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公開番号
2025106443
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-15
出願番号
2025063672,2024543259
出願日
2025-04-08,2023-12-27
発明の名称
ミノムシ絹糸を含有するゲル及びその製造法
出願人
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
,
興和株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
9/06 20060101AFI20250708BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】ミノムシ絹糸の新たな応用技術を提供すること。
【解決手段】ミノムシ絹糸及び水を含有する、ゲル。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ミノムシ絹糸を含有する含水ゲル化剤。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
ミノムシ絹糸が、オオミノガ(Eumeta japonica)、チャミノガ(Eumeta minuscula)又はシバミノガ(Nipponopsyche fuscescens)の吐糸である請求項1記載の含水ゲル化剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミノムシ絹糸を含有するゲル及びその製造法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
チョウ目(Lepidoptera)ミノガ科(Psychidae)に属する蛾の幼虫の総称であるミノムシ由来の糸(ミノムシ絹糸)は、カイコ絹糸やクモ糸より力学的に優れた特性を持つ。例えば、弾性率に関してチャミノガ(Eumeta minuscula)のミノムシ絹糸は、カイコ絹糸の3.5倍、ジョロウグモ(Nephila clavata)のクモ糸の2.5倍にも及び、非常に強い強度を誇る(非特許文献1、2)。
【0003】
飼育面においても、ミノムシはカイコよりも優れた点を有する。例えば、カイコは原則として、クワ(クワ属(Morus))に属する種で、例としてヤマグワ(M.bombycis)やカラヤマグワ(M.alba)、ログワ(M.Ihou)等の生葉のみを食餌とするため、飼育地域や飼育時期は、クワ葉の供給地やクワの開葉期に左右される。一方、ミノムシは広食性で、餌葉に対する特異性が低く、多くの種類の様々な樹種の葉を食餌とすることができる。したがって、餌葉の入手が容易であり、飼育地域を選ばない。また、種類によっては常緑樹の葉も餌葉にできるため、落葉樹のクワと異なり年間を通して餌葉の供給が可能となる。その上、ミノムシはカイコよりもサイズが小さいので、飼育スペースがカイコと同等以下で足り、大量飼育も容易となる。したがって、カイコと比較して飼育コストを大幅に抑制することができる。
【0004】
また、生産性においてもミノムシは、カイコよりも優れた点を有する。例えば、カイコは営繭時のみに大量に吐糸し、営繭は全幼虫で同時期に行われる。そのため採糸時期が重なり、労働期が集中してしまうという問題がある。一方、ミノムシは、幼虫期を通して営巣時や移動時に吐糸を繰り返し行っている。そのため採糸時期を人為的に調整することで、労働期を分散できるという利点がある。
【0005】
以上のようにミノムシ絹糸は、従来の動物繊維を越える特性を有しており、また生産上も有利な点が多いことから、絹糸の環境配慮型代替材料として期待されている(非特許文献2)。そして、例えば、他の高分子と組み合わせた繊維強化複合材料への応用などが報告されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-44117号公報
【非特許文献】
【0007】
Nature communications(2019)10:1469
接着の技術 Vol.39,N0.4(2020):14-17
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来行われているミノムシ絹糸の応用技術は、ミノムシ絹糸の繊維としての特性の利用だけであった。
従って、本発明の課題は、ミノムシ絹糸の新たな応用技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明者は、ミノムシ絹糸を繊維の形態でなく、他の形態に変化させるべく検討したところ、全く意外にも、ミノムシ絹糸を含有する分散液・水溶液を加熱後冷却し、必要に応じて水分量を調整することにより、容易に含水ゲル(ミノムシ絹糸含水ゲル)が形成され、得られた含水ゲルは安定性、成型性に優れ、種々の技術分野に利用できることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明は、次の発明[1]~[6]を提供するものである。
[1](i)ミノムシ絹糸及び(ii)水を含有する、ゲル(以下、ミノムシ絹糸含水ゲルと略すこともある)。
[2]水の含有量がゲル全量中80質量%以上99.99質量%以下である[1]記載のミノムシ絹糸含水ゲル。
[3]さらに、ゲル形成性高分子、糖類、糖アルコール類、アルコール類、多価アルコール類、水溶性高分子及び塩基性物質から選ばれる1種以上の成分を含有する[1]又は[2]記載のミノムシ絹糸含水ゲル。
[4]ミノムシ絹糸が、オオミノガ(Eumeta japonica)、チャミノガ(Eumeta minuscula)又はシバミノガ(Nipponopsyche fuscescens)の吐糸である[1]記載のミノムシ絹糸含水ゲル。
[5][1]~[4]のいずれかに記載のミノムシ絹糸含水ゲルを含有する食品、医薬品、化粧品、生体材料、緩衝材、弾性材、釣り用具、医療機器、産業資材、衛生材料。
[6]ミノムシ絹糸含有水溶液を50℃以上に加熱後冷却することを特徴とする、[1]~[3]のいずれかに記載のミノムシ絹糸含水ゲルの製造法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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