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公開番号2025105504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2024215243
出願日2024-12-10
発明の名称巻取装置
出願人TMTマシナリー株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65H 54/02 20060101AFI20250703BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】解舒不良が生じることなく横取り解舒できるパッケージを形成する巻取装置を提供する。
【解決手段】巻取装置1は、ボビンBwの軸方向に綾振りした糸Yを、ボビンBwに巻き取って給糸パッケージPsを形成する。巻取装置1は、ボビンBwを回転させる回転部10と、綾振り支点ガイド23と、トラバースガイド241を軸方向に沿って往復移動させて綾振り支点ガイド23を支点に糸Yを綾振りするトラバース装置24と、を備える。ボビンBwへの糸Yの巻き取りを開始してから巻き取り終わるまでの中途過程では、巻き取り中央よりも第一方向側に綾振り支点ガイド23が配置されるようにし、トラバースガイド241を、第一方向側への速さよりも第二方向側への速さが遅くなるように往復移動させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状のボビンの軸方向に綾振りした糸を、前記ボビンに巻き取ってパッケージを形成する巻取装置において、
前記ボビンの軸を中心として当該ボビンを回転させる回転部と、
綾振り支点ガイドと、
前記綾振り支点ガイドから送り出されて前記ボビンに案内される糸を、前記軸方向に沿ったトラバース方向の一方向側と他方向側とに往復移動させて、前記綾振り支点ガイドを支点に前記糸を綾振りする、トラバース装置と、
を備え、
前記トラバース装置は、前記ボビンへの糸の巻き取りを開始してから巻き取り終わるまでの中途過程または全過程において、前記糸を、前記一方向側への速さよりも前記他方向側への速さが遅くなるように往復移動させるものであり、
前記綾振り支点ガイドは、前記一方向側への速さよりも前記他方向側への速さが遅くなるように前記トラバース装置により前記糸を往復移動させているとき、前記軸方向に沿った前記ボビンの巻き取り範囲における中央よりも前記一方向側に配置されてなる、
巻取装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記トラバース装置は、前記糸を前記往復移動させるとき、前記ボビンの軸方向と平行となるように前記糸を往復移動させる、
請求項1に記載の巻取装置。
【請求項3】
前記綾振り支点ガイドは、
前記軸方向に沿った前記ボビンの巻き取り範囲における中央に配置されており、
前記一方向側への速さよりも前記他方向側への速さが遅くなるように前記トラバース装置により前記糸を往復移動させているときに、前記軸方向に沿った前記ボビンの巻き取り範囲における中央よりも前記一方向側に配置される、
請求項1または2に記載の巻取装置。
【請求項4】
前記トラバース装置は、前記綾振り支点ガイドから送り出されて前記ボビンに案内される糸に係合するとともに、前記トラバース方向の一方向側と他方向側とに往復移動可能に構成されたトラバースガイドを含み、
前記トラバースガイドを往復移動させるとともに、前記トラバース方向の一方向側と他方向側との前記トラバースガイドの移動速さの比率を変更可能とする比率変更部をさらに備える、
請求項1または請求項2に記載の巻取装置。
【請求項5】
形成途中の前記パッケージの巻径に関する情報を取得する取得部、を備え、
前記比率変更部は、前記取得部が取得した情報に応じて、前記トラバースガイドの移動速さの比率を変更可能である、
請求項4に記載の巻取装置。
【請求項6】
前記軸方向における前記綾振り支点ガイドの位置を変更する位置変更部、を備えている、
請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の巻取装置。
【請求項7】
前記軸方向における前記綾振り支点ガイドの位置を変更する位置変更部、を備え、
前記位置変更部は、前記トラバースガイドの移動速さの比率に基づいて前記軸方向における前記綾振り支点ガイドの位置を変更する、
請求項4または5に記載の巻取装置。
【請求項8】
前記ボビンへの糸の巻き取りを開始してから巻き取り終わるまでの中途過程は、前記ボビンへの糸の巻き取りを開始してから、前記パッケージの巻径が所定の巻径となるまでの間である、
