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公開番号2025113651
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024007915
出願日2024-01-23
発明の名称印刷装置、及び印刷装置の制御方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65H 7/06 20060101AFI20250728BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】適切なタイミングで媒体の斜行を検出できる印刷装置、及び、印刷装置の制御方法を提供する。
【解決手段】媒体に印刷する印刷部と、媒体を支持搬送する搬送部と、搬送部の搬送方向における媒体の後端を検出する後端検出部と、搬送部による搬送中に媒体の斜行を検出する斜行検出部と、制御部と、を有し、搬送部は、搬送方向において印刷部の上流及び下流で媒体を支持搬送し、制御部は、後端検出部による後端の検出を受け付けたことに応じて、斜行検出部による斜行の検出を開始する、印刷装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
媒体に印刷する印刷部と、
前記媒体を支持搬送する搬送部と、
前記搬送部の搬送方向における前記媒体の後端を検出する後端検出部と、
前記搬送部による搬送中に前記媒体の斜行を検出する斜行検出部と、
制御部と、を有し、
前記搬送部は、前記搬送方向において前記印刷部の上流及び下流で前記媒体を支持搬送し、
前記制御部は、前記後端検出部による後端の検出を受け付けたことに応じて、前記斜行検出部による斜行の検出を開始する、印刷装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記媒体の搬送状態を補正する斜行補正部を有し、
前記制御部は、前記斜行検出部による斜行の検出結果に応じて、前記斜行補正部による補正を実行させる、請求項１に記載の印刷装置。
【請求項３】
前記制御部は、前記斜行検出部により前記媒体の斜行が検出された場合に、前記印刷部によって、前記媒体の斜行を補償する方向に傾いた印刷を実行させる、請求項１に記載の印刷装置。
【請求項４】
前記搬送部は、前記媒体をニップする搬送ローラー部を含み、
前記搬送ローラー部は、前記搬送方向と交差する方向に並ぶ第１ローラー及び第２ローラーを有し、
前記斜行補正部は、前記斜行検出部により前記媒体の斜行が検出された場合に、前記第１ローラーと前記第２ローラーを異なる回転量で回転させることにより、前記媒体の斜行を補正させる、請求項２に記載の印刷装置。
【請求項５】
前記印刷装置の排出口から引き出し可能に設けられ、前記印刷部により印刷された前記媒体を載置する排紙トレイを備え、
前記制御部は、前記斜行検出部により前記媒体の斜行が検出された場合に、前記排紙トレイの状態に関する報知を行う、請求項１に記載の印刷装置。
【請求項６】
前記印刷部は、前記搬送方向と交差する方向に往復移動されるキャリッジと、前記キャリッジに搭載された印刷ヘッドとを備え、
前記制御部は、前記斜行検出部により前記媒体の斜行が検出された場合に、前記キャリッジの移動速度を低下させる、請求項１に記載の印刷装置。
【請求項７】
前記搬送部は、前記媒体をニップする紙送りローラー部および排紙ローラー部を含み、
前記紙送りローラー部は前記搬送方向において前記印刷部の上流に位置し、前記排紙ローラー部は前記搬送方向において前記印刷部の下流に位置し、
前記制御部は、前記後端検出部により、前記媒体が前記紙送りローラー部と前記排紙ローラー部との両方によってニップされている第1搬送状態と、前記媒体が前記排紙ローラー部にニップされ前記紙送りローラー部にニップされていない第２搬送状態と、を識別する、請求項１から請求項６のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項８】
前記後端検出部は、前記紙送りローラー部と前記排紙ローラー部との間に設けられる後端センサーによって、前記媒体の後端を検出する、請求項７に記載の印刷装置。
【請求項９】
前記後端検出部は、前記搬送部の搬送量と、前記搬送方向における前記媒体のサイズとに基づいて前記媒体の後端を検出する、請求項７に記載の印刷装置。
【請求項１０】
媒体に印刷する印刷部と、前記媒体の搬送方向において前記印刷部の上流及び下流で前記媒体を支持搬送する搬送部と、を備える印刷装置の制御方法であって、
