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公開番号2025101577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218520
出願日2023-12-25
発明の名称接地抵抗測定器用コードリール
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人維新国際特許事務所,個人
主分類B65H 75/40 20060101AFI20250630BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】持ち運びや保管が容易であって、測定結果にノイズが混入し難く、しかも測定コードの巻き取りや引き出しなどの作業を効率良く行うことが可能な接地抵抗測定器用コードリールを提供する。
【解決手段】接地抵抗測定器用コードリール1は、それぞれ胴部3とその両端に設置された一対の第1の円板4及び第2の円板5からなる一対の巻き取りドラム2a、2bと、巻き取りドラム2a、2bを回転可能に支持する軸体6と、一対の脚部7a、7aと把持部7bからなり、軸体6を支持する支持フレーム7と、第1の円板4の外周縁4a近くの外面4bに立設されたハンドル8と、第1の円板4の中心に設置されたナット9と、第1の円板4にナット9を用いて固定された軸保持部材12と、第1の円板4の外面4bと第2の円板5の内面5aにそれぞれ設置され、スリット10a、11aを有する直方体状の端子保持具10及びクリップ保持具11を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状の胴部と、この胴部の両端に互いの中心軸が一致するように設置された第1の円板及び第2の円板からなる一対の巻き取りドラムと、
前記胴部の前記中心軸に軸中心を一致させた状態で一対の前記第2の円板を回転可能に支持する軸体と、
一対の前記巻き取りドラムの間に設置されて前記軸体を支持する支持フレームと、
測定コードを挿通可能な円筒体からなり、前記第1の円板に開口端が固定されるとともに円筒軸が前記軸中心と一致するように前記巻き取りドラム内において前記軸体の端部を回転可能に保持する軸保持部材と、を備え、
前記胴部及び前記軸保持部材の側面には、前記測定コードを挿通可能な第1のコード挿通孔及び第2のコード挿通孔がそれぞれ設けられていることを特徴とする接地抵抗測定器用コードリール。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記測定コードを挿通可能な円筒体からなり、前記胴部の半径方向と平行に配置された前記第1のコード挿通孔と前記第2のコード挿通孔を接続するように前記胴部と前記軸保持部材を連結する第1の支持部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の接地抵抗測定器用コードリール。
【請求項3】
前記胴部の半径方向と平行に配置されて前記胴部と前記軸保持部材をそれぞれ連結する棒状の第2の支持部材及び第3の支持部材を備え、
前記第2の支持部材及び前記第3の支持部材は、前記軸体の長手方向と平行に見た場合に前記第1の支持部材とともに前記胴部の半径方向へ均等に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の接地抵抗測定器用コードリール。
【請求項4】
前記測定コードに取り付けられた端子を保持する端子保持具を備え、
前記端子保持具は前記第1の円板の外面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の接地抵抗測定器用コードリール。
【請求項5】
前記測定コードに取り付けられたクリップを保持するクリップ保持具を備え、
前記クリップ保持具は前記第2の円板の内面に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の接地抵抗測定器用コードリール。
【請求項6】
前記第1の円板の外周縁近くの外面に立設された棒状のハンドルを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の接地抵抗測定器用コードリール。
【請求項7】
前記軸保持部材の内部に固設された状態で前記軸体の前記端部に外挿される一対のラジアル軸受けを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の接地抵抗測定器用コードリール。
【請求項8】
前記軸保持部材の内部に固設された状態で前記軸体の前記端部に外挿される一対のスラスト軸受けを備え、
