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公開番号
2025102937
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2025061620,2021567712
出願日
2025-04-03,2020-12-25
発明の名称
近赤外線吸収ガラスおよび近赤外線カットフィルタ
出願人
HOYA株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C03C
3/16 20060101AFI20250701BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】近赤外線カット能力に優れ、可視光透過率が高く、耐候性に優れる近赤外線吸収ガラス、およびこのガラスからなる近赤外線カットフィルタを提供する。
【解決手段】カチオン%表示のガラス組成において、Cuイオンの含有量が15.0%以下であり、Pイオンの含有量が55.0%以下であり、カチオン比((Alイオン+Pイオン)/(Mgイオン+Caイオン+Srイオン+Baイオン+Znイオン+Cuイオン))が5.300以下であり、カチオン比((Mgイオン+Caイオン+Srイオン+Baイオン)/(Liイオン+Naイオン+Kイオン))が0.100以上であり、CuイオンおよびPイオンを除くカチオン類の平均価数が1.500未満であり、アニオン%表示のガラス組成において、Oイオンの含有量が85.0%以上であり、かつPイオンの含有量に対するOイオンの含有量の比率が3.300以上である近赤外線吸収ガラス。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
構成イオンとして、
Pイオン、
Cuイオン、
Oイオン、
Liイオン、NaイオンおよびKイオンからなる群から選ばれる1種以上のイオン、ならびに、
Mgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンからなる群から選ばれる1種以上のイオン、
を少なくとも含み、
カチオン%表示のガラス組成において、
Cuイオンの含有量が15.0カチオン%以下であり、
Pイオンの含有量が55.0カチオン%以下であり、
Mgイオン、Caイオン、Srイオン、Baイオン、ZnイオンおよびCuイオンの合計含有量に対するAlイオンとPイオンとの合計含有量のカチオン比((Alイオン+Pイオン)/(Mgイオン+Caイオン+Srイオン+Baイオン+Znイオン+Cuイオン))が5.300以下であり、
Liイオン、NaイオンおよびKイオンの合計含有量に対するMgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンの合計含有量のカチオン比((Mgイオン+Caイオン+Srイオン+Baイオン)/(Liイオン+Naイオン+Kイオン))が0.100以上であり、
CuイオンおよびPイオンを除くカチオン類の平均価数が1.500未満であり、
アニオン%表示のガラス組成において、
Oイオンの含有量が85.0アニオン%以上であり、かつ
Pイオンの含有量に対するOイオンの含有量の比率(Oイオン/Pイオン)が3.300以上である、近赤外線吸収ガラス。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
カチオン%表示のガラス組成において、Pイオンの含有量が30.0カチオン%以上50.0カチオン%以下である、請求項1に記載の近赤外線吸収ガラス。
【請求項3】
カチオン%表示のガラス組成において、Liイオンの含有量が10.0カチオン%以上である、請求項1または2に記載の近赤外線吸収ガラス。
【請求項4】
カチオン%表示のガラス組成において、Cuイオンの含有量が2.1カチオン%以上15.0カチオン%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の近赤外線吸収ガラス。
【請求項5】
前記比率(Oイオン/Pイオン)が3.400以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の近赤外線吸収ガラス。
【請求項6】
カチオン%表示のガラス組成において、Mgイオン、Caイオン、Srイオン、BaイオンおよびZnイオンの合計含有量に対するZnイオンのカチオン比(Znイオン/(Mgイオン+Caイオン+Srイオン+Baイオン+Znイオン))が0.600以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の近赤外線吸収ガラス。
【請求項7】
アニオン%表示のガラス組成において、Fイオンの含有量が10.0アニオン%以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載の近赤外線吸収ガラス。
【請求項8】
厚み0.11mm換算の透過率特性として、波長600nm以上で透過率が50%となる波長が600nm~650nmの範囲にあり、波長1200nmにおける透過率T1200が42.0%以下であり、かつ波長400nmにおける透過率T400が68.0%以上である、請求項1~7のいずれか1項に記載の近赤外線吸収ガラス。
【請求項9】
厚み0.21mm換算の透過率特性として、波長600nm以上で透過率が50%となる波長が600nm~650nmの範囲にあり、波長1200nmにおける透過率T1200が42.0%以下であり、かつ波長400nmにおける透過率T400が68.0%以上である、請求項1~7のいずれか1項に記載の近赤外線吸収ガラス。
【請求項10】
請求項1~7のいずれか1項に記載の近赤外線吸収ガラスからなる近赤外線カットフィルタ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、近赤外線吸収ガラスおよび近赤外線カットフィルタに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近赤外線カットフィルタは、CCDやCMOS等の撮像素子に入る光を人間の比視感度曲線に相当する光波長分布にするために、撮像素子の感度波長域における不要な近赤外光(波長700~1200nm)をカットする機能を有する。近赤外線カットフィルタは、一般に撮像素子の直前に設けられることが多い。
【0003】
近赤外線カットフィルタは、近赤外線吸収ガラスを基材とし、平板上に研磨加工されたものが広く用いられている。
【0004】
近赤外線吸収ガラスは、一般にCuイオンを含む。近赤外線吸収ガラスの分光透過特性の一例を図1に示す。尚、図1は、本発明を何ら限定するものではない。波長700~1200nm付近の光吸収特性は、ガラス中のCuイオン(Cu
2+
)によって発現する。中でも、Cuイオンを含むリン酸塩ガラスは、Cuイオン(Cu
2+
)のもつ近赤外線吸収特性を広範な波長域で示すことができるため、近赤外線カットフィルタ用のガラスとして有用である(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-38719号公報
【0006】
図1の波長600nm以降の透過率カーブおいて、透過率50%となる波長は「半値」と呼ばれ、近赤外線カットフィルタの主要規格の一つになっている。半値は、フィルタの仕様によって異なるが、波長600nm~650nmの範囲に設定されることが多い。半値を所望の値にする一般的な方法としては、ランベルト-ベールの法則にしたがい、ガラス基材の板厚か、ガラス中のCuイオン(Cu
2+
)濃度のいずれかを調節する方法がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近赤外線カットフィルタには、近赤外線をカットする能力に優れること(即ち所望の半値を有しながら近赤外光の透過率が低いこと)とともに、可視光(波長400~600nm)の透過率が高いことも求められる。
【0008】
また、近年、スマートフォン等に搭載される撮像素子モジュールには、小型化と高性能化の両立が求められており、そのため近赤外線カットフィルタの板厚は薄肉化が要求されている。近赤外線をカットする能力を維持しつつ薄肉化するためには、ガラス中のCuイオン(Cu
2+
)の濃度を高める必要がある。しかしながらそのためにガラス原料中のCu成分の比率を単純に高くすると、熔解時にCu
2+
が還元されてできるCu
+
が増加し、特に波長400nm付近の透過率が低下してしまうことが知られている。
【0009】
更に、様々な使用環境下で透過率特性を維持するために、近赤外線カットフィルタには、高温高湿環境下において化学的耐久性が高いこと(即ち耐候性に優れること)が望まれる。
【0010】
上記に鑑み、本発明の一態様は、近赤外線カット能力に優れ、可視光透過率が高く、耐候性に優れる近赤外線吸収ガラス、および、かかる近赤外線吸収ガラスからなる近赤外線カットフィルタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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