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公開番号2025110619
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004554
出願日2024-01-16
発明の名称廃触媒から有価金属を回収する方法
出願人個人
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類C22B 7/00 20060101AFI20250722BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】SOxなどのガス及び廃水を発生させない、廃触媒から有価金属を回収する方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様による有価金属回収方法は、廃触媒から、100℃未満の温度及び常圧の条件下で、VO3を含む第1の無機化合物を浸出させる浸出工程を含む。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
廃触媒から、100℃未満の温度及び常圧の条件下で、VO


を含む第1の無機化合物を浸出させる浸出工程を含む、有価金属の回収方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記浸出工程は、100℃未満の温度及び常圧の条件下で水酸化ナトリウムを含む浸出溶液に前記廃触媒を撹拌する工程を含む、請求項1に記載の有価金属の回収方法。
【請求項3】
前記水酸化ナトリウムを含む浸出溶液は、3%~20%の濃度の水酸化ナトリウム水溶液である、請求項2に記載の有価金属の回収方法。
【請求項4】
前記浸出工程は、酸素又は空気を注入する工程を含む、請求項1に記載の有価金属の回収方法。
【請求項5】
前記浸出工程以前に、前記廃触媒を100℃以上の温度で熱処理する工程を含まない、請求項1に記載の有価金属の回収方法。
【請求項6】
前記浸出工程以降に、前記浸出工程で浸出された前記第1の無機化合物に塩を添加し、VO


を含む第2の無機化合物を沈澱させる沈澱工程をさらに含む、請求項1に記載の有価金属の回収方法。
【請求項7】
前記沈澱工程で添加される塩は、塩化アンモニウムである、請求項6に記載の有価金属の回収方法。
【請求項8】
前記沈澱工程で沈澱した前記第2の無機化合物を酸化させ、形成されたアンモニアに塩酸を添加することによって塩化アンモニウムを生成させた後、生成された前記塩化アンモニウムを再利用する工程をさらに含む、請求項6に記載の有価金属の回収方法。
【請求項9】
前記沈澱工程以降に、前記沈澱工程で沈澱した前記第2の無機化合物を酸化させ、バナジウム酸化物を回収する、バナジウム酸化物の回収工程をさらに含む、請求項6に記載の有価金属の回収方法。
【請求項10】
前記沈澱工程以降に、ニッケル、ニッケル化合物、アルミニウム、アルミニウム化合物、モリブデン、及びモリブデン化合物から選択されるいずれか一つ以上を回収する工程をさらに含む、請求項6に記載の有価金属の回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃触媒から有価金属を回収する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
触媒は、いかなる反応系でも自らは反応せずに、全体の反応が速い速度で進むように活性化を起こす物質であって、製油及び石油化学における処理工程で必要な物質である。製油及び石油化学における処理工程では、触媒の使用量は、使用されるFEEDに比べて少量であるが、製油及び石油化学プラントの増加により、触媒の使用量は徐々に増加しているのが実情である。
【0003】
特に、製油及び石油化学プラントでは、モリブデン、バナジウム、ニッケル、アルミニウムなどの有価金属を含む多様な触媒が使用されている。ただし、前記有価金属を含む各触媒は、時間の経過と共に性能が徐々に低下し、寿命が尽きてから取り替えられる。従来は、寿命が尽きた廃触媒を特別な処理方法なしで全量を埋め立て、重金属の溶出によって地下水を汚染させるという土壌汚染の問題が発生しており、先端産業の素材の原料として活用可能な高付加価値の有価金属が再活用されずに、そのまま捨てられるという問題があった。
【0004】
前記問題に対して、土壌汚染を最小化し、輸入に依存する高付加価値の有価金属を再資源化するために、製油及び石油化学プロセスで寿命が尽きた廃触媒から、貴金属であるモリブデン、バナジウムなどの有価金属を回収する方法が様々提案されてきた。
【0005】
しかし、特に、脱硫廃触媒から有価金属を回収する場合、従来の工程においては、高温及び/又は高圧で焙焼(roasting)を行うことから、二酸化硫黄などのガス発生による環境汚染及びエネルギーコストの過剰発生などの問題があり、複雑な工程及び別施設の必要性によって経済的損失があった。
【0006】
また、高温及び高圧工程により、ニッケル及びアルミニウムが回収されて再活用されずに産業廃棄物として廃棄されることから、環境を汚染させ、経済的に大きな損失をもたらしてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一課題として、SOxなどのガス及び廃水を発生させない、廃触媒から有価金属を回収する方法を提供する。
【0008】
一課題として、廃触媒から硫黄などの除去や、金属化合物を浸出させるための高温及び/又は高圧工程を必要としない、廃触媒から有価金属を回収する方法を提供する。
【0009】
一課題として、バナジウムのみならず、モリブデン、アルミニウム及びニッケルまで高い回収率で回収できる、廃触媒から有価金属を回収する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様による有価金属の回収方法は、廃触媒を準備する廃触媒の準備工程及び、前記廃触媒の準備工程で準備された廃触媒を100℃未満の温度及び常圧の条件下でVO


を含む第1の無機化合物として浸出させる浸出工程を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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