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公開番号
2025101862
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023218931
出願日
2023-12-26
発明の名称
マルチフィラメント
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D01F
8/14 20060101AFI20250701BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】 動作の追従性を高めるためのストレッチ性だけでなく、テキスタイルの保形性や折り曲げた際の曲げ戻り性、すなわちハリコシを高いレベルで有するテキスタイルとして、シャツやブラウス、パンツ地等のカジュアル衣料用途に適したマルチフィラメントを提供する。
【解決手段】 2種類のポリエステルから構成される複合繊維からなるマルチフィラメントにおいて、複合繊維の横断面において繊維最表層が一成分のポリエステルのみで覆われ 、マルチフィラメントの捲縮伸長率が100%以上、5%伸長応力が2.5cN/dtex以上であるマルチフィラメントにより達成できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
2種類のポリエステルから構成される複合繊維からなるマルチフィラメントにおいて、
複合繊維の横断面において繊維最表層が一成分のポリエステルのみで覆われ、
マルチフィラメントの捲縮伸長率が100%以上、5%伸長応力が2.5cN/dtex以上であるマルチフィラメント。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記複合繊維を構成する2種類のポリエステルにおいて、
ポリエステルAの重量平均分子量MAとポリエステルBの重量平均分子量MBとの差(MA-MB)が5000~15000である請求項1に記載のマルチフィラメント。
【請求項3】
単糸繊度が4.0dtex~8.0dtexである請求項1または2に記載のマルチフィラメント。
【請求項4】
請求項1または2に記載のマルチフィラメントを含む繊維製品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用時に快適な着心地を与える適度なストレッチ性およびハリコシ感のあるテキスタイルに適した複合繊維から構成されるマルチフィラメントに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステルやポリアミドなどからなる合成繊維は、優れた力学特性や寸法安定性、取扱い性、機能加工性等の特徴を有しているため、衣料用途から非衣料用途まで幅広く利用されている。
なかでも、衣服用テキスタイルにおける基本特性として、着用時の束縛感の抑制や動作の追従性を高めるために、動作にストレスを感じない衣服の伸び縮みを目的としたストレッチテキスタイルへの要求は昔から高く、種々提案がある。
【0003】
例えば、繊維そのものにストレッチ性を付与するという観点で、熱収縮特性の異なる2種類のポリマーをサイドバイサイド型や偏心芯鞘型に接合した複合繊維が主たる例として挙げられる。これ等の複合繊維が発現する捲縮構造は、伸長変形を加えた場合にバネのように伸び縮みし、布帛に十分なストレッチ性能を付与することができる。
【0004】
しかしながら近年の生活様式の多様化に伴い、ストレッチ性能だけでなくさらなる付加価値が求められており、優れたハリコシ感もその一つである。
ここでいうハリとは、保形性のことであり、着用時にテキスタイルの形が崩れにくいことを意味しており、コシとはテキスタイルを折り曲げた際の曲げ戻り性、すなわち反発性のことである。
【0005】
このハリコシ感は、繊維の剛性が大きく関係することが知られており、ポリマー種や繊維構造等に依存する。一般的に、ポリアミドと比較してポリエステルは剛性が高く、ポリエステルの中でもポリトリメチレンテレフタレート(PTT)やポリブチレンテレフタレート(PBT)と比較してポリエチレンテレフタレート(PET)は剛性が高い。このため、PETを主軸とした、ストレッチ性を有しながらもハリコシ感を付与することができる複合繊維について、いくつか提案されている。
【0006】
特許文献1では、分子量の異なる2種類のPETがサイドバイサイド型に接合した複合繊維であり、ストレッチ性に加え、ハリコシ感のあるテキスタイルを得るのに適した複合繊維が提案されている。
【0007】
特許文献2では、異なる2種の共重合ポリエステルが接合したポリエステル複合繊維が提案されている。
【0008】
特許文献3では、サイドバイサイド型のポリエステル複合繊維を他のポリエステル繊維と複合仮撚りすることで、ピーチタッチ調でソフトな風合いを有しつつもハリコシ感が良好なテキスタイルに適した複合繊維が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平9-157941号公報(特許請求の範囲)
特開平9-87922号公報(特許請求の範囲)
特開2020-186503号公報(特許請求の範囲)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1では、口金吐出孔上流部で面対称に合流する口金を使用することで、分子量の異なる2種類のポリエステルが接合したポリエステル複合繊維を安定的に製糸できる技術が開示されている。
口金吐出直下のポリマー複合流は分子量差に起因した流動抵抗差により、高分子量成分側に大きく湾曲する吐出線曲がりが生じ、口金面に接触したり隣接する複合流に干渉したりする不具合等を引き起こし、製糸安定性を損なうことになることを、上述した口金を適用することで安定製糸を可能にしている。
(【0011】以降は省略されています)
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