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公開番号2025099691
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216560
出願日2023-12-22
発明の名称シート状巻物製品の梱包体
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B65D 85/672 20060101AFI20250626BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】巻き軸にシート状製品がロール状に巻かれてなる巻物製品について、輸送中の幅方向からの衝撃をある程度吸収可能で、安定した輸送を可能とする梱包体。
【解決手段】巻き軸にシート状製品がロール状に巻かれてなる巻物製品を外箱に梱包した梱包体であって、巻物製品の幅方向両側に緩衝材が設置され、巻物製品の幅A、緩衝材の幅Bおよび外箱の内幅Cについて、以下の式(1)が成り立つ梱包体。
A+B > C・・・(1)。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
巻き軸にシート状製品がロール状に巻かれてなる巻物製品を外箱に梱包した梱包体であって、巻物製品の幅方向両側に緩衝材が設置され、巻物製品の幅A、緩衝材の幅Bおよび外箱の内幅Cについて、以下の式(1)が成り立つ梱包体。
A+B > C・・・(1)。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記緩衝材として、複数の緩衝材が設置されている請求項1に記載の梱包体。
【請求項3】
巻物製品に接触する緩衝材が、樹脂製の発泡部材である請求項1に記載の梱包体。
【請求項4】
前記緩衝材が切り欠き部を有している緩衝材である請求項1に記載の梱包体。
【請求項5】
前記巻物製品が、シート状製品よりも幅が大きいシート状部材と共巻された巻物製品であり、前記巻物製品におけるシート状製品の幅方向両端がシート状部材の両端よりもそれぞれ1mm以上内側に位置している請求項1に記載の梱包体。
【請求項6】
前記シート状製品が、炭素繊維を含むシート状基材である請求項1に記載の梱包体。
【請求項7】
前記シート状部材が樹脂フィルムである請求項5に記載の梱包体。
【請求項8】
前記緩衝材として、合成樹脂製の緩衝材を少なくとも1つ有する請求項1に記載の梱包体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、巻き軸にシート状製品がロール状に巻かれてなる巻物製品を梱包した梱包体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プラスチックフィルム、プラスチックシート、紙などの主として比較的広幅のシート状製品を輸送・保管する場合には、これらのシート状製品を巻芯(通常は円筒状の巻き軸)に巻回してロール状物にした巻物製品とする。当該巻物製品が輸送・保管中に側方にタケノコ状に滑り出すのを防止するため、例えば、1対のつば状の保持部材(プロテクター、支持部材等と呼ばれる)で巻物製品を端面の両側(円筒状巻き軸の両端側)から挟み込んだ後、主に直方体形状であるカートンケースに収容した梱包体とすることが多い。
【0003】
前記梱包体を積載して運搬する場合、梱包体に使用した包装荷資材を回収しない場合が多い。従って包装荷資材の材質としては強度が高くかつ高価なプラスチック製ではなく、主に紙を原材料に用いた安価な紙芯や紙製箱(カートンケース)等が使用されることが多い。
【0004】
特許文献1は、このような保持部材の中央部に円筒状の突起を有したものを用い、当該突起を円筒状巻き軸の両端の開口の内部に挿入することで、保持部材が巻物製品に取り付けられた状態でカートンケースに収容された梱包体、および当該梱包体を複数段に積載した集合梱包体が開示されている。
【0005】
特許文献2には、巻芯に巻きつけられたロール状物品の巻芯の両端近傍に中央部に巻芯を保持するための切り欠き部を備えた、一対の支持部材を配し、当該支持部材の上部に巻芯を上方から押さえて固定する一対の押さえ部材と、支持部材と容器本体の側壁側の間に支持部材に固定されたスペーサーを有する梱包体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-37899号公報
特開2012-106747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のような従来の巻物製品用支持部材においても、搬送時に巻物製品を宙吊り状態で、ある程度は固定して搬送できるため、梱包容器内での巻物製品の揺動の抑制効果が働き、巻物製品の梱包容器内側面や梱包容器内部材との接触による損傷等を防止し、かつ、製品重量が大きい場合においても、簡便に巻物製品の収容、取出し等の作業ができる。
【0008】
しかしながら、例えば特許文献1においては、保持部材とカートンケース内壁面との間に隙間ができるため、巻芯の軸方向への衝撃に弱く、衝撃により保持部材が軸方向に揺動し、巻物製品と保持部材に隙間ができることで、巻物製品の端面がタケノコ状になり、保持部材と接触したり、巻物製品の表裏面が擦過されたりすることで損傷する。またタケノコ状にならずとも、端面が勢いよく保持部材と衝突したりすることで破損するといった問題が起き得る。
【0009】
また特許文献2においては、支持部材と容器本体の側壁側の間にスペーサーがあるため、巻芯の軸方向への衝撃に強くはなっているものの、巻物製品幅とスペーサーを含む支持部材幅と、緩衝材幅の合計が、梱包容器本体の内幅と同じであることから、軸方向への衝撃に対してまだ十分ではなく、製品を傷つける可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明は、以下の通りである。
[1]巻き軸にシート状製品がロール状に巻かれてなる巻物製品を外箱に梱包した梱包体であって、巻物製品の幅方向両側に緩衝材が設置され、巻物製品の幅A、緩衝材の幅Bおよび外箱の内幅Cについて、以下の式(1)が成り立つ梱包体。
A+B > C・・・(1)。
[2]前記緩衝材として、複数の緩衝材が設置されている[1]に記載の梱包体。
[3]巻物製品に接触する緩衝材が、樹脂製の発泡部材である[1]または[2]に記載の梱包体。
[4]前記緩衝材が切り欠き部を有している緩衝材である[1]~[3]のいずれかに記載の梱包体。
[5]前記巻物製品が、シート状製品よりも幅が大きいシート状部材と共巻された巻物製品であり、前記巻物製品におけるシート状製品の幅方向両端がシート状部材の両端よりもそれぞれ1mm以上内側に位置している[1]~[4]のいずれかに記載の梱包体。
[6]前記シート状製品が、炭素繊維を含むシート状基材である[1]~[5]のいずれかに記載の梱包体。
[7]前記シート状部材が樹脂フィルムである[5]に記載の梱包体。
[8]前記緩衝材として、合成樹脂製の緩衝材を少なくとも1つ有する[1]~[7]のいずれかに記載の梱包体。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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