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公開番号2025105973
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025077320,2022511950
出願日2025-05-07,2021-03-22
発明の名称多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク、反射型マスク、及び半導体装置の製造方法
出願人HOYA株式会社
代理人弁理士法人 津国
主分類G03F 1/24 20120101AFI20250703BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】 吸収体膜及び/又はエッチングマスク膜のエッチングに用いられるエッチングガスに対する耐性が高く、かつ、ブリスターの発生を抑制することのできる多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク、反射型マスク、及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 多層反射膜付き基板100は、基板10と、基板10の上に設けられた多層反射膜12と、多層反射膜12の上に設けられた保護膜14とを有する。保護膜14は、ルテニウム(Ru)と、ロジウム(Rh)と、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、及びハフニウム(Hf)から選択される少なくとも1つの添加元素とを含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、該基板の上に設けられた多層反射膜と、該多層反射膜の上に設けられた保護膜とを有する多層反射膜付き基板であって、
前記保護膜は、ルテニウム(Ru)と、ロジウム(Rh)と、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、及びハフニウム(Hf)から選択される少なくとも1つの添加元素とを含むことを特徴とする多層反射膜付き基板。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記ロジウム(Rh)の含有量は、15原子%以上50原子%以下であることを特徴とする請求項1に記載の多層反射膜付き基板。
【請求項3】
前記添加元素の含有量は、1原子%以上20原子%以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多層反射膜付き基板。
【請求項4】
前記添加元素は、チタン(Ti)であり、
前記Tiの含有量は、1原子%以上10原子%以下であることを特徴とする請求項3に記載の多層反射膜付き基板。
【請求項5】
前記添加元素は、ジルコニウム(Zr)であり、
前記Zrの含有量は、1原子%以上10原子%以下であることを特徴とする請求項3に記載の多層反射膜付き基板。
【請求項6】
前記保護膜は、前記多層反射膜と接する側にケイ素(Si)を含むSi材料層を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の多層反射膜付き基板。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の多層反射膜付き基板の前記保護膜の上に、吸収体膜を備えることを特徴とする反射型マスクブランク。
【請求項8】
請求項7に記載の反射型マスクブランクの前記吸収体膜をパターニングした吸収体パターンを備えることを特徴とする反射型マスク。
【請求項9】
請求項8に記載の反射型マスクを用いて、露光装置を使用したリソグラフィプロセスを行い、被転写体に転写パターンを形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク、反射型マスク、及び半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年における超LSIデバイスの高密度化、高精度化の更なる要求に伴い、極紫外(Extreme Ultra Violet、以下、EUVと称す)光を用いた露光技術であるEUVリソグラフィーが有望視されている。EUV光とは軟X線領域又は真空紫外線領域の波長帯の光を指し、具体的には波長が0.2~100nm程度の光のことである。
【0003】
反射型マスクは、基板の上に形成された露光光を反射するための多層反射膜と、多層反射膜の上に形成され、露光光を吸収するためのパターン状の吸収体膜である吸収体パターンとを有する。半導体基板上にパターン転写を行うための露光機に搭載された反射型マスクに入射した光は、吸収体パターンのある部分では吸収され、吸収体パターンのない部分では多層反射膜により反射される。多層反射膜により反射された光像が、反射光学系を通してシリコンウエハ等の半導体基板上に転写される。
【0004】
反射型マスクを用いて半導体デバイスの高密度化、高精度化を達成するためには、反射型マスクにおける反射領域(多層反射膜の表面)が、露光光であるEUV光に対して高い反射率を有することが必要である。
【0005】
多層反射膜としては、一般的に、屈折率の異なる元素が周期的に積層された多層膜が用いられる。例えば、波長13~14nmのEUV光に対する多層反射膜としては、Mo膜とSi膜を交互に40周期程度積層したMo/Si周期積層膜が好ましく用いられる。
【0006】
EUVリソグラフィーに用いられる反射型マスクとしては、例えば特許文献1に記載された反射型マスクがある。特許文献1には、基板と、前記基板上に形成され、2種の異なる膜が交互に積層された多層膜からなる反射層と、前記反射層上に形成されたルテニウム膜からなるバッファ層と、所定のパターン形状をもって前記バッファ層上に形成された軟X線を吸収し得る材料からなる吸収体パターンとを有する反射型フォトマスクが記載されている。特許文献1に記載のバッファ層は、一般的に保護膜とも呼ばれる。
【0007】
特許文献2には、基板上に露光光を反射する多層反射膜を備える多層反射膜付き基板が記載されている。また、特許文献2には、多層反射膜を保護するための保護膜が多層反射膜の上に形成されること、及び、保護膜が、反射率低減抑制層と、ブロッキング層と、エッチングストッパー層とをこの順に積層してなる保護膜であることが記載されている。また、特許文献2には、エッチングストッパー層は、ルテニウム(Ru)又はその合金からなること、及び、ルテニウムの合金としては、具体的には、ルテニウムニオブ(RuNb)合金、ルテニウムジルコニウム(RuZr)合金、ルテニウムロジウム(RuRh)合金、ルテニウムコバルト(RuCo)合金、及びルテニウムレニウム(RuRe)合金が挙げられることが記載されている。
【0008】
特許文献3及び4には、基板と、多層反射膜と、多層反射膜上に形成された、多層反射膜を保護するためのRu系保護膜とを有する多層反射膜付き基板が記載されている。特許文献3及び4には、多層反射膜の基板と反対側の表面層はSiを含む層であることが記載されている。
【0009】
特許文献3には、多層反射膜とRu系保護膜との間に、SiのRu系保護膜への移行を妨げるブロック層を有することが記載されている。特許文献3には、Ru系保護膜の構成材料としては、Ru及びその合金材料を挙げることができること、及びRuの合金としては、Ruと、Nb、Zr、Rh、Ti、Co及びReからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素とを有するRu化合物が好適であることが記載されている。
【0010】
特許文献4には、Ru系保護膜はRu及びTiを含むRu化合物を含み、該Ru化合物は化学量論的組成のRuTiよりもRuを多く含むことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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