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公開番号
2025098985
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2024223925
出願日
2024-12-19
発明の名称
編地
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D04B
1/16 20060101AFI20250625BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】蒸れ感を抑制し、乾燥時間を短時間化させることでべたつき感を抑制するとともに、汗冷えをも抑制することができる編地を提供すること。
【解決手段】二層構造の編地であって、少なくとも片面において、吸放湿パラメーターΔMRが2.0%以上であって、温度20℃、相対湿度65%における吸湿率が2.0%以下である繊維(繊維A)の面積占有率が50%以上である編地。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
二層構造の編地であって、少なくとも片面において、吸放湿パラメーターΔMRが2.0%以上であって、温度20℃、相対湿度65%における吸湿率が2.0%以下である繊維(繊維A)の面積占有率が50%以上である編地。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
吸放湿パラメーターΔMRが2.0%未満の繊維(繊維B)を含む請求項1に記載の編地。
【請求項3】
前記繊維Aの面積占有率が50%以上である面と反対側の面において、前記繊維Bの面積占有率が50%以上である請求項2に記載の編地。
【請求項4】
前記繊維Aの単繊維繊度(d
A
)と前記繊維Bの単繊維繊度(d
B
)の比d
B
/d
A
が0.01以上1.0未満である請求項2または3に記載の編地。
【請求項5】
フラジール法による通気度(JIS L1096:2010「織物及び編物の生地試験方法」)が10cm
3
/(cm
2
・s)以上250cm
3
/(cm
2
・s)以下である請求項1または2に記載の編地。
【請求項6】
前記繊維Aが海島複合繊維であり、前記海島複合繊維の横断面において島部に吸湿性ポリマーを配しており、最外周に配置されたすべての島部を含む外接円の半径Lと繊維半径Rとの比L/Rが、0.5以上0.7以下である請求項1または2に記載の編地。
【請求項7】
前記海島複合繊維の横断面において、最外周に配置されたすべての島部を含む外接円の面積Cに対する島部の面積Iの比I/Cが0.5以上0.9以下である請求項6に記載の編地。
【請求項8】
請求項1または2に記載の編地からなる衣服。
【請求項9】
前記繊維Aの面積占有率50%以上である面が衣服肌面である請求項8に記載の衣服。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、編地に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
人々がより快適な生活を望むにつれ、繊維素材への要求もより高度な特性が求められるようになっている。そこで、要求される快適性を達成するための繊維素材の高度化が盛んに行なわれている。
【0003】
一般的に、衣料用途における快適性には、その素材を使用する環境や雰囲気により様々なものが存在し、それらの中でも、衣服と肌の間、すなわち衣服内空間の環境を適切な状態に保つことは、快適性に直結する重要な要素であると言える。この衣服内空間の環境において、人々の快適感に影響する要素として衣服内温度と衣服内湿度が挙げられるが、人々が快適性を感じることができる衣服内温湿度の領域は限定的である。
【0004】
屋外環境から、温度等が調整された室内環境に移動する場合には、雰囲気が急激に変化することで発汗を生み、季節に関わらず快適性を損ねることがある。そのため、このように雰囲気が急激に変化した場合でも、衣服内温湿度を快適な領域に調整することが、肌面に近い衣料用素材の快適性を決める重要な要素となる。特に、年々平均気温が上昇し続ける夏季の高温高湿環境では、室内から屋外に移動した場合には、発汗による蒸れ感やべたつき感となって快適性を損ない、また、屋外から室内に移動した場合でも、汗で湿った衣料により汗冷えを感じる等、快適な雰囲気であっても衣服内の湿度変化がそれに追従せず、快適性を損なうことがあった。すなわち、この発汗による不快感の解消のためには、衣服内の湿度変化を一定に保つ素材が必要となり、これ等に対応する衣服素材として、通気性や吸湿性、吸水速乾性に優れる素材の提案がある。
【0005】
例えば、特許文献1には、裏糸が表糸よりなる表1編目の内側に表糸と相似形状に配置される二重編目部と、裏糸が二重編目部の間で橋渡し状となる橋渡し部からなる二層構造とすることで、ストレッチ性、軽量嵩高性、形態安定性等を有するスポーツウェア等に適したシングル丸編地が提案されている。
【0006】
また、特許文献2には、表面と裏面からなる二層の編地であって、該表面と裏面とが結束点で繋げられており、表面に断熱素材、裏面に吸湿素材を配置することで、薄くて軽い肌着用編地が提案されている。
【0007】
さらに、特許文献3には、吸放湿パラメーターΔMRが2.5%以上であるポリアミド系嵩高加工糸を含み、表側編地は裏側編地より総繊度の大きい繊維で構成し、表側編地の目付を裏側編地の目付より大きくすることで、高い吸湿性とソフトな風合いを有し、かつ快適な着用感を有するふくろ編みの二重丸編地からなる肌着が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平10-273857号公報
特開2005-256209号公報
特開2000-220002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
衣服内での発汗による不快感としては、気体状の汗によるものと液体状の汗によるものがある。まず、不感蒸泄や発汗により気体状の汗が発生して衣服内の湿度が上昇すると、蒸れ感が生じることがある。さらに発汗が続くと、衣服内の湿度が高いため、汗は気体状ではなく液体状となる。衣服内で液体状の汗が生じると、べたつき感のような不快感が生じることがある。また、液体状の汗が生じることで衣服が濡れた場合、例えば夏季の屋外から室内への移動、すなわち高温環境から低温環境へ移動すると、濡れた衣服によって冷えを感じる、汗冷えが生じることがある。
【0010】
特許文献1の編地では、裏糸が二重編目部の間で橋渡し状となる構造を有することで、肌面側に発生した液体状の汗に対しては橋渡し構造による吸水効果により、べたつき感を抑制することは可能である。一方で、編地を構成する繊維の吸放湿性が低い場合、気体状の汗が発生した際に編地によって調整することができず、衣服内の湿度が上昇し、蒸れ感が生じることが問題であった。また、吸放湿性の高い繊維で編地を構成した場合でも、汗冷えが生じることが問題であった。
(【0011】以降は省略されています)
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