前記搬送部の搬送方向における前記媒体の後端を検出する後端検出動作、及び、前記搬送部による搬送中に前記媒体の斜行を検出する斜行検出動作を実行し、
前記後端検出動作による後端の検出を受け付けたことに応じて、前記斜行検出動作を実行して前記媒体の斜行の検出を開始する、
印刷装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、印刷装置、及び印刷装置の制御方法に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、紙などの媒体を搬送する際の傾きを検出する技術が知られている。例えば、特許文献１は、画像形成装置が搬送する用紙の傾きを、用紙の先端がセンサーの読取位置に到達するタイミングに基づいて検出する構成を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１４６８４８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
媒体に印刷を行う装置においては印刷中に媒体の傾きが生じることで印刷の仕上がりに不自然な傾きが発生する。このため、媒体の先端のほかに、印刷中における媒体の傾きを検出することが望まれるが、媒体の傾きを監視する処理を常時行うことは負荷が大きいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示の一態様は、媒体に印刷する印刷部と、前記媒体を支持搬送する搬送部と、前記搬送部の搬送方向における前記媒体の後端を検出する後端検出部と、前記搬送部による搬送中に前記媒体の斜行を検出する斜行検出部と、制御部と、を有し、前記搬送部は、前記搬送方向において前記印刷部の上流及び下流で前記媒体を支持搬送し、前記制御部は、前記後端検出部による後端の検出を受け付けたことに応じて、前記斜行検出部による斜行の検出を開始する、印刷装置である。
【０００６】
本開示の一態様は、媒体に印刷する印刷部と、前記媒体の搬送方向において前記印刷部の上流及び下流で前記媒体を支持搬送する搬送部と、を備える印刷装置の制御方法であって、前記搬送部の搬送方向における前記媒体の後端を検出する後端検出動作、及び、前記搬送部による搬送中に前記媒体の斜行を検出する斜行検出動作を実行し、前記後端検出動作による後端の検出を受け付けたことに応じて、前記斜行検出動作を実行して前記媒体の斜行の検出を開始する、印刷装置の制御方法である。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施形態に係る印刷装置の斜視図。
印刷装置の断面視図。
印刷装置の制御系の構成を示すブロック図。
印刷装置における媒体の搬送状態の例を示す説明図。
印刷装置における媒体の搬送状態の例を示す説明図。
印刷装置における媒体の搬送状態の例を示す説明図。
印刷装置の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
［１．印刷装置の構成］
図１は、実施形態に係る印刷装置１の斜視図である。図２は、印刷装置１の断面視図である。これらの各図に基づき印刷装置１の構成を説明する。
【０００９】
図１、図２及び後述する図４～図６には、Ｘ軸、Ｙ軸、及びＺ軸を示す。Ｘ軸、Ｙ軸、及びＺ軸は互いに直交する。Ｚ軸は、上下方向に延びる軸であり、鉛直方向に延びる軸ということもできる。Ｘ軸、及び、Ｙ軸は、水平面に平行である。以下の説明において、Ｘ軸に沿った方向を左右方向とし、Ｙ軸に沿った方向を前後方向とする。詳細には、Ｚ軸に沿って正方向を上方向とし、Ｘ軸に沿って正方向を左方向とし、Ｙ軸に沿って正方向を前方向とする。
【００１０】
印刷装置１は、後述するように、インクを吐出する印刷ヘッド４２を備え、印刷ヘッド４２が吐出するインクによって媒体Ｍの表面に印刷画像Ｐを形成する、インクジェット式のプリンターである。印刷画像Ｐは、文字、記号、模様、画像、及びその他の印刷オブジェクトを含む。印刷ヘッド４２が吐出するインクの色数は制限されない。印刷装置１は、モノクロ印刷を行う装置であってもよく、カラー印刷を行う装置であってもよい。媒体Ｍは、シート形状の印刷媒体であり、例えば、紙、不織布、布帛、合成樹脂製のシートである。媒体Ｍは、長尺の連続シートであってもよいし、所定サイズにカットされたカットシートであってもよい。本実施形態では、媒体Ｍとして、定型サイズにカットされた紙を用いる例を説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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