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公開番号
2025103465
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023220875
出願日
2023-12-27
発明の名称
分離チップ
出願人
株式会社SCREENホールディングス
代理人
弁理士法人あい特許事務所
,
個人
主分類
B03C
5/00 20060101AFI20250702BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約
【課題】電極に沿って移動する粒子の順番が入れ替わることを抑制することが可能な分離チップを提供する。
【解決手段】分離チップ100は、液に含有される特定の誘電体粒子P1を捕捉するために用いられる。分離チップ100は、基板101と、複数の電極部12とを備える。複数の電極部12は、基板101の一方面1011上に配置され、少なくとも歯部1201を有するとともに第1方向Xに延びる。複数の電極部12は、第1方向Xと交差する第2方向Yに隣接して配置される。複数の電極部12の一方側には、液が第2方向Yと交差する流通方向Dに流通する流路110が設けられている。第2方向Yに隣接する電極部12同士の間の距離L12は、特定の誘電体粒子P1の粒径Rの2倍未満である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
液に含有される特定の誘電体粒子を捕捉するために用いられる分離チップであって、
基板と、
前記基板の一方面上に配置され、少なくとも電極を有するとともに第1方向に延びる複数の電極部と
を備え、
前記複数の電極部は、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置され、
前記複数の電極部の一方側には、前記液が前記第2方向と交差する流通方向に流通する流路が設けられており、
前記第2方向に隣接する前記電極部同士の間の距離は、前記特定の誘電体粒子の粒径の2倍未満である、分離チップ。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記電極部は、前記電極を覆う絶縁層を有し、
前記第2方向に隣接する前記絶縁層同士の間の距離は、前記特定の誘電体粒子の粒径の2倍未満である、請求項1に記載の分離チップ。
【請求項3】
前記第2方向に隣接する前記電極同士の間の距離は、前記特定の誘電体粒子の粒径の2倍未満である、請求項2に記載の分離チップ。
【請求項4】
前記第2方向に隣接する前記電極部同士の間の距離は、前記特定の誘電体粒子の粒径の1.5倍以下である、請求項1に記載の分離チップ。
【請求項5】
前記第2方向に隣接する前記電極部同士の間の距離は、前記特定の誘電体粒子の粒径以下である、請求項4に記載の分離チップ。
【請求項6】
平面視において、前記特定の誘電体粒子のうちの1つである第1粒子が前記第2方向に隣接する前記電極部の一方に接触し、前記特定の誘電体粒子の他の1つである第2粒子が前記第2方向に隣接する前記電極部の他方と前記第1粒子とに接触した場合に、前記第1粒子の中心と前記第2粒子の中心とを結ぶ直線と、前記第1方向とのなす角度をφとし、
前記第1方向と前記流通方向とのなす角度をθとすると、
0°≦φ+θ≦60°、または、120°≦φ+θ≦180°
を満たす、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の分離チップ。
【請求項7】
液に含有される特定の誘電体粒子を捕捉するために用いられる分離チップであって、
基板と、
前記基板の一方面上に配置され、第1方向に延びる複数の電極部と
を備え、
前記複数の電極部は、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置され、
前記複数の電極部の一方側には、前記液が前記第2方向と交差する流通方向に流通する流路が設けられており、
前記電極部は、前記基板の一方面上に配置される電極と、前記電極を覆う絶縁層とを有し、
前記電極の一方面は、第1領域と、前記第1領域とは異なる第2領域とを有し、
前記第1領域上の前記絶縁層の厚みは、前記第2領域上の前記絶縁層の厚みよりも小さく、
前記第1領域の前記第2方向の長さは、前記特定の誘電体粒子の粒径の2倍未満である、分離チップ。
【請求項8】
前記第1領域の前記第2方向の長さは、前記特定の誘電体粒子の粒径の1.5倍以下である、請求項7に記載の分離チップ。
【請求項9】
前記第1領域の前記第2方向の長さは、前記特定の誘電体粒子の粒径以下である、請求項8に記載の分離チップ。
【請求項10】
平面視において、前記特定の誘電体粒子のうちの1つである第1粒子が前記第2方向に隣接する前記第2領域の一方に接触し、前記特定の誘電体粒子の他の1つである第2粒子が前記第2方向に隣接する前記第2領域の他方と前記第1粒子とに接触した場合に、前記第1粒子の中心と前記第2粒子の中心とを結ぶ直線と、前記第1方向とのなす角度をφとし、
前記第1方向と前記流通方向とのなす角度をθとすると、
0°≦φ+θ≦60°、または、120°≦φ+θ≦180°
を満たす、請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の分離チップ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分離チップに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、血液から特定の細胞を分離する分離チップが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、誘電泳動によって細胞などの分離回収を実現するDEP(誘電泳動)部を備えたチップが記載されている。DEP部は、流路上に設けられた互いに対向する一対の櫛歯状の電極を含む。一対の電極間に交流電圧を印加することにより、誘電泳動を生じさせる。印加する交流電圧および周波数を適宜調整することにより、CTC(血中循環腫瘍細胞)などの所望の細胞を誘導して分離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-99256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のような分離チップでは、粒子は、一対の電極のいずれか一方に引き付けられ、電極に沿って移動する。このとき、粒子は、電極の上面の端部に引き付けられ、電極の上面の端部に沿って移動する。その後、粒子は、電極から離れて流路を下流側に向かって移動する。
【0005】
具体的には、粒子が電極の上面の端部に沿って移動する場合、一対の電極同士の間において、粒子が2列になって移動する。このとき、一対の電極同士の間において、後続の粒子が先行する粒子を追い抜いて、粒子の順番が入れ替わることがあった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電極に沿って移動する粒子の順番が入れ替わることを抑制することが可能な分離チップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の局面による分離チップは、液に含有される特定の誘電体粒子を捕捉するために用いられる。前記分離チップは、基板と、複数の電極部とを備える。前記複数の電極部は、前記基板の一方面上に配置され、少なくとも電極を有するとともに第1方向に延びる。前記複数の電極部は、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置される。前記複数の電極部の一方側には、前記液が前記第2方向と交差する流通方向に流通する流路が設けられている。前記第2方向に隣接する前記電極部同士の間の距離は、前記特定の誘電体粒子の粒径の2倍未満である。
【0008】
本発明の一態様において、前記電極部は、前記電極を覆う絶縁層を有してもよい。前記第2方向に隣接する前記絶縁層同士の間の距離は、前記特定の誘電体粒子の粒径の2倍未満であってもよい。
【0009】
本発明の一態様において、前記第2方向に隣接する前記電極同士の間の距離は、前記特定の誘電体粒子の粒径の2倍未満であってもよい。
【0010】
本発明の一態様において、前記第2方向に隣接する前記電極部同士の間の距離は、前記特定の誘電体粒子の粒径の1.5倍以下であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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