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公開番号2025112839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007338
出願日2024-01-22
発明の名称バルブメンテナンス支援装置および支援方法
出願人アズビル株式会社
代理人個人
主分類F16K 37/00 20060101AFI20250725BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ON-OFFバルブのメンテナンスの作業効率を向上させる。
【解決手段】バルブメンテナンス支援装置は、メンテナンスの候補となり得る複数のON-OFFバルブのそれぞれに対して、作動検査のためのON-OFF動作を実行するように制御指令を送信する作動指令送信部1と、複数のON-OFFバルブのそれぞれから、ON-OFF動作の際の開度計測値データを含む作動データを受信する作動データ受信部2と、作動データに基づいて、ON-OFFバルブに不具合が生じている可能性があるか否かを複数のON-OFFバルブのそれぞれについて判定する不具合判定部4と、不具合判定部による判定結果を提示する不具合情報提示部5とを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
メンテナンスの候補となり得る複数のON-OFFバルブのそれぞれに対して、作動検査のためのON-OFF動作を実行するように制御指令を送信する作動指令送信部と、
前記複数のON-OFFバルブのそれぞれから、前記ON-OFF動作の際の開度計測値データを含む作動データを受信する作動データ受信部と、
前記作動データに基づいて、ON-OFFバルブに不具合が生じている可能性があるか否かを前記複数のON-OFFバルブのそれぞれについて判定する不具合判定部と、
前記不具合判定部による判定結果を提示する不具合情報提示部とを備えることを特徴とするバルブメンテナンス支援装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1記載のバルブメンテナンス支援装置において、
前記複数のON-OFFバルブのそれぞれについてON-OFFバルブが属する系統を示す系統識別情報を予め記憶する記憶部をさらに備え、
前記不具合情報提示部は、前記系統識別情報に基づいて、前記不具合判定部が判定対象としたON-OFFバルブが属する系統を識別し、前記不具合判定部による判定結果を系統別に提示することを特徴とするバルブメンテナンス支援装置。
【請求項3】
請求項2記載のバルブメンテナンス支援装置において、
前記系統識別情報と前記不具合判定部による判定結果とに基づいて、不具合発生率を系統毎に算出する不具合発生率算出部をさらに備え、
前記不具合情報提示部は、前記不具合判定部による判定結果に加えて、前記不具合発生率を系統別に提示することを特徴とするバルブメンテナンス支援装置。
【請求項4】
請求項3記載のバルブメンテナンス支援装置において、
前記不具合発生率が予め規定された閾値を超える系統が存在する場合に、この系統については次回の作動検査の際に通常よりも多い規定の回数の検査を行なうように、前記作動指令送信部と前記不具合判定部とに対する設定を行なう詳細検査対象設定部をさらに備えることを特徴とするバルブメンテナンス支援装置。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか1項に記載のバルブメンテナンス支援装置において、
前記系統が同一のON-OFFバルブとは、同一配管上に設置されたON-OFFバルブであることを特徴とするバルブメンテナンス支援装置。
【請求項6】
請求項2乃至4のいずれか1項に記載のバルブメンテナンス支援装置において、
前記系統が同一のON-OFFバルブとは、同一ユニット単位に設置されたON-OFFバルブであることを特徴とするバルブメンテナンス支援装置。
【請求項7】
メンテナンスの候補となり得る複数のON-OFFバルブのそれぞれに対して、作動検査のためのON-OFF動作を実行するように制御指令を送信する第1のステップと、
前記複数のON-OFFバルブのそれぞれから、前記ON-OFF動作の際の開度計測値データを含む作動データを受信する第2のステップと、
前記作動データに基づいて、ON-OFFバルブに不具合が生じている可能性があるか否かを前記複数のON-OFFバルブのそれぞれについて判定する第3のステップと、
前記第3のステップによる判定結果を提示する第4のステップとを含むことを特徴とするバルブメンテナンス支援方法。
【請求項8】
請求項7記載のバルブメンテナンス支援方法において、
前記第4のステップは、前記複数のON-OFFバルブのそれぞれについてON-OFFバルブが属する系統を示す系統識別情報を予め記憶する記憶部を参照し、前記系統識別情報に基づいて、前記第3のステップで判定対象としたON-OFFバルブが属する系統を識別し、前記第3のステップによる判定結果を系統別に提示するステップを含むことを特徴とするバルブメンテナンス支援方法。
【請求項9】
請求項8記載のバルブメンテナンス支援方法において、
前記系統識別情報と前記第3のステップによる判定結果とに基づいて、不具合発生率を系統毎に算出する第5のステップと、
前記不具合発生率を系統別に提示する第6のステップとをさらに含むことを特徴とするバルブメンテナンス支援方法。
【請求項10】
請求項9記載のバルブメンテナンス支援方法において、
