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公開番号2025101685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218702
出願日2023-12-25
発明の名称核シェルター
出願人アンカーハウジング株式会社,株式会社司工業所
代理人個人
主分類G21F 7/00 20060101AFI20250630BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】金属壁とコンクリート壁とを組み合わせて良好な防護能力を奏するとともに、施工のしやすい核シェルター提供する。
【解決手段】基礎部、側壁部および天井壁部に囲まれる防護空間を形成する核シェルターであって、前記側壁部は、長手方向が高さ方向であり、長手方向に直交する断面においてコの字型またはC字型の断面形状を有し、前記防護空間が形成される内側又は前記内側の反対側である外側のいずれか一方に開口する溝が形成してある溝金属材と、前記溝の開口を塞ぐように設けられる蓋金属材と、で構成される金属側壁単位と、前記金属側壁単位における前記溝に充填してあり硬化したコンクリートで構成されるコンクリート側壁単位と、をそれぞれ複数有し、複数の前記金属側壁単位および前記コンクリート側壁単位は、前記防護空間の前記側壁部の少なくとも一部を構成するように水平方向に連続して配列してある核シェルター。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基礎部、側壁部および天井壁部に囲まれる防護空間を形成する核シェルターであって、
前記側壁部は、
長手方向が高さ方向であり、長手方向に直交する断面においてコの字型またはC字型の断面形状を有し、前記防護空間が形成される内側又は前記内側の反対側である外側のいずれか一方に開口する溝が形成してある溝金属材と、前記溝の開口を塞ぐように設けられる蓋金属材と、で構成される金属側壁単位と、
前記金属側壁単位における前記溝に充填してあり硬化したコンクリートで構成されるコンクリート側壁単位と、をそれぞれ複数有し、
複数の前記金属側壁単位および前記コンクリート側壁単位は、前記防護空間の前記側壁部の少なくとも一部を構成するように水平方向に連続して配列してある核シェルター。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記溝金属材において同じ前記金属側壁単位の前記蓋金属材に垂直な溝材横壁には、隣接する複数の前記金属側壁単位における前記溝金属材の前記溝同士を連通させる横連通部が形成されており、
隣接する複数の前記コンクリート側壁単位は、前記横連通部を介して互いに繋がっている請求項1に記載の核シェルター。
【請求項3】
前記側壁部は、水平方向に延びており、前記横連通部を介して隣接する複数の前記金属側壁単位における前記溝金属材の前記溝同士および隣接する複数の前記コンクリート側壁単位同士を繋ぐ金属の横棒を有する請求項2に記載の核シェルター。
【請求項4】
前記側壁部は、前記溝に配置され前記コンクリート側壁単位に埋め込まれるワイヤーメッシュを有し、前記ワイヤーメッシュは前記横棒に固定してある請求項3に記載の核シェルター。
【請求項5】
前記横連通部の連通部底部には底部切り欠きが形成されており、前記底部切り欠きに前記横棒が配置してある請求項3に記載の核シェルター。
【請求項6】
前記金属側壁単位における前記溝金属材の前記溝は前記外側に開口しており、
前記溝金属材において同じ前記金属側壁単位の前記蓋金属材に平行な溝材主壁における前記内側を向く面には、前記溝材主壁より面積の狭い板材が溶接されている請求項1に記載の核シェルター。
【請求項7】
前記金属側壁単位は、前記溝金属材において同じ前記金属側壁単位の前記蓋金属材に平行な溝材主壁と前記蓋金属材とを、前記溝金属材において同じ前記金属側壁単位の前記蓋金属材に垂直な一対の溝材横壁の間で接続する接続部を有する請求項1に記載の核シェルター。
【請求項8】
前記防護空間を囲む前記側壁部は、少なくとも8つの前記金属側壁単位および前記コンクリート側壁単位を有し、2以上の前記金属側壁単位および前記コンクリート側壁単位をそれぞれ有する4以上の辺により、前記防護空間を囲む請求項1に記載の核シェルター。
【請求項9】
前記天井壁部は、
長手方向が水平方向であり、長手方向に直交する断面においてコの字型またはC字型の断面形状を有し、上方に開く上溝が形成してある天井溝金属材と、
前記天井溝金属材における前記上溝に充填してあり硬化したコンクリートで構成されるコンクリート天井壁単位と、をそれぞれ複数有し、