前記軸体は、両端にフランジ部が設けられており、前記ラジアル軸受けと前記フランジ部の間に前記スラスト軸受けが設置されていることを特徴とする請求項7に記載の接地抵抗測定器用コードリール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柱上変圧器等の電力設備の接地抵抗を測定する際に、接地極と接地抵抗測定器を接続する測定コードを巻き取るための接地抵抗測定器用コードリールに係り、特に、2種類のコードを同時に引き出したり、個別に巻き取ったりすることが可能な接地抵抗測定器用コードリールに関する。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
漏電による事故を防ぐため、電柱上に設置されている変圧器等の電力設備は、電柱の周辺の地中に埋設された接地極と接地線によって接続されるが、電気設備の接地抵抗は種類ごとに法律で定められている。ここで、接地抵抗の測定に用いられる電位降下法について図5を用いて簡単に説明する。なお、図5は接地抵抗測定器を用いて柱上変圧器の接地抵抗を電位降下法によって測定する様子を示した模式図である。
図5に示すように、電柱Pの周辺の地中に埋設されている被測定接地体50aと柱上変圧器50を接続する接地線51には、測定コード54を介して接地抵抗測定器52のE極が接続されるとともに、被測定接地体50aと一直線上に配置され、かつ、被測定接地体50aからそれぞれ10m程度及び20m程度離れた場所の地面に打設されている補助接地棒53a、53bには、測定コード55、56を介して接地抵抗測定器52のP極及びC極がそれぞれ接続される。なお、測定コード54~56には、接地抵抗測定器52に接続される側の端部に端子54a~56aがそれぞれ設けられており、被測定接地体50a及び補助接地棒53a、53bに接続される側の端部に鰐口状のクリップがそれぞれ設けられている。
【0003】
通常、測定コード55、56は端子55a、56aとクリップ以外の部分が2つのコードリール57にそれぞれ巻き取られていることから、作業者58は測定コード55、56を必要な長さだけコードリール57から引き出す必要がある。
このとき、例えば、接地抵抗測定器52に端子55a、56aが接続された状態でコードリール57を持って補助接地棒53a、53bに向かって歩きながら測定コード55、56を引き出すようにすると、接地抵抗測定器52に端子55a、56aが接続された部分が測定コード55、56によって引っ張られることで破損するおそれがある。
一方、補助接地棒53a、53bにクリップが接続された状態でコードリール57を持って接地抵抗測定器52に向かって歩きながらコードリール57から測定コード55、56を引き出そうとすると、クリップが測定コード55、56によって引っ張られることで補助接地棒53a、53bから簡単に外れてしまう可能性が高い。
【0004】
そのため、従来、作業者58は1つ目のコードリール57を接地抵抗測定器52の近くに置いた状態で測定コード55のクリップ側の端部を持って、補助接地棒53aに向かって歩きながら測定コード55を引き出す作業を行った後、2つ目のコードリール57を接地抵抗測定器52の近くに置いた状態で測定コード56のクリップ側の端部を持って、補助接地棒53bに向かって歩きながら測定コード56を引き出す作業を行わなければならず、作業効率が悪いという課題があった。また、端子55a、56aが巻き取りドラム(図示せず)に固定されている訳ではないため、測定コード55、56の全長を引き出すと、測定コード55、56が巻き取りドラムから完全に外れてしまうという課題があった。さらに、コードリール57では測定コード55、56の端子55a、56aに接続される部分が巻き取りドラムの内部に挿入されるのではないため、当該部分は巻き取りドラムの外周面上を這うような状態にされる。そして、当該部分の上に測定コード55、56の残りの部分が巻き取られると、部分的に盛り上がった状態になるため、測定コード55、56を巻き取り難くなるという課題があった。
【0005】
コードの先端が巻き取りドラムの内部に挿入される構造のコードリールに関しては、例えば、特許文献1に「作業機の手元操作型電動コードリール」という名称で、作業機を運転した状態で延長コードの引き出しと巻き取りの操作を行うことができる電動コードリールに関する考案が開示されている。
特許文献1の図面に記載された符号を用いて説明すると、特許文献1には、延長コード4の三相線4a、4b、4cのそれぞれの巻付け基端が巻取ドラム1の内部を通って、回転軸2の一方に装着された三点接触回転接続部5の回転接触面6a、6b、6cに接続されるとともに、電源コード9a、9bの基端に設けられた接触子8a、8bが回転接触面6a、6bと接触することにより、延長コード4と電源コード9a、9bが導通する構造の電動コードリールが記載されている。
このような構造によれば、延長コード4の三相線4a、4b、4cのそれぞれの巻付け基端が巻取ドラム1の内部を通っており、延長コード4が巻取ドラム1に巻き取られる際に三相線4a、4b、4cの巻付け基端が邪魔にならないため、延長コード4の巻き取り作業が容易である。
【0006】