前記不具合発生率が予め規定された閾値を超える系統が存在する場合に、この系統については次回の作動検査の際に通常よりも多い規定の回数の検査を行なうように、前記第1のステップと前記第3のステップの処理回数の設定を行なう第7のステップをさらに含むことを特徴とするバルブメンテナンス支援方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メンテナンス作業を支援する技術に係り、特にON-OFFバルブのメンテナンスの効率的な作業のための支援を実現するバルブメンテナンス支援装置および支援方法に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
石油化学プラントなどで使用されるバルブ(例えば図6のコントロールバルブ)は、特に安全性に留意する必要があり、ゆえに定期的なメンテナンスが行なわれる。図6に示すコントロールバルブは、流体の流れる通路を開閉するバルブ本体100と、入力電気信号を空気圧に変換するポジショナ101と、ポジショナ101から供給される空気圧に応じてバルブ本体100を操作する操作器102とから構成される。
【0003】
図6に示したようなバルブが多数設置されているプラントにおいてバルブのメンテナンス作業効率を改善するために、バルブの摺動部分におけるスティックスリップの発生を検出する技術(特許文献1参照)、バルブのハンチング状態を判定する技術(特許文献2参照)、バルブへのスケールの付着を検出する技術(特許文献3参照)などが提案されている。
【0004】
一方、開度を連続的に変化させることが可能なコントロールバルブとは別の種類のバルブとして、開度を全開/全閉の二位置しか取ることができないON-OFFバルブがある。図7に示すON-OFFバルブ200は、ボールバルブを用いたものであり、弁体であるボール201をボールシートと呼ばれるシートリング202で挟み込む構造であり、ステム(弁棒)203を操作器204によって90度回転させることで、バルブを開いたり閉めたりすることができる。また、種類によっては、90度以外のものもある。ON-OFFバルブを診断対象とする不具合検知の手法としては、バルブの開閉所要時間を診断指標としたり、最大作動速度と最小作動速度を診断指標としたりして不具合を検出する技術が提案されている(特許文献4参照)。
【0005】
特許文献4に開示された技術では、特定の不具合検知(例えば特許文献4に開示されたスケールの付着やシール部品の摩耗)のためにバルブをON(全開)-OFF(全閉)動作させる必要がある。したがって、プラント稼働時に継続的にONまたはOFFのどちらかのみの状態となるON-OFFバルブについては、定期修繕、不定期修繕、生産プロセス切替時(生産品目切替時)などの際に、敢えてON-OFF動作を実行させなければならないことになる(作動検査)。
【0006】
プラントによっては、数百台を超える数のON-OFFバルブが使用されていることもあり、念入りに作動検査するべきON-OFFバルブもあるので、作業効率を改善することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第3254624号公報
特許第6200309号公報
特許第6216633号公報
特許第7265328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ON-OFFバルブのメンテナンスの作業効率を向上させることができるバルブメンテナンス支援装置および支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のバルブメンテナンス支援装置は、メンテナンスの候補となり得る複数のON-OFFバルブのそれぞれに対して、作動検査のためのON-OFF動作を実行するように制御指令を送信する作動指令送信部と、前記複数のON-OFFバルブのそれぞれから、前記ON-OFF動作の際の開度計測値データを含む作動データを受信する作動データ受信部と、前記作動データに基づいて、ON-OFFバルブに不具合が生じている可能性があるか否かを前記複数のON-OFFバルブのそれぞれについて判定する不具合判定部と、前記不具合判定部による判定結果を提示する不具合情報提示部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のバルブメンテナンス支援装置の1構成例は、前記複数のON-OFFバルブのそれぞれについてON-OFFバルブが属する系統を示す系統識別情報を予め記憶する記憶部をさらに備え、前記不具合情報提示部は、前記系統識別情報に基づいて、前記不具合判定部が判定対象としたON-OFFバルブが属する系統を識別し、前記不具合判定部による判定結果を系統別に提示することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明のバルブメンテナンス支援装置の1構成例は、前記系統識別情報と前記不具合判定部による判定結果とに基づいて、不具合発生率を系統毎に算出する不具合発生率算出部をさらに備え、前記不具合情報提示部は、前記不具合判定部による判定結果に加えて、前記不具合発生率を系統別に提示することを特徴とするものである。
また、本発明のバルブメンテナンス支援装置の1構成例は、前記不具合発生率が予め規定された閾値を超える系統が存在する場合に、この系統については次回の作動検査の際に通常よりも多い規定の回数の検査を行なうように、前記作動指令送信部と前記不具合判定部とに対する設定を行なう詳細検査対象設定部をさらに備えることを特徴とするものである。
また、本発明のバルブメンテナンス支援装置の1構成例において、前記系統が同一のON-OFFバルブとは、同一配管上に設置されたON-OFFバルブである。
また、本発明のバルブメンテナンス支援装置の1構成例において、前記系統が同一のON-OFFバルブとは、同一ユニット単位に設置されたON-OFFバルブである。
(【0011】以降は省略されています)

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