特許ウォッチ

公開番号2025107916
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001473
出願日2024-01-09
発明の名称射出成形機
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B29C 45/03 20060101AFI20250714BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】成形品取出エリアから型締エリアへの侵入を制限する安全ガードを備える射出成形機において、線状部材を回転テーブルの上部空間に取り回すことができる技術を提供する。
【解決手段】射出成形機10の型締装置100は、上プラテン110と、複数の下金型820が取り付けられる回転テーブル114と、一端が回転テーブル114に対して固定される線状部材170と、成形品取出エリアA2から型締エリアA1への侵入を制限する安全ガード128と、を含み、線状部材170は、一端が回転テーブル114に対して固定され、そこから上側に取り回され、安全ガード128は、回転テーブル114とともに回転する可動ガード130と、フレーム900に対して固定される固定ガード140と、を含み、固定ガード140は、回転テーブル114の回転中心140cに対して、型締エリアA1側または成形品取出エリアA2側にオフセットした位置に配置される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
型締装置を備える射出成形機であって、
前記型締装置は、
上金型が取り付けられる上プラテンと、
複数の下金型が取り付けられる回転テーブルと、
前記回転テーブルを下方から回転自在に支持する下プラテンと、
一端が前記回転テーブルに対して固定される線状部材と、
成形品取出エリアから型締エリアへの侵入を制限する安全ガードと、
を含み、
前記線状部材は、一端が前記回転テーブルに対して固定され、そこから上側に取り回され、
前記安全ガードは、前記回転テーブルの上面に取り付けられ前記回転テーブルとともに回転する可動ガードと、前記可動ガードの上方に設けられフレームに対して固定される固定ガードと、を含み、
前記固定ガードは、前記回転テーブルの回転中心に対して、前記型締エリア側または前記成形品取出エリア側にオフセットした位置に配置される射出成形機。
続きを表示（約 780 文字）【請求項２】
前記線状部材は、前記回転テーブルに対して固定される前記一端が、前記下金型が前記上金型と対向する回転停止位置に前記回転テーブルが停止しているときに、前記固定ガードよりも小さいオフセット量で前記回転中心に対して奥側または手前側にオフセットした位置に位置する請求項１に記載の射出成形機。
【請求項３】
複数の前記線状部材を備え、
前記複数の線状部材は、前記回転中心に対して同じ側において前記回転テーブルに対して固定される請求項１に記載の射出成形機。
【請求項４】
前記固定ガードは、前記下金型が前記上金型と対向する回転停止位置に前記回転テーブルが停止しているときに、平面視で可動ガードと重なる請求項１に記載の射出成形機。
【請求項５】
前記複数の下金型は、２つの下金型であり、
前記２つの下金型のうちの一方の下金型が前記上金型と対向する回転停止位置に前記回転テーブルが停止しているときに平面視で前記固定ガードと重なる第１可動ガードと、前記２つの下金型のうちの他方の下金型が前記上金型と対向する回転停止位置に前記回転テーブルが停止しているときに平面視で前記固定ガードと重なる第２可動ガードと、を含む請求項１に記載の射出成形機。
【請求項６】
前記線状部材は、前記第１可動ガードと、前記第２可動ガードとの間において前記回転テーブルに対して固定される請求項５に記載の射出成形機。
【請求項７】
前記固定ガードは、上ガードと、前記上ガードと前記可動ガードとの間に設けられる下ガードと、を含み、
前記下ガードは、取り外し可能、前記上ガードに対して折り返し可能、または、前記上ガードに対してスライド可能に固定される請求項１に記載の射出成形機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、射出成形機に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、複数の金型装置が回転テーブルに搭載され、回転テーブルの間欠回転によって複数の金型装置のそれぞれを型締エリアと成形品取出エリアとに順次配置させる射出成形機を開示する。この射出成形機によれば、型締エリアにおける金型装置の型締めおよび金型装置への成形材料の射出と、成形品取出エリアにおける成形品の取り出しと、を同時進行で行うことが可能であり、成形サイクルを短縮できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－１２４９４１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載されるような射出成形機において、安全を確保しつつも、型締中などに成形品の取り出し等を行えるようにするために、成形品の取り出し等を行う成形品取出エリアから型締が行われる型締エリアへの侵入を制限する安全ガードを設けることが知られている。しかしながら、安全ガードを設けた場合、回転テーブルに対して一端が固定された配線や配管などの線状部材が回転テーブルの上部空間に取り回されると、回転テーブルが間欠回転するたびに線状部材が安全ガードに干渉してしまう。一方で、線状部材が回転テーブルの下部空間に取り回されると、回転テーブルの下部に複雑な装置を配置することが難しくなる。
【０００５】
本発明はこうした状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、成形品取出エリアから型締エリアへの侵入を制限する安全ガードを備える射出成形機において、線状部材を回転テーブルの上部空間に取り回すことができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の射出成形機は、型締装置を備える射出成形機であって、型締装置は、上金型が取り付けられる上プラテンと、複数の下金型が取り付けられる回転テーブルと、回転テーブルを下方から回転自在に支持する下プラテンと、一端が回転テーブルに対して固定される線状部材と、成形品取出エリアから型締エリアへの侵入を制限する安全ガードと、を含む。線状部材は、一端が回転テーブルに対して固定され、そこから上側に取り回され、安全ガードは、回転テーブルの上面に取り付けられ回転テーブルとともに回転する可動ガードと、可動ガードの上方に設けられフレームに対して固定される固定ガードと、を含む。固定ガードは、回転テーブルの回転中心に対して、型締エリア側または成形品取出エリア側にオフセットした位置に配置される。
【０００７】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、成形品取出エリアから型締エリアへの侵入を制限する安全ガードを備える射出成形機において、線状部材を回転テーブルの上部空間に取り回すことができる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施の形態に係る射出成形機の斜視図である。
図１の射出成形機の型締装置とその周辺を示す斜視図である。
図１の射出成形機の斜視図である。
図１の射出成形機の平面図である。
図１の射出成形機による成形動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、工程には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許