィルタおよび前記第2フィルタが前記第1部材に対して固定され、前記第1部材、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタが一体構造である、
請求項1に記載の溶接トーチ。
【請求項3】
前記第1フィルタは、
環状の第1フィルタ部材と、環状ベース部材と、を含み、
前記第1フィルタ部材の外周面は、前記第1部材の内周面に当接し、
前記環状ベース部材の外周面に前記第1フィルタ部材の内周面が当接し、前記環状ベース部材の内周面は、前記非消耗電極が嵌め入れられることにより、前記非消耗電極の前記軸線方向の芯出機能を有する、
請求項1に記載の溶接トーチ。
【請求項4】
前記第1フィルタから見て前記第2フィルタは、前記第1不活性ガスの流れに対して上流側に設けられている、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の溶接トーチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接トーチの構成に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
非消耗電極を備えた溶接トーチを用いて行なう溶接(TIG溶接法やプラズマ溶接法)では、通常、タングステンで形成された電極(非消耗電極)と被溶接物との間にアークを発生させ、そのアークの熱で被溶接物を溶融する。TIG溶接法では、ガスノズルと電極の間にシールドガスが流される。プラズマ溶接法では、シールドガスに加えて、電極周囲に配置されたインサートチップの内部にプラズマガスを流すことで、アーク(プラズマアーク)が拘束される。さらに、アウターノズルとインナーノズルとの間を流れるシールドガスの流れを層流化するためにガスレンズが配置されている。その結果、集中性の良い高温ブラズマが発生され、その保有エネルギを利用して溶接を行なう。このような溶接トーチを開示する先行技術文献として、特許第5917376号公報(特許文献1)が挙げられる。
【0003】
特許文献1に開示される溶接トーチにおいては、アウターノズルとインナーノズルとの間にガスレンズを設けるだけでなく、タングステン電極とインナーノズルとの間を流れるシールドガスを層流化するために、ガスレンズが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5917376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アウターノズルとインナーノズルとの間を流れるシールドガスの流れを層流化するためのガスレンズを設けるに加え、さらに、タングステン電極とインナーノズルとの間を流れるシールドガスを層流化するために別途ガスレンズを設ける場合には、それぞれのガスレズを設ける構成が必要となり、装置構成の大型化および複雑化が懸念される。
【0006】
この開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、アウターノズルとインナーノズルとの間、および、非消耗電極とインナーノズルとの間をそれぞれ流れるシールドガスを層流化するために、それぞれガスレンズを設ける場合であっても、装置構成の大型化および複雑化を抑制することが可能な構成を備える、溶接トーチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本開示の溶接トーチにおいては、一方端から他方端に向けて延びる軸線方向に沿って配置される非消耗電極と、上記非消耗電極の径方向の外側に配置され、上記非消耗電極との間に第1不活性ガスを通過させる第1不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の第1部材と、上記非消耗電極の径方向の外側に配置され、上記第1部材に対して上記軸線方向の一方端側に固定されるとともに、上記非消耗電極との間に上記第1不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の内側ノズルと、上記第1部材の径方向の外側に固定され、上記第1部材との間に第2不活性ガスを通過させる第2不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の第2部材と、上記内側ノズルおよび上記第2部材の径方向の外側に配置され、上記内側ノズルの上記一方端側が露出し、上記第2部材の他方端側を覆い、上記第2不活性ガス流路を形成するように上記第2部材に固定された外側ノズルと、上記第1部材の上記一方端側において、上記第1不活性ガス流路を構成する内周に固定され、上記第1不活性ガス流路を流れる上記第1不活性ガスの流れを層流化する第1フィルタと、上記第1部材の外周と上記第2部材の内周との間に形成される上記第2不活性ガス流路に配置され、上記第2不活性ガスの流れを層流化する第2フィルタと、を備える、溶接トーチ。
【0008】
[2]上記第1フィルタが上記第1部材の上記一方端側に固定され、上記第2フィルタが、上記第2部材を用いて上記第1部材に固定される構成においては、あらかじめ上記第1フィルタおよび上記第2フィルタが上記第1部材に対して固定され、上記第1部材、上記第1フィルタおよび上記第2フィルタが一体構造である、[1]に記載の溶接トーチ。
【0009】
[3]:上記第1フィルタは、環状の第1フィルタ部材と、環状ベース部材と、を含み、上記第1フィルタ部材の外周面は、上記第1部材の内周面に当接し、上記環状ベース部材の外周面に上記第1フィルタ部材の内周面が当接し、上記環状ベース部材の内周面は、上記非消耗電極が嵌め入れられることにより、上記非消耗電極の上記軸線方向の芯出機能を有する、[1]または[2]に記載の溶接トーチ。
【0010】
[4]:上記第1フィルタから見て上記第2フィルタは、上記第1不活性ガスの流れに対して上流側に設けられている、[1]から[3]のいずれか1項に記載の溶接トーチ。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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