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公開番号2025101208
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217878
出願日2023-12-25
発明の名称溶接装置
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類B23K 9/073 20060101AFI20250630BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】周期的に変化する溶接電力を出力する溶接において、アークの安定性の低下を抑制できる溶接装置を提供する。
【解決手段】溶接装置A1は、消耗電極式のアーク溶接を行う。溶接装置A1は、インバータ回路22,25を有し、周期的に変化する溶接電力をアークに供給する電源回路20と、溶接電力の瞬時電流値および瞬時電圧値がそれぞれ、設定された外部特性に応じた特性線上に存在するように、目標電流値あるいは目標電圧値を設定して、溶接電流あるいは溶接電圧を制御する制御回路28と、を備える。制御回路28は、外部特性を設定する外部特性設定部282を含み、外部特性設定部282は、時間変化とともに、設定する外部特性を周期的に変化させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
消耗電極式のアーク溶接を行う溶接装置であって、
インバータ回路を有し、周期的に変化する溶接電力をアークに供給する電源回路と、
前記溶接電力の瞬時電流値および瞬時電圧値がそれぞれ、設定された外部特性に応じた特性線上に存在するように、目標電流値あるいは目標電圧値を設定して、溶接電流あるいは溶接電圧を制御する制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記外部特性を設定する外部特性設定部を含み、
前記外部特性設定部は、時間変化とともに、設定する前記外部特性を周期的に変化させる、溶接装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記外部特性は、定電圧特性であり、
前記外部特性設定部は、複数の定電圧特性を時間変化に応じて切り替えることで、前記複数の定電圧特性を周期的に変化させる、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項3】
前記制御回路は、前記目標電圧値を算出して、前記溶接電圧を制御する、請求項2に記載の溶接装置。
【請求項4】
前記外部特性設定部は、前記インバータ回路の制御周期以上の間隔で、前記外部特性を変化させる、請求項3に記載の溶接装置。
【請求項5】
前記電源回路は、前記溶接電力として、交流電力をアークに供給する、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の溶接装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、消耗電極式のアーク溶接を行う溶接装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、溶接装置には、消耗電極式のアーク溶接を行うものがある。例えば、特許文献1には、従来の溶接装置(溶接電源)が開示されている。特許文献1に記載の溶接装置は、所定の外部特性を形成して、生成した外部特性に応じた出力制御を行う。この出力制御において、溶接装置は、外部特性から瞬時の電流目標値を設定して、溶接電流が当該電流目標値となるように、逐次制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-178763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
交流電力を出力する交流溶接では、溶接電流は例えば波形が正弦波となるように変化するため、瞬時の電流目標値による電流制御では、溶接電流と溶接電圧とが外部特性線から外れる可能性がある。つまり、外部特性に応じた出力制御が困難となることがあり、アークの安定性が低下する虞があった。このことは、交流溶接に限らず、周期的に変化する溶接電力を出力する溶接(例えば直流パルス溶接)において、生じうる。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、周期的に変化する溶接電力を出力する溶接において、アークの安定性の低下を抑制できる溶接装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によって提供される溶接装置は、消耗電極式のアーク溶接を行う溶接装置であって、インバータ回路を有し、周期的に変化する溶接電力をアークに供給する電源回路と、前記溶接電力の瞬時電流値および瞬時電圧値がそれぞれ、設定された外部特性に応じた特性線上に存在するように、目標電流値あるいは目標電圧値を設定して、溶接電流あるいは溶接電圧を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記外部特性を設定する外部特性設定部を含み、前記外部特性設定部は、時間変化とともに、設定する前記外部特性を周期的に変化させる。
【0007】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記外部特性は、定電圧特性であり、前記外部特性設定部は、複数の定電圧特性を時間変化に応じて切り替えることで、前記複数の定電圧特性を周期的に変化させる。
【0008】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記制御回路は、前記目標電圧値を算出して、前記溶接電圧を制御する。
【0009】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記外部特性設定部は、前記インバータ回路の制御周期以上の間隔で、前記外部特性を変化させる。
【0010】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記電源回路は、前記溶接電力として、交流電力をアークに供給する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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