TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025115166
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009544
出願日2024-01-25
発明の名称ネット仕様ストッキングおよびその製造方法
出願人福助株式会社
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類A41B 11/14 20060101AFI20250730BHJP(衣類)
要約【課題】ネット仕様ストッキングを効率よく編成し、伝線防止機能を向上させる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のネットストッキングの製造方法は、編立において低温熱融着糸を編みこみ、編立後熱処理を行い、低温融着糸を溶かしてメッシュを形成するものである。低温熱融着糸が融点100℃以下、好ましくは80~95℃の低融点ナイロンを用いることができる。またネット生地の結束部分に、融点が100℃を超え、好ましくは110℃~120℃の高温熱融着糸を使用してもよい。さらに生地糸として、ウレタン糸を芯糸として融点が100℃を超えるナイロン糸をカバリングしたカバリング糸を用いるとよい。本発明は編糸由来の融解残渣が生地糸に融着してなるメッシュを有するネット仕様ストッキングも提供する。本発明のネット仕様ストッキングの技術によれば口ゴム部も含めた全体を連続して一体的に編成することができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
編立において低温熱融着糸を編みこみ、編立後熱処理を行い、前記低温熱融着糸を溶かしてメッシュを形成する、ネット仕様ストッキングの製造方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記低温熱融着糸が、融点100℃以下、好ましくは80~95℃の低融点ナイロンを用いてなる、請求項1に記載のネット仕様ストッキングの製造方法。
【請求項3】
ネット生地の結束部分に、融点が100℃を超え、好ましくは110℃~120℃の高温熱融着糸を使用する、請求項1または2に記載のネット仕様ストッキングの製造方法。
【請求項4】
生地糸として、ウレタン糸を芯糸として融点が100℃を超えるナイロン糸をカバリングしたカバリング糸を用いてなる、請求項1または2に記載のネット仕様ストッキングの製造方法。
【請求項5】
前記熱処理が、プリセット、染色、セットの少なくともいずれかの工程で行われる、請求項1または2に記載のネット仕様ストッキングの製造方法。
【請求項6】
前記低温熱融着糸の所定コースにおける目数を調整することでメッシュの穴の大きさを調整する、請求項1または2に記載のネット仕様ストッキングの製造方法。
【請求項7】
前記低温熱融着糸のコースに並ぶ本数を調整することでメッシュの穴の大きさを調整する、請求項1または2に記載のネット仕様ストッキングの製造方法。
【請求項8】
編糸由来の融解残渣が生地糸に融着してなるメッシュを有する、ネット仕様ストッキング。
【請求項9】
口ゴム部も含めた全体が連続して一体的に編成されてなる、請求項8に記載のネット仕様ストッキング。
【請求項10】
前記メッシュの形成されたネット領域と平編み領域が混在してなる、請求項8に記載のネット仕様ストッキング。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ネット仕様ストッキングおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年ストッキングの柄や装飾にも多様なニーズが見られるようになった。中でもストッキングにネット柄を設けたネット仕様ストッキングは装飾性や脚の見栄えが向上することからニーズの増加が期待されている(以下、複数の穴が網の目状に開いた柄もしくは個々の穴をネット、メッシュ、レースなどと呼ぶこともある。)。
ネット柄を編成する手段としては例えばラッセル編機やソックス編機を用いてレース編みし、目移しで透かし目を設けて穴を形成することが知られている。
【0003】
またストッキングは着脱や洗濯する際、何かに引っかかって伝線(はしご状の傷)が生ずることがあり、ネット柄のような引っかけやすい穴の開いているストッキングにとってこの問題は一層深刻となる。伝線対策として特許文献1には、熱融着性を有する熱融着糸を用いて編地における糸同士を交差部で熱融着し編目間を固定することで伝線を防止することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5083561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
もともとラッセル編機は大型で定型柄の生地を大量かつ高速に編成するには好適であるが、穴の形状や大きさが生地の場所により変化するようなネット柄を柔軟に編み分けることや、無地部分の柄を柔軟に入れる事には必ずしも向いていない。またラッセル編機では出来上がった生地をカットしたり、つま先部分の縫製をしたり、口ゴム(履き口)部を縫い付けるなどの工程が手縫いとなり複雑となる。
【0006】
これに対しストッキング編機は多様な編成を小ロットで柔軟に編み分けることができること、口ゴム部からつま先部までストッキング全体を連続して一体的に編成することができ、ラッセル編機のようにつま先、口ゴム部の縫合に自動機を使えるなどのメリットはある。
他方靴下機のレース編みでは一般にゲージが荒くなり、メッシュを開ける際に編針の変則的な動きを伴うことからスピードが落ちて編成効率が悪くなること、編立後の生地から既にメッシュが開いている状態なので生地の安定性が悪く縫製などの加工が困難となるなどの問題がある。
またストッキング編機でレース編みのネット柄を設けようとすると、メッシュを開けたい箇所の編針が上がり編糸が供給されないので完全に編み目が外れることになるため、メッシュを開けた周囲のループが不安定で解れやすくなり、生地を引っ張ると伝線し易くなるという問題が生ずる。これに対し特許文献1には編地の交差部を熱融着糸を用いて固着し伝線を防止するという記載はあるものの、メッシュループにおける伝線対策に関し特段開示はない。
【0007】
そこで本発明は、ネット仕様ストッキングを効率よく編成し、伝線防止機能を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、代表的な本発明のネットストッキングの製造方法の一つは、編立において低温熱融着糸を編みこみ、編立後熱処理を行い、前記低温熱融着糸を溶かしてメッシュを形成するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ネット仕様ストッキングを効率よく編成し、伝線防止機能を向上させることができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施をするための形態における説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態におけるストッキングの熱処理前の編目構造を示す模式図である。
図2は、本実施形態におけるストッキングの熱処理後の編目構造を示す模式図である。
図3は、実施例において低温熱融着糸が融着する前の様子を示す写真画像である。
図4は、実施例において低温熱融着糸が融着した後の様子を示す写真画像である。
図5は、実施例のネット仕様ストッキングを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

福助株式会社
ネット仕様ストッキングおよびその製造方法
6日前
個人
和服
3か月前
個人
衿芯
1か月前
個人
二部式袍
6か月前
個人
下着
10か月前
個人
靴下
7か月前
個人
衣装
4か月前
個人
下着
2か月前
個人
簡単帯
7か月前
個人
マスク装着具
9か月前
個人
肩章付き衣服。
2か月前
個人
シャツ改造方法
4か月前
個人
作業補助ミトン
6か月前
個人
ショーツ
7か月前
個人
ボクサーパンツ
8か月前
個人
手首穴付き手袋
8か月前
個人
健康靴下
8か月前
個人
ソフトキャミブラ
3か月前
個人
花粉防止用保護具
10か月前
個人
靴下
9か月前
個人
手袋
4か月前
有限会社原電業
指手袋
8か月前
個人
車椅子用グローブ
5日前
株式会社聖
手足保護具
7か月前
個人
かわいいマフラー
10か月前
個人
足首用サポーター
5か月前
個人
レインコート
3か月前
個人
指出し入れ可能手袋
10か月前
グンゼ株式会社
衣服
3か月前
個人
和装下着の半衿カバー
8か月前
興和株式会社
マスク
5か月前
個人
被介護者用上衣
1か月前
西垣靴下株式会社
靴下
8か月前
個人
防水マスク
7か月前
豊鷹株式会社
冷却装置
5か月前
個人
ヘアアクセサリー
7か月前
続きを見る