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公開番号2025111029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005165
出願日2024-01-17
発明の名称スペアタイヤ取付装置
出願人トヨタ車体株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 43/04 20060101AFI20250723BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】スペアタイヤの脱着作業をしやすくする。
【解決手段】キャリア21の第1構成体22は、第1軸25により支持端部23において、基台部50に対し上下方向へ回動可能に支持される。キャリア21の第2構成体31は、載置部36及び回動端部32を有し、かつ第2軸42により第1構成体22に回動可能に支持されるとともに、フック15が解除可能に係止される。格納位置に位置するキャリア21の第2構成体31に係止されたフック15が下降される状態、又はフック15が外された状態では、基台部50は、第1構成体22の回動を規制するまでは、第2軸42を中心とする第2構成体31の回動を規制する。この規制により、基台部50は、第2構成体31が第1構成体22と一体で第1軸25を中心として回動するのを許容する。基台部50は、第1構成体22の回動を規制した状態では、第2軸42を中心とする第2構成体31の回動の規制を解除する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の床下に設置され、かつスペアタイヤを前記床下に取り付ける装置であり、
前記スペアタイヤが横臥姿勢で載置される載置部を有し、かつ前記スペアタイヤの周方向における前記載置部の周囲に支持端部及び回動端部を有するキャリアを備え、前記車両の床に沿って延びる軸により、前記キャリアを、少なくとも前記支持端部において回動可能に支持し、
前記スペアタイヤを格納する格納位置では、前記床下に昇降可能に配置されたフックが前記キャリアに係止されることで、前記キャリアが前記格納位置に保持されるスペアタイヤ取付装置であって、
前記キャリアは、前記支持端部を有する第1構成体と、前記載置部及び前記回動端部を有し、かつ前記フックが解除可能に係止される第2構成体と、を備え、
前記第1構成体及び前記第2構成体のそれぞれの動きを制御する基台部が設けられ、
前記軸は、前記支持端部において、前記第1構成体を前記基台部に対し、上下方向へ回動可能に支持する第1軸と、前記支持端部及び前記回動端部の間において、前記第2構成体を前記第1構成体に対し、上下方向へ回動可能に支持する第2軸と、を備え、
前記基台部は、前記キャリアが前記格納位置に位置するときには、前記フックと協働して前記第1構成体及び前記第2構成体の各回動を規制し、
前記基台部は、前記格納位置に位置する前記キャリアの前記第2構成体に係止された前記フックが下降される状態、又は前記第2構成体から前記フックが外された状態では、前記第1構成体の回動を規制するまでは、前記第2軸を中心とする前記第2構成体の回動を規制することで、前記第2構成体が前記第1構成体と一体で前記第1軸を中心として回動するのを許容し、前記第1構成体の回動を規制した状態では、前記第2軸を中心とする前記第2構成体の回動の規制を解除する、スペアタイヤ取付装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2構成体は、前記第2軸を挟んで前記回動端部とは反対側に係脱部を備え、
前記基台部には、前記支持端部が接触されることにより、前記第1構成体の下方への回動を規制するストッパ面と、前記係脱部が離脱可能に係合される被係合面とが形成され、
前記基台部は、前記キャリアが前記格納位置に位置するときには、前記フックが係止された前記第2構成体の前記係脱部が前記被係合面の特定の箇所に対し係合されることで、前記第2構成体の回動を規制し、
前記基台部は、前記ストッパ面により前記第1構成体の回動が規制されるまでは、前記被係合面のうち、前記係脱部の係合される位置が、前記第1構成体の回動に伴い変化するのを許容することで、前記第2構成体が前記第1構成体と一体で前記第1軸を中心として回動するのを許容し、
前記基台部は、前記ストッパ面により前記第1構成体の回動を規制した状態では、前記被係合面から前記係脱部が離脱するのを許容することにより、前記第2軸を中心とする前記第2構成体の回動の規制を解除する、請求項1に記載のスペアタイヤ取付装置。
【請求項3】
前記基台部は、上下方向へ延びる第1壁部を備え、
前記支持端部は、前記第2軸に沿って延びる第1横筋部と、前記第1横筋部に対し交差する方向へ延びる第1縦筋部と、を備え、
前記第1軸は、前記第1横筋部の少なくとも一部により構成され、
前記第1軸は、前記第1壁部の前記回動端部側の壁面に隣接する箇所に配置されて、前記基台部に回動可能に支持され、
前記ストッパ面は、前記第1壁部の前記回動端部側の前記壁面であって、前記第1軸よりも下方に形成され、
前記第1縦筋部は、前記キャリアが前記格納位置に位置するときには、前記ストッパ面から前記回動端部側へ離間し、
前記基台部は、前記第1縦筋部が前記ストッパ面に接触されるまでは、前記第1軸を中心とする前記第1構成体の下方への回動を許容し、
前記基台部は、前記第1縦筋部が前記ストッパ面に接触されることで、前記第1軸を中心とする前記第1構成体の下方への回動を規制する、請求項2に記載のスペアタイヤ取付装置。
【請求項4】
前記基台部は、前記第1壁部から前記回動端部側へ離間した箇所に第2壁部を備え、
前記係脱部は、前記第2構成体のうち、前記第2軸を挟んで前記回動端部とは反対側の端部に設けられ、
前記被係合面は、前記第2壁部の前記第1壁部側の壁面に形成され、
