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公開番号2025135083
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024032674
出願日2024-03-05
発明の名称ナット
出願人個人
代理人個人,個人
主分類F16B 37/10 20060101AFI20250910BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ボルトに1つのナットを締め付けるだけで緩みを防止することができるナットを提供する。
【解決手段】ナット本体と内側にメネジ部がそれぞれ形成された複数個のナットセグメントとナットセグメントがナットセグメント収納部から脱落しないように保持する保持手段とで構成され、ナットセグメント収納部は内壁部、傾斜部、支持部とからなり、ナットセグメントは内側にメネジ部が形成され、外側は外周部とスライド部と底部とからなり、ボルトが挿入された場合にはナットセグメントが内径が拡大する方向へ移動可能であり、底部が支持部に支持されている状態において、メネジ部はボルトのオネジ部と密着するように形成され、ナットセグメントが半径方向に移動した場合でもメネジ部の内径がボルトのオネジ部の外径よりも小さくなるような移動制限手段が設けられ、傾斜部及びスライド部の角度がメネジ部のネジ山の上部側の面と略直交する角度に形成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ナットセグメント収納部を複数個有するナット本体と、内側にメネジ部がそれぞれ形成され、前記複数個のナットセグメント収納部にそれぞれ収納された複数個のナットセグメントと、前記複数個のナットセグメントが前記ナットセグメント収納部から脱落しないように保持する保持手段とで構成され、
前記ナットセグメント収納部は断面視において上方から略垂直の内壁部、直径が縮小する方向に傾斜する傾斜部、前記ナットセグメントの底部を支持する略水平の支持部とからなり、
前記ナットセグメントは、内側に前記メネジ部が形成され、外側は断面視において上方から略垂直の外周部と、前記外周部の下端部に連続し、前記傾斜部と略同角度に形成され、ボルトが挿入された際に前記傾斜部をスライドするスライド部と、前記スライド部の下端部に連続し、前記支持部に支持される前記底部とからなり、
前記ボルトが挿入された場合には、前記ナットセグメントが前記傾斜部に沿って前記複数個のナットセグメントの内径が拡大する方向へ移動可能であり、
前記ナットセグメントの底部が前記支持部に支持されている状態において、前記メネジ部は前記ボルトのオネジ部と密着するように形成されており、
前記ナットセグメントが半径方向に移動した場合であっても、前記メネジ部の内径が前記ボルトのオネジ部の外径よりも小さくなるような移動制限手段が設けられており、
前記傾斜部及び前記スライド部の角度が前記メネジ部のネジ山の上部側の面と略直交する角度に形成されているナット。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記移動制限手段は、前記ナットセグメントが前記メネジ部のネジ山の高さの10%乃至20%に相当する長さだけ前記複数個のナットセグメントの内径が拡大する方向へ移動可能に制限するものであることを特徴とする請求項1に記載のナット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は複数個のナットセグメントを備えるナットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ボルトと螺合するナットにおいては、ボルトのネジ山とナットのネジ山との間に微小なクリアランスを設けなければボルトをねじ込むことができないものであり、このクリアランスがボルト・ナットの螺合状態が緩む原因ともなっていた。このような微小なクリアランスをなくして緩みを防止するために、ボルト・ナットを締め付けた後にこのナットに密着するように、更にナットを締め付け、いわゆるダブルナットとする方法が一般的に知られている。
【0003】
具体的には、「ボルトの雄螺子部に螺合する雌螺子孔を中心軸に有し、2つ重ねて各々の雌螺子孔を上記ボルトの雄螺子部にそれぞれ螺合させるとともに一方に対して他方を接近するように増し締めすることにより、上記ボルトからの脱落を防ぐよう構成された同一形状のナットを2つ重ねたダブルナットであって、 上記雌螺子孔の一方側の開口周縁には、上記中心軸に沿う方向に突出するとともに当該中心軸を中心に周方向に延びる環状突条部が設けられ、 上記雌螺子孔の他方側の開口周縁には、上記中心軸に沿う方向に段差状に窪むとともに当該中心軸を中心に周方向に延びる環状段差部が設けられ、 上記環状突条部の中心線は、上記雌螺子孔の中心軸から距離Dだけ偏心しており、 上記環状段差部は、上記環状突条部が上記雌螺子孔の中心軸に沿う方向に嵌合可能なように上記環状突条部の形状に対応する形状をなしており、上記環状段差部の中心線は、上記雌螺子孔の中心軸から上記距離Dだけ偏心していることを特徴とするダブルナット。」(特許文献1)が知られている。
【0004】
しかしながら、このナットは複数のナットを使用する必要があり、その複数のナットのいずれも締め付けなければならないため、手間がかかるという欠点があった。また、ナットを複数個用いるため、ボルトの軸心方向の長さが長くなりスペースも多く必要となるものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6805466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、ボルトに1つのナットを締め付けるだけで緩みを防止することができるナットを提供することを目的としている。
【0007】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
【0008】
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のナットは、ナットセグメント収納部を複数個有するナット本体と、内側にメネジ部がそれぞれ形成され、前記複数個のナットセグメント収納部にそれぞれ収納された複数個のナットセグメントと、前記複数個のナットセグメントが前記ナットセグメント収納部から脱落しないように保持する保持手段とで構成され、前記ナットセグメント収納部は断面視において上方から略垂直の内壁部、直径が縮小する方向に傾斜する傾斜部、前記ナットセグメントの底部を支持する略水平の支持部とからなり、前記ナットセグメントは、内側に前記メネジ部が形成され、外側は断面視において上方から略垂直の外周部と、前記外周部の下端部に連続し、前記傾斜部と略同角度に形成され、ボルトが挿入された際に前記傾斜部をスライドするスライド部と、前記スライド部の下端部に連続し、前記支持部に支持される前記底部とからなり、前記ボルトが挿入された場合には、前記ナットセグメントが前記傾斜部に沿って前記複数個のナットセグメントの内径が拡大する方向へ移動可能であり、前記ナットセグメントの底部が前記支持部に支持されている状態において、前記メネジ部は前記ボルトのオネジ部と密着するように形成されており、前記ナットセグメントが半径方向に移動した場合であっても、前記メネジ部の内径が前記ボルトのオネジ部の外径よりも小さくなるような移動制限手段が設けられており、前記傾斜部及び前記スライド部の角度が前記メネジ部のネジ山の上部側の面と略直交する角度に形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載のナットの前記間隙は、前記メネジ部のネジ山の高さの10%乃至20%に相当する長さであることを特徴とする請求項1に記載のナット。
(【0011】以降は省略されています)

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