複数の前記天井溝金属材および前記コンクリート天井壁単位は、前記防護空間の前記天井壁部の少なくとも一部を構成するように水平方向に連続して配列してある請求項1に記載の核シェルター。
【請求項10】
前記天井溝金属材において高さ方向が法線方向となる天井材主壁には、前記金属側壁単位の前記溝金属材の前記溝に通じる縦連通部が形成されている請求項9に記載の核シェルター。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、外部で放射能レベルが上昇するような事態が生じた際においても一定期間生存可能な防護空間を形成する核シェルターに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
万が一自然災害や戦争などが生じた場合、原子力発電所の事故、核兵器の使用、宇宙空間からの放射性物質の飛来などにより、環境の放射能レベルが上昇する事態が想定される。このような危機的状況において生物が生存するためには、環境の放射能レベルが一定以下に低下するまでの期間、放射線から防護された防護空間に留まることが有効であり、そのような防護空間を形成する核シェルターが注目されている。
【0003】
放射線からの防護空間を形成する核シェルターでは、放射線を遮蔽する壁を形成する必要があり、金属の壁により放射線の遮蔽壁を形成するものと、コンクリートの壁により放射線の遮蔽壁を形成するものとが提案されている。遮蔽壁の材料として考えた場合、金属はガンマ線やエックス線などの遮蔽能力が高く、鋼材などの形態で加工が容易であるなどの利点があるが、厚みを増すと重量が急激に重くなり、単位体積あたりの材料コストが高いという問題がある。一方、コンクリートは、中性子線の遮蔽能力が高く単位体積あたりの材料コストが低いという利点がある一方で、施工に手間がかかり、クラックが生じやすいという問題がある。
【0004】
そこで、金属とコンクリートの利点を両方とも生かしつつ、お互いの欠点を補う技術として、金属とコンクリートのハイブリッドの壁を有する核シェルターが考えられる(特許文献1、特許文献2等参照)。しかし、金属壁とコンクリート壁とを組み合わせた従来の技術では、施工のしやすさや、構造材としての壁の強度などの点で課題を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5136130号明細書
特許第3836111号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、金属壁とコンクリート壁とを組み合わせて良好な防護能力を奏するとともに、施工のしやすい核シェルターを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る核シェルターは、基礎部、側壁部および天井壁部に囲まれる防護空間を形成する核シェルターであって、
前記側壁部は、
長手方向が高さ方向であり、長手方向に直交する断面においてコの字型またはC字型の断面形状を有し、前記防護空間が形成される内側又は前記内側の反対側である外側のいずれか一方に開口する溝が形成してある溝金属材と、前記溝の開口を塞ぐように設けられる蓋金属材と、で構成される金属側壁単位と、
前記金属側壁単位における前記溝に充填してあり硬化したコンクリートで構成されるコンクリート側壁単位と、をそれぞれ複数有し、
複数の前記金属側壁単位および前記コンクリート側壁単位は、前記防護空間の前記側壁部の少なくとも一部を構成するように水平方向に連続して配列してある。
【0008】
このような核シェルターでは、金属側壁単位とコンクリート側壁単位とによるハイブリッドの壁により良好な防護能力を奏する。また、金属側壁単位は、コンクリートを施工する際の型枠の役目も果たすため、本発明に係る核シェルターは施工がしやすい。また、金属側壁単位がコの字型またはC字型の断面形状を有するため壁の構造強度が高い。さらに、金属側壁単位およびコンクリート側壁単位の配列数を調整することにより、核シェルターの大きさを、シェルターを設置する土地の広さなどに合わせて容易にアレンジできる。
【0009】
また、たとえば、前記溝金属材において同じ前記金属側壁単位の前記蓋金属材に垂直な溝材横壁には、隣接する複数の前記金属側壁単位における前記溝金属材の前記溝同士を連通させる横連通部が形成されていてもよく、
隣接する複数の前記コンクリート側壁単位は、前記横連通部を介して互いに繋がっていてもよい。
【0010】
このような核シェルターでは、隣接するコンクリート側壁単位同士が接続しており、隣接する金属側壁単位同士およびコンクリート側壁単位同士が強固に連結されており、側壁部の構造的な強度が高い。
(【0011】以降は省略されています)

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