前記基台部は、前記ストッパ面により前記第1構成体の回動を規制した状態では、前記被係合面から前記係脱部が下方へ離脱するのを許容する、請求項3に記載のスペアタイヤ取付装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スペアタイヤを車両の床下に取り付けるスペアタイヤ取付装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
スペアタイヤ取付装置として、スペアタイヤを車両の床下に取り付けるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。図6に示すように、このスペアタイヤ取付装置80は、スペアタイヤ75が横臥姿勢で載置される載置部82を有するキャリア81を備える。また、キャリア81は、スペアタイヤ75の周方向における載置部82の周囲に、支持端部83及び回動端部84を有する。キャリア81は、車両71の床72に沿って延びる軸85により、支持端部83において車体等に回動可能に支持される。
【0003】
図6において実線で示すように、キャリア81が、スペアタイヤ75を格納する格納位置に位置するときには、床下73に昇降可能に配置されたフック(図示略)が、キャリア81の回動端部84に係止される。キャリア81は、支持端部83(軸85)及び回動端部84において吊り下げられた状態となる。軸85を中心とするキャリア81の回動が規制されて、キャリア81が格納位置に保持される。
【0004】
床下73からスペアタイヤ75が取り出される場合には、回動端部84においてキャリア81に係止された状態のフックが下降されることにより、キャリア81が軸85を中心として下方へ回動される。又は、フックの外されたキャリア81が、手作業等により、軸85を中心として下方へ回動される。図6において、二点鎖線で示すように、キャリア81がスペアタイヤ75を伴い、支持端部83から遠ざかるに従い低くなるように傾斜し、路面76に接近する。床72と回動端部84との間隔が広くなるとともに、キャリア81が格納位置に位置するときよりも、載置部82及びスペアタイヤ75が大きく傾斜するため、スペアタイヤ取付装置80に対し、スペアタイヤ75が脱着しやすくなる。
【0005】
なお、スペアタイヤ75が、床下73に取り付けられる場合には、スペアタイヤ取付装置80が上記と逆に動作させられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-245907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、床下73には、種々の装置、部材、部品等からなる床下構造物が配置される。床下構造物としては、例えば、図6に示すように、モータ86、クロスメンバ87等がある。上記床下構造物が、上記キャリア81の回動領域に配置されていると、キャリア81と干渉する。キャリア81の回動領域が床下構造物によって狭められる。回動端部84が高い箇所に位置し、載置部82及びスペアタイヤ75の傾斜の程度が小さくなるため、スペアタイヤ75の脱着作業がしづらくなる。キャリア81の回動領域に床下構造物が配置されていても、スペアタイヤ75の脱着作業のしやすいスペアタイヤ取付装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためのスペアタイヤ取付装置の各態様を記載する。
[態様1]車両の床下に設置され、かつスペアタイヤを前記床下に取り付ける装置であり、前記スペアタイヤが横臥姿勢で載置される載置部を有し、かつ前記スペアタイヤの周方向における前記載置部の周囲に支持端部及び回動端部を有するキャリアを備え、前記車両の床に沿って延びる軸により、前記キャリアを、少なくとも前記支持端部において回動可能に支持し、前記スペアタイヤを格納する格納位置では、前記床下に昇降可能に配置されたフックが前記キャリアに係止されることで、前記キャリアが前記格納位置に保持されるスペアタイヤ取付装置であって、前記キャリアは、前記支持端部を有する第1構成体と、前記載置部及び前記回動端部を有し、かつ前記フックが解除可能に係止される第2構成体と、を備え、前記第1構成体及び前記第2構成体のそれぞれの動きを制御する基台部が設けられ、前記軸は、前記支持端部において、前記第1構成体を前記基台部に対し、上下方向へ回動可能に支持する第1軸と、前記支持端部及び前記回動端部の間において、前記第2構成体を前記第1構成体に対し、上下方向へ回動可能に支持する第2軸と、を備え、前記基台部は、前記キャリアが前記格納位置に位置するときには、前記フックと協働して前記第1構成体及び前記第2構成体の各回動を規制し、前記基台部は、前記格納位置に位置する前記キャリアの前記第2構成体に係止された前記フックが下降される状態、又は前記第2構成体から前記フックが外された状態では、前記第1構成体の回動を規制するまでは、前記第2軸を中心とする前記第2構成体の回動を規制することで、前記第2構成体が前記第1構成体と一体で前記第1軸を中心として回動するのを許容し、前記第1構成体の回動を規制した状態では、前記第2軸を中心とする前記第2構成体の回動の規制を解除する、スペアタイヤ取付装置。
【0009】
上記の構成によれば、キャリアが格納位置に位置するときには、基台部は、フックと協働して第1構成体及び第2構成体の各回動を規制する。上記規制により、キャリアが格納位置に保持される。第2構成体の載置部に横臥姿勢で載置されたスペアタイヤは、床と第2構成体との間で挟み込まれる。スペアタイヤは、床下に格納された状態となり、その状態に保持される。
【0010】
床下からスペアタイヤが取り出される際には、第2構成体に係止されたフックが下降される。又は、第2構成体からフックが外される。基台部は、第1構成体の回動を規制するまでは、第2軸を中心とする第2構成体の回動を規制する。基台部は、上記規制により、第2構成体が第1構成体と一体で第1軸を中心として回動するのを許容する。第1構成体及び第2構成体の上記回動により、キャリアは、同キャリアが上記格納位置に位置するときに比べ、回動端部側ほど低くなるように傾斜した状態となる。スペアタイヤも同様の状態になる。
(【0011】以降は省略されています)

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