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公開番号2025115600
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010146
出願日2024-01-26
発明の名称車両用シート装置
出願人トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60N 2/06 20060101AFI20250731BHJP(車両一般)
要約【課題】車両用シート装置の乗降性能を確保しつつ、駆動部を極力小型化できるようにすることにある。
【解決手段】乗降位置のシート本体60は、支持部40の駆動にて、ベース部30上に配置された第一状態と、第一状態よりもベース部30上から外れた第二状態との状態間で進退移動すると共に、弾性的に変形した変形部材70が、状態間で進退移動するシート本体60と支持部40の少なくとも一方に付き従うように設けられることで、変形部が元の基本状態に戻る際の力でシート本体60が進退移動方向に付勢されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
水平回動可能なベース部と、前記ベース部に対してシート本体を進退移動可能に支持する支持部と、前記支持部を駆動させる駆動部とを備え、前記シート本体が、前記ベース部の水平回動によって車両前向きの着座位置と車両横向きの乗降位置間で変位する車両用シート装置において、
乗降位置の前記シート本体は、前記支持部の駆動によって、ベース部上に配置された第一状態と、前記第一状態よりも前記ベース部上から外れた第二状態との状態間で進退移動すると共に、
弾性的に変形した変形部材が、状態間で進退移動する前記シート本体と前記支持部の少なくとも一方に付き従うように設けられることで、前記変形部材が元の基本状態に戻る際の力で前記シート本体が進退移動方向に付勢されている車両用シート装置。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記変形部材は、前記シート本体が前記第一状態から前記第二状態に前進移動するに従って次第に変形すると共に、前記シート本体が前記第二状態から前記第一状態に後退移動することで前記基本状態となる請求項1に記載の車両用シート装置。
【請求項3】
乗降位置の前記シート本体は、前記第二状態から車両内側且つ車両上側に後退移動して前記第一状態となり、
前記変形部材は、車両内側又は車両上側の少なくとも一方の方向に前記第二状態の前記シート本体を付勢するように構成されている請求項1又は2に記載の車両用シート装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水平回動可能なベース部と、ベース部に対してシート本体を進退移動可能に支持する支持部と、支持部を駆動させる駆動部とを備えた車両用シート装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
この種の装置に関連する技術が特許文献1に開示されている。同文献のシート移動装置は、ベース部材上でシート本体を進退可能に支持するスライド部材(支持部に相当)を有し、このスライド部材は、駆動モータ(駆動部に相当)で駆動させることができる。そして上記したシート移動装置では、先ず、ベース部材の水平回動にて、車両前向きのシート本体を、ドア開口部側を向いた車両横向きの乗降位置に変位させる。つづいて駆動モータを駆動させることで、乗降位置のシート本体を、スライド部材に支持させた状態で車両内外方向に進退移動させられるようになる。上記した構成では、乗降位置のシート本体が、駆動モータで駆動するスライド部材と共に車両外側に前進移動する。これにより、乗降位置のシート本体が車両外側に振り出された状態となり、乗降性能の確保に資する構成となる。そしてスライド部材が車両内側に後退移動することで、乗員の着座したシート本体がベース部材上の元の位置に戻された状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-126692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで車両用シート装置の分野では、その構成部材を極力小型化したいとの要請があり、とりわけ駆動モータ(駆動部)の小型化が望まれている。ここで上記した構成では、シート本体を車両内外方向に移動させるために、このシート本体を支持するスライド部材を駆動モータで駆動させている。そして乗降性能の確保の観点から乗降位置におけるシート本体の進退移動量(振り出し量)が設定され、この振り出し量が多いほど乗降性能の確保に資する構成となる。上記した構成では、駆動モータのサイズがシート本体の振り出し量に応じて大型化する傾向にあるため、乗降性能を確保しつつ駆動モータを小型化することが困難であった。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両用シート装置の乗降性能を確保しつつ、駆動部を極力小型化できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シート装置は、水平回動可能なベース部と、ベース部に対してシート本体を進退移動可能に支持する支持部と、支持部を駆動させる駆動部とを備え、シート本体が、ベース部の水平回動によって、車両前向きの着座位置と車両横向きの乗降位置間で変位する。そして乗降位置のシート本体は、支持部の駆動によって、ベース部上に配置された第一状態と、第一状態よりもベース部上から外れた第二状態との状態間で進退移動する。上記した構成では、車両用シート装置の乗降性能を確保しつつ、駆動部を極力小型化できることが望ましい。そこで本発明では、弾性的に変形した変形部材が、状態間で進退移動するシート本体と支持部の少なくとも一方に付き従うように設けられることで、変形部材が元の基本状態に戻る際の力でシート本体が進退移動方向に付勢されている。本発明では、状態間を進退移動するシート本体と支持部の少なくとも一方が、それに付き従いながら(同行しながら)変形状態から元の基本状態に戻る変形部材の復元力によって、進退移動方向に付勢されている。上記した構成によれば、シート本体が状態間を移動する際に、変形部材の力(補力となる復元力)を得ることで、駆動部の推力低減が可能となり、この駆動部を極力小型化できるようになる。
【0006】
第2発明の車両用シート装置は、第1発明の車両用シート装置において、変形部材は、シート本体が第一状態から第二状態に前進移動するに従って次第に変形すると共に、シート本体が第二状態から第一状態に後退移動することで基本状態となる。本発明では、シート本体の状態間の進退移動によって変形部材の補力を蓄積又は解放できるようになる。
【0007】
第3発明の車両用シート装置は、第1発明又は第2発明の車両用シート装置において、乗降位置のシート本体は、第二状態から車両内側且つ車両上側に後退移動して第一状態となり、変形部材は、車両内側又は車両上側の少なくとも一方の方向に第二状態のシート本体を付勢するように構成されている。本発明では、第一状態に向けて後退移動するシート本体を、変形部材の働きで車両内側又は車両上側に付勢できるようになり、駆動部の小型化に更に資する構成となる。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る第1発明によれば、車両用シート装置の乗降性能を確保しつつ、駆動部を極力小型化することが可能になる。また第2発明によれば、シート本体の状態間の移動を適切に利用して補力を蓄積及び解放することで、駆動部をより確実に小型化することができる。そして第3発明によれば、シート本体の後退移動の際に補力が加わることで、駆動部を更に確実に小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両用シートを示す車両の概略透視上面図である。
車両用シートの基本的な構成を示す概略透視後面図である。
乗降位置の車両用シート装置の概略透視側面図である。
第一状態の車両用シート装置の概略透視側面図である。
第二状態の車両用シート装置の概略透視側面図である。
第二状態の車両用シート装置の概略斜視図である。
状態間移動時の変形部材を示す車両用シート装置の概略透視側面図である。
基本状態の変形部材を示す車両用シート装置の概略透視側面図である。
変形例の変形部材を示す車両用シート装置の概略斜視図である。
実施例2の変形部材を示す車両用シート装置の概略拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態を、図1~図10を参照して説明する。各図には、車両の前後方向と左右方向(車幅方向)と上下方向(高さ方向)を示す矢線を適宜図示する。また各図では、車両用シート装置の主構成を実線で図示し、その他の構成の図示を省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)

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