また、特許文献2には「電気用コードリール」という名称で、電気工事や土木工事において、電源と、遠方の電気機器を接続する際に用いられる接続コード及びコンセントを有する電気用コードリールに関する考案が開示されている。
特許文献2の図面に記載された符号を用いて説明すると、特許文献2には、側板5に設けられたコンセント6に、円筒体8に巻き取られる接続コード7の端部が円筒体8の内部においてコンセント6に接続されるとともに、円筒体8を回転させる際に用いられるハンドル12が側板5に設けられた構造の電気用コードリール1が記載されている。
このような構造によれば、接続コード7の端部が円筒8の内部においてコンセント6に接続されているため、接続コード7を円筒体8に巻き取る際にその端部が邪魔になるおそれがない。
【0007】
さらに、特許文献3には「コードリール」という名称で、コードリール自体を移動させなくても電動機械や家電等の装置に電力を供給できるコードリールに関する考案が開示されている。
特許文献3の図面に記載された符号を用いて説明すると、特許文献3には、電気コード50を巻き取って収納するドラム10と、電気コード55を巻き取って収納するドラム12と、ドラム10及びドラム12のそれぞれを回転自在に支持する脚35と、ドラム10 及びドラム12の中心軸を貫通し、ドラム10及びドラム12を回転可能に保持する回転軸72を備えており、電気コード50と電気コード55が回転軸72の内部において電気的に接続された構造のコードリールが記載されている。
このような構造によれば、電気コード50と電気コード55の端部同士が回転軸72の内部において電気的に接続されていることから、電気コード50と電気コード55をドラム10とドラム12にそれぞれ巻き取る際に、それらの端部が邪魔になるおそれがない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
登録実用新案第3002335号公報
実開昭59-133564号公報
登録実用新案第3184109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に開示された考案では、延長コード4の三相線4a、4b、4cのそれぞれの巻付け基端が巻取ドラム1の内部に挿通されていることから、延長コード4が巻取ドラム1に巻き取られる際に三相線4a、4b、4cの巻付け基端が邪魔にならないものの、三相線4a、4b、4cの巻付け基端が三転接触回転接続部5の回転接触面6a、6b、6cにそれぞれ接続されているため、この構造を接地抵抗測定器用コードリールに適用すると、測定結果にノイズが混入するという課題があった。加えて、2本の測定コードをそれぞれ巻き取るために2つのコードリールを準備しなければならいため、測定コードの巻き取りやコードリールの持ち運びに手間がかかるという課題もあった。
特許文献2に開示された考案では、接続コード7の端部が円筒8の内部に挿通されているため、接続コード7を円筒体8に巻き取る際に接続コード7の端部が邪魔になるおそれがないものの、コンセント6が側板5に設置されているため、この構造を接地抵抗測定器用コードリールに適用した場合、接地抵抗測定器とコンセント6を接続する測定コードを別に用意する必要がある。また、この測定コードによって接地抵抗測定器とコードリールの距離が決まってしまうため、コードリールの設置場所が限定されてしまうという課題があった。さらに、特許文献1に開示された考案の場合と同様に、2本の測定コードをそれぞれ巻き取るためのコードリールを2個準備する必要があるため、作業性が悪く、持ち運びも容易でないという課題があった。
さらに、特許文献3に開示された考案では、電気コード50の端部がドラム10の胴部に設けられた貫通孔に挿通される構造となっていることから、電気コード50の端部がドラム1の胴部に電気コード50を巻き取る作業の支障となることはないというメリットはあるが、電気コード50と電気コード55の端部同士が回転軸72の内部において電気的に接続されていることから、この構造を接地抵抗測定器用コードリールに適用すると、測定結果にノイズが混じるおそれがある。また、図3には2つのドラム10とドラム12が回転軸72によって回転可能に保持される構造が示されているが、これらのドラムは、両端に端子とクリップがそれぞれ取り付けられた2本の測定コードを個別に巻き取ることができる構造ではないため、特許文献3に開示された考案を接地抵抗測定器用コードリールとして用いることは困難である。
【0010】
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、持ち運びや保管が容易であって、測定結果にノイズが混入し難く、しかも測定コードの巻き取りや引き出しなどの作業を効率良く行うことが可能な接地抵抗測定器用コードリールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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