請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の巻取装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボビンの軸方向に綾振りした糸を、ボビンに巻き取ってパッケージを形成する巻取装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
繊維をボビンに巻き取ってパッケージを形成する巻取装置が知られている。例えば特許文献1には、解舒性に優れたパッケージを形成する巻取機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-142944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、パッケージから糸を解舒するとき、ボビンの軸方向に糸が解舒(以下、横取り解舒と言う)されることがある。この場合、特許文献1に記載の巻取機で巻き取られたパッケージを用いると、不具合が生じることなく、解舒することができる。しかしながら、左右対称のパッケージから糸を横取り解舒した場合、解舒過程において、パッケージの巻きの状態が崩れることによる解舒不良が発生するおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、横取り解舒の解舒過程において解舒不良の発生を抑制できるパッケージを形成する巻取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、
円筒状のボビンの軸方向に綾振りした糸を、前記ボビンに巻き取ってパッケージを形成する巻取装置において、
前記ボビンの軸を中心として当該ボビンを回転させる回転部と、
綾振り支点ガイドと、
前記綾振り支点ガイドから送り出されて前記ボビンに案内される糸を、前記軸方向に沿ったトラバース方向の一方向側と他方向側とに往復移動させて、前記綾振り支点ガイドを支点に前記糸を綾振りする、トラバース装置と、
を備え、
前記トラバース装置は、前記ボビンへの糸の巻き取りを開始してから巻き取り終わるまでの中途過程または全過程において、前記糸を、前記一方向側への速さよりも前記他方向側への速さが遅くなるように往復移動させるものであり、
前記綾振り支点ガイドは、前記一方向側への速さよりも前記他方向側への速さが遅くなるように前記トラバース装置により前記糸を往復移動させているとき、前記軸方向に沿った前記ボビンの巻き取り範囲における中央よりも前記一方向側に配置されてなる。
【0007】
上記(1)に記載の巻取装置によれば、トラバースガイドが一方向側への速さよりも他方向側への速さが遅くなるように往復移動するため、他方向側に綾振りしたときの綾振り角度は、一方向側に綾振りしたときの綾振り角度より小さくなる。このため、形成したパッケージのトラバース方向の他方向側から糸を横取り解舒する場合、解舒する糸とボビンに巻か取れている糸との擦れ合いが少なくなり、糸の引っ掛かりなど、解舒不良の発生を抑制できる。
【0008】
ところで、トラバースガイドが一方向側への速さよりも他方向側への速さが遅くなるように往復移動すると、一方向側に綾振りしたときと他方向側に綾振りしたときとで糸の巻取張力が異なることとなる。一方向側に綾振りしたときと他方向側に綾振りしたときとで糸の巻取張力が異なると、パッケージの品質低下、横取り解舒の解舒過程において解舒不良が発生するおそれがある。そこで、一方向側への速さよりも他方向側への速さが遅くなるようにトラバースガイドが往復移動しているとき、綾振り支点ガイドの位置を、軸方向に沿ったボビンの巻き取り範囲における中央からトラバース方向の一方向側にオフセットすることで、トラバース方向の一方向側および他方向側それぞれに綾振りしたときの糸の巻き取り長さを同じにできる。つまり、トラバース方向の一方向側に綾振りしたときの糸の巻取張力と、トラバース方向の他方向側に綾振りしたときの糸の巻取張力とが同じになる。このため、横取り解舒の解舒過程において解舒不良の発生を抑制できるパッケージを形成することができる。
【0009】
(2)本発明の巻取装置において、
前記トラバース装置は、前記糸を前記往復移動させるとき、前記ボビンの軸方向と平行となるように前記糸を往復移動させる、ことが好ましい。
【0010】
上記(2)に記載の巻取装置によれば、ボビンの軸方向と平行となるように糸を往復移動させて巻き取られたパッケージは矩形状のパッケージとなるが、このような矩形状のパッケージにおいて生じうる解舒不良といった特有の課題を解決することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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