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公開番号
2025109123
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-24
出願番号
2024002852
出願日
2024-01-11
発明の名称
珪石れんがの製造方法
出願人
黒崎播磨株式会社
代理人
弁理士法人英和特許事務所
主分類
C04B
35/16 20060101AFI20250716BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】トリジマイトへ転移し難い珪石原料を使用してもトリジマイトへの転移を促進し、熱膨張率の小さな珪石れんがの製造方法を提供する。
【解決手段】Fe
2
O
3
の含有率が0.1質量%以下の珪石原料を含む耐火原料配合物を混練し、成形後、焼成する、珪石れんがの製造方法において、珪石原料100質量%に対して、生石灰、消石灰、塩化カルシウム及び炭酸カルシウムのうち1種以上をCaO換算で2~4質量%、長石を0.2~1質量%、酸化鉄をFe
2
O
3
換算で0.5~1.5質量%、それぞれ添加する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
Fe
2
O
3
の含有率が0.1質量%以下の珪石原料を含む耐火原料配合物を混練し、成形後、焼成する、珪石れんがの製造方法において、
珪石原料100質量%に対して、生石灰、消石灰、塩化カルシウム及び炭酸カルシウムのうち1種以上をCaO換算で2~4質量%、長石を0.2~1質量%、酸化鉄をFe
2
O
3
換算で0.5~1.5質量%、それぞれ添加する、珪石れんがの製造方法。
続きを表示(約 46 文字)
【請求項2】
長石がカリ長石である、請求項1に記載の珪石れんがの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コ-クス炉や熱風炉に好適に使用される珪石れんがの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
珪石れんがは、天然に産出される珪石原料を主体とし、これにCaO等の転移促進剤を添加した耐火原料配合物を混練し、成形後に1450℃前後で焼成して製造される。このようにして製造された珪石れんがの鉱物組成は、焼成中に珪石原料中の結晶構造が石英から転移したクリストバライト及びトリジマイトを主体とした組成になっている。
【0003】
一方、コークス炉に使用される珪石れんがには、熱膨張率が小さなものが要求されているが、クリストバライトを多く含む珪石れんがは熱膨張率が大きくなるため、熱膨張率がより小さいトリジマイトの含有率の高いものが要求されている。
【0004】
焼成中の珪石原料中の石英のトリジマイトへの転移の難易度は、石英の結晶粒径や珪石原料中の不純成分により影響を受けやすく、その結晶粒径や原料中の不純物量は珪石原料の産地によって異なっている。そのためトリジマイトへ転移し難い珪石原料を使用して製造された珪石れんがは、トリジマイトへの転移が不十分なため熱膨張率が大きくなりコークス炉での使用には適さない問題があった。
【0005】
このトリジマイトへの転移を促進する製造方法として、特許文献1には、珪石原料にソーダ石灰珪酸系溶融物を0.05~0.25重量%、酸化鉄をFe
2
O
3
換算で0.1~1.0重量%添加することが開示されている。しかし、この製造方法で得られた珪石れんがは未だコークス炉用としては熱膨張率が大きすぎる問題があった。
【0006】
また特許文献2には、ガラス溶解槽の上部構造のれんが表面に生成する霜状物質であるフロスト生成を抑制する目的で、CaO:0~1.5%、K
2
O:0.3~1.5%(ただし、CaO+K
2
O≦1.5%、CaO/K
2
O≦3)を含むガラス窯槽用珪石れんが開示されている。そして特許文献2には、K
2
O含有原料として、K
2
SO
4
あるはカリ水ガラスを使用することも開示されている。しかし、この製造方法によっても、不純物が少ない珪石原料を使用した場合には熱膨張率が大きくなる問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平7―242464号公報
特公昭49―16087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しよとする課題は、トリジマイトへ転移し難い珪石原料を使用してもトリジマイトへの転移を促進し、熱膨張率の小さな珪石れんがの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、Fe
2
O
3
の含有率が0.1質量%以下の珪石原料は、従来一般的な転移促進剤として生石灰や消石灰などの石灰分及び酸化鉄を添加しても、トリジマイトへの転移が不十分であるという知見から、転移促進剤について種々検討した。その結果、従来一般的な転移促進剤である石灰分及び酸化鉄にさらに長石を加えることでトリジマイトへの転移が促進され、その結果、熱膨張率の小さな珪石れんがを製造可能であることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明の一観点によれば、次の珪石れんがの製造方法が提供される。
Fe
2
O
3
の含有率が0.1質量%以下の珪石原料を含む耐火原料配合物を混練し、成形後、焼成する、珪石れんがの製造方法において、珪石原料100質量%に対して、生石灰、消石灰、塩化カルシウム及び炭酸カルシウムのうち1種以上をCaO換算で2~4質量%、長石を0.2~1質量%、酸化鉄をFe
2
O
3
換算で0.5~1.5質量%、それぞれ添加する、珪石れんがの製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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