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公開番号
2025114646
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025074399,2024576967
出願日
2025-04-28,2024-09-10
発明の名称
ガラス粉体
出願人
日本板硝子株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類
C03C
12/00 20060101AFI20250729BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】化粧料における使用に適したガラス粉体を提供する。
【解決手段】D50が1μm以上15μm以下であり、D50/2が8%以上であり、球状のガラス粒体により実質的に構成される、ガラス粉体とする。ただし、D50は、レーザ回折・散乱法で測定した粒度分布において粒径が小さい側からの体積累計が50%となる粒径であり、D50/2は、粒度分布において粒径が小さい側からD50の1/2の粒径に達するまでの体積累計の比率であり、球状とは、走査型電子顕微鏡を用いて観察した粒体の観察像において最長の径R1に対する径R1に直交する径R2の比R2/R1が0.8以上である形状である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
D50が1μm以上15μm以下であり、
D50/2が8%以上である、ガラス粉体。
ただし、D50は、レーザ回折・散乱法で測定した粒度分布において粒径が小さい側からの体積累計が50%となる粒径であり、D50/2は、前記粒度分布において粒径が小さい側から前記D50の1/2の粒径に達するまでの体積累計の比率である。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
高さ5mmの円柱のプレス成形体に成形して測定した硬度Aが1.5以上である、請求項1に記載のガラス粉体。
ただし、前記プレス成形体は、内部に円柱の空隙を有する金型を用いて前記内部に充填した前記ガラス粉体を前記円柱の高さ方向に沿って4MPaの圧力を印加して得られたものであり、前記硬度Aは、日本産業規格(JIS)K 6253-2012に規定されたタイプAデュロメータを用いて測定した硬度である。
【請求項3】
高さ5mmの円柱のプレス成形体に成形して測定した硬度Aが1.5以上である、ガラス粉体。
ただし、前記プレス成形体は、内部に円柱の空隙を有する金型を用いて前記内部に充填した前記ガラス粉体を前記円柱の高さ方向に沿って4MPaの圧力を印加して得られたものであり、前記硬度Aは、日本産業規格(JIS)K 6253-2012に規定されたタイプAデュロメータを用いて測定した硬度である。
【請求項4】
球状のガラス粒体により実質的に構成される、請求項1又は3に記載のガラス粉体。
ただし、球状とは、走査型電子顕微鏡を用いて観察した粒体の観察像において最長の径R1に対する前記径R1に直交する径R2の比R2/R1が0.8以上である形状である。
【請求項5】
D10に対するD90の比D90/D10が4.0以上である、請求項1又は3に記載のガラス粉体。
ただし、D10は、レーザ回折・散乱法で測定した粒度分布において粒径が小さい側からの体積累計が10%となる粒径であり、D90は、前記粒度分布において粒径が小さい側から体積累計が90%となる粒径である。
【請求項6】
軟化点が780℃以上であるガラス組成を有する、請求項1又は3に記載のガラス粉体。
【請求項7】
高さ5mmの円柱のプレス成形体に成形して測定した硬度Fが60以上である、請求項1又は3に記載のガラス粉体。
ただし、前記プレス成形体は、内部に円柱の空隙を有する金型を用いて前記内部に充填した前記ガラス粉体を前記円柱の高さ方向に沿って4MPaの圧力を印加して得られたものであり、前記硬度Fは、アスカーゴム硬度計F型を用いて測定した硬度である。
【請求項8】
請求項1又は3に記載のガラス粉体を含む化粧料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス粉体に関する。本発明は、より具体的には、例えば化粧料における使用に適したガラス粉体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
化粧料には、滑り性の向上、光散乱効果の付与等のために、粉体が配合されることがある。粉体は、ファンデーションに代表されるメイクアップ化粧料に多用されている。有機粉体としては、シリコーン、セルロース、ナイロン等が使用されている。無機粉体としては、シリカ、ガラス等が使用されている。特許文献1には、化粧料として、平均粒径3~30μmの球状粉体が配合された透明固形組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-213145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ガラス粉体等の無機粉体は、有機粉体とは異なり、廃棄後にマイクロプラスチックを発生させない。しかし、無機粉体は、乾燥感やかさつきを肌に与えることがある。また、無機粉体は、プレストパウダー型の化粧料の成形性を阻害することもある。そこで、本発明は、化粧料における使用に適したガラス粉体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、その第1の側面から、
D50が1μm以上15μm以下であり、
D50/2が8%以上である、ガラス粉体、を提供する。
ただし、D50は、レーザ回折・散乱法で測定した粒度分布において粒径が小さい側からの体積累計が50%となる粒径であり、D50/2は、前記粒度分布において粒径が小さい側から前記D50の1/2の粒径に達するまでの体積累計の比率である。
【0006】
本発明は、その第2の側面から、
高さ5mmの円柱のプレス成形体に成形して測定した硬度Aが1.5以上である、ガラス粉体、を提供する。
ただし、前記プレス成形体は、内部に円柱の空隙を有する金型を用いて前記内部に充填した前記ガラス粉体を前記円柱の高さ方向に沿って4MPaの圧力を印加して得られたものであり、前記硬度Aは、日本産業規格(JIS)K 6253-2012に規定されたタイプAデュロメータを用いて測定した硬度である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、化粧料における使用に適したガラス粉体が提供される。本発明は、少なくとも好ましい実施形態において、下記のi)及びii)から選ばれる少なくとも1つの効果を奏しうる。
i)肌にしっとり感を与えやすい。
ii)プレストパウダー型の化粧料の成形性を阻害しにくい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一例によるガラス粉体を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の説明は、本発明を特定の実施形態に制限する趣旨ではない。本明細書において、「主成分」とは、質量基準で含有率が最大となる成分を意味する。「球状」とは、粒体の最長の径R1に対する径R1に直交する径R2の比R2/R1が、0.8以上である形状を意味する。「真球状」とは、粒体の最長の径R1に対する径R1に直交する径R2の比R2/R1が、0.9以上である形状を意味する。「球状」及び「真球状」に該当するかの判断は、SEMを用いた観察による観察像に基づいて定めることができる。ガラス粉体が所定の「ガラス粒体により実質的に構成される」とは、個数基準でガラス粉体を構成するガラス粒体の90%以上、さらに95%以上が所定のガラス粒体に該当することを意味する。ただし、個数基準の比率は、任意に選択した50個の粒体を対象として定めることができる。以下に記載する数値の上限及び下限は、個別に記載しないが、任意に組み合わせた範囲とすることができる。
【0010】
(粒度分布)
本実施形態のガラス粉体のD50は、1μm以上、2μm以上、3μm以上、さらに4μm以上であってもよい。D50が小さ過ぎると、化粧料へのガラス粉体の分散性が低下することがある。D50は、15μm以下、13μm以下、11μm以下、さらに10.5μm以下であってもよい。D50が大き過ぎると、肌への良好な触感を維持できないことがある。D50/2は、8%以上、10%以上、12%以上、14%以上、さらに16%以上であってもよく、場合によっては18%以上であってもよい。D50/2は、相対的に粒径が小さな粒体の比率を示す指標である。D50/2の上限は、特に制限されないが、40%以下、35%以下、さらに30%以下であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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