TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025102335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219696
出願日2023-12-26
発明の名称定着装置及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20250701BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】装置を大型化させることなく、消費電力の低減効果を高めた定着装置を提供する。
【解決手段】記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置であって、互いに当接してニップ部を形成する2つの回転体21、22と、前記2つの回転体のうちの少なくとも一方を加熱する加熱手段23と、前記2つの回転体のうちの少なくとも一方に対向して配置された保温部材203、220と、前記保温部材に接触して設けられたシート部材230と、を備え、前記シート部材は、シリカエアロゲルを含み、厚みが1mm未満であることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置であって、
互いに当接してニップ部を形成する2つの回転体と、
前記2つの回転体のうちの少なくとも一方を加熱する加熱手段と、
前記2つの回転体のうちの少なくとも一方に対向して配置された保温部材と、
前記保温部材に接触して設けられたシート部材と、を備え、
前記シート部材は、シリカエアロゲルを含み、厚みが1mm未満である
ことを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記保温部材は、前記2つの回転体のうちの一方の回転体に対向する対向面を有し、
前記シート部材は、前記対向面に接触して備えられる
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記シート部材は、前記対向面の全面に備えられる
ことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
【請求項4】
前記2つの回転体を第1の回転体と第2の回転体としたとき、
前記保温部材は、前記第1の回転体と前記第2の回転体の両方に備えられる
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項5】
前記第1の回転体側に備えられた前記保温部材を第1の保温部材とし、
前記第2の回転体側に備えられた前記保温部材を第2の保温部材とし、
前記シート部材は、前記第1の保温部材と前記第2の保温部材の両方に備えられる
ことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
【請求項6】
前記第1の保温部材は、前記第1の回転体に対向する第1の面を有し、
前記第2の保温部材は、前記第2の回転体に対向する第2の面を有し、
前記第1の保温部材に備えられた前記シート部材を第1のシート部材とし、
前記第2の保温部材に備えられた前記シート部材を第2のシート部材とし、
前記第1のシート部材は、前記第1の面の全面に接触して備えられ、
前記第2のシート部材は、前記第2の面の全面に接触して備えられる
ことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の定着装置を備える
ことを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、2つの回転体で形成されたニップ部に記録材を通過させ、記録材にトナー像を定着させる定着装置が知られている。2つの回転体は、定着部材と、定着部材の外周面に当接し、記録材を加圧する加圧部材とが挙げられる。
【0003】
このような定着装置では、定着させる際の温度を加熱手段によって高めることがなされており、消費電力を低減させる試みがなされている。
【0004】
特許文献1では、ニップ部を形成する2つの回転体のうちの少なくとも一方に対向して、保温カバーを設けることが開示されている。また、特許文献1では、2つの回転体のうち保温カバーが対向した対向回転体の移動を行うことで対向回転体をもう一方の回転体に接離させる接離機構が開示されている。接離機構は、移動を行うとき保温カバーと対向回転体との対向間隔を維持したまま該保温カバーを移動させる。
特許文献1によれば、ニップ部を形成する2つの回転体のうち保温カバーが対向した対向回転体の変位に拘わらず、保温効果の低下、および対向回転体との接触を防止することができるとしている。
【0005】
特許文献2では、定着装置内部から外部への熱流出を防ぐ遮蔽手段を有する定着装置が開示されている。遮蔽手段は、剛性部材と空気を含有する領域を有する部材より構成されてなることが開示されている。
特許文献2によれば、定着装置内で得られた熱を外部に流出させずに効果的に定着装置内に留めておくことが可能であり、保温性に優れるとしている。
【0006】
特許文献3では、加熱部材を支持するフレームと、フレームを覆うカバーとを有する定着装置が開示されている。特許文献3では、加熱部材と加圧部材によって記録材を挟持・搬送するとともに、記録材上に形成された未定着画像を加熱部材からの熱により記録材上に加熱定着する。また特許文献3では、繊維から構成されるシート状の断熱部材を設けることが開示されている。
特許文献3によれば、小型・軽量化を図りつつ、優れた断熱効果による保温とユーザー保護を簡単な構成で実現できるとしている。
【0007】
特許文献4では、熱源が内蔵された回転部材と、回転部材を収納するハウジングと、回転部材の回転軸方向に沿って配設され、回転部材とハウジングの内面との間を仕切る仕切部材とを備える定着装置が開示されている。仕切部材は、回転部材の上方に位置する庇部と、ハウジングと接触して固定された固定部と、を有する。また、固定部は、回転部材の上端よりも下方に設けられている。また特許文献4では、回転部材の回転軸方向に沿って、回転部材と庇部との間に断熱部材が設けられたことが開示されている。
特許文献4によれば、仕切り板をハウジングに固定する固定部をヒートローラの上方から排除することにより、ヒートローラの上方におけるハウジングへの熱伝導を抑制できるとしている。また特許文献4によれば、定着装置外への熱流出を阻害し、ヒートローラの加熱に要する消費電力を低減することができるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来技術では以下のような更なる向上が求められている。
特許文献1では、更なる省エネルギー性の向上が望まれている。特許文献1における保温カバーは、例えば金属製あるいは樹脂製部材であり、樹脂製部材の場合、定着部材や加圧部材からの熱を吸収しやすく、吸収した熱を定着に使いにくい。そのため、保温カバーが樹脂製部材などである場合にも、省エネルギー性を高めることが望まれている。また、保温カバーに表面仕上げや蒸着による反射面の形成を行った場合、経時でトナーや潤滑剤による汚れで断熱効果が低下する可能性があり、経時でも省エネルギー性を高めることが望まれている。
【0009】
特許文献2では、空気を利用した断熱であり、定着装置の外装カバーを空気の断熱層を挟んだ構成としている。しかし、熱源に近いほど薄い樹脂は熱による変形がしやすく、温度が高くなる定着部材や加圧部材に近接する箇所では、変形して定着部材に接触する可能性がある。変形による接触を防止するため隙間を設けると装置の大型化につながる。また、変形による接触を防止するため隙間を設けると、断熱層の層厚が不安定になり、省エネルギー性が不安定になる。
【0010】
特許文献3では、断熱部材は、ポリエステル繊維に樹脂を混成したシート材で構成され、厚さが1mm以上に設定される。このような断熱部材は、複雑な形状に添わせて配置させるには厚みが大きく、装置を小型化させるには不向きであり、装置の大型化につながる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社リコー
画像形成装置
今日
株式会社リコー
定着装置及び画像形成装置
今日
株式会社リコー
後処理装置、及び、画像形成システム
今日
株式会社リコー
圧切替機構、画像形成装置及び圧切替方法
1日前
株式会社リコー
足踏み検知装置、情報処理システム、足踏み検知方法および動画再生方法
今日
株式会社リコー
情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、印刷媒体、及びプログラム
今日
株式会社リコー
コミュニケーション支援システム、コミュニケーション支援装置、コミュニケーション支援方法、及びプログラム
今日
個人
監視用カメラ
1か月前
株式会社リコー
撮影装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
1か月前
株式会社イノン
接写補助装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
今日
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像投射装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
27日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
26日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
トナー
2か月前
キヤノン株式会社
トナー
2か月前
キヤノン株式会社
トナー
2か月前
キヤノン株式会社
トナー
今日
キヤノン株式会社
トナー
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
26日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
トナー
2か月前
続きを見る