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公開番号2025115732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010345
出願日2024-01-26
発明の名称眼科装置および操作ユニット
出願人株式会社ニデック
代理人
主分類A61B 3/15 20060101AFI20250731BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 検眼ユニットの微動の指示と粗動の指示の両方を、より容易且つ適切に入力可能にする。
【解決手段】 制御部は、操作リングの操作が操作検出ユニットによって検出された場合、操作リングの操作に応じて検眼ユニットを粗動させる第1ステップと、操作桿の操作が操作検出ユニットによって検出された場合、操作桿の操作範囲に応じて、検眼ユニットを微動させる制御と、検眼ユニットを粗動させる制御と、を切換えるステップであって、操作桿の第1所定範囲を超える操作が操作検出ユニットによって検出された場合には、操作リングの操作があったとしても、操作桿の操作の検出を優先する第2ステップと、を実行する。
【選択図】 図7
特許請求の範囲【請求項1】
被検眼を検査するための検眼ユニットと、
前記被検眼に対する前記検眼ユニットの相対位置を移動させる駆動部と、
前記検眼ユニットを微動及び粗動させるために検者に操作される第1操作部と、
前記検眼ユニットを粗動させるために検者に操作される第2操作部と、
前記第1操作部及び前記第2操作部の操作を検出する操作検出ユニットと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第2操作部の操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合、前記第2操作部の操作に応じて前記駆動部を制御することで、前記検眼ユニットを粗動させる第1ステップと、
前記第1操作部の操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合、前記第1操作部の操作範囲に応じて、前記検眼ユニットを微動させる前記駆動部の制御と、前記検眼ユニットを粗動させる前記駆動部の制御と、を切換えるステップであって、前記第1操作部の第1所定範囲を超える操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合には、前記第2操作部の操作があったとしても、前記第1操作部の操作の検出を優先する第2ステップと、
を実行することを特徴とする眼科装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の眼科装置であって、
前記制御部は、前記第2操作部の操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合、前記第1所定範囲内で前記第1操作部の操作が検出されたとしても、前記第2操作部の操作の検出を優先することを特徴とする眼科装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の眼科装置であって、
前記第1操作部は、任意の方向へ傾倒可能に支持される操作桿であり、
前記第2操作部は、前記操作桿の外周を取り囲んで配置され、二次元方向へスライド可能に支持される環状部材であり、
前記第1操作部における所定の傾倒範囲である第2所定範囲の境界にて、前記第1操作部と前記第2操作部とが接触し、前記第1操作部の傾倒角度が前記第2所定範囲を超えると、前記第1操作部の傾倒とともに前記第2操作部のスライド移動が行われる構成であり、
前記第1所定範囲は、前記第2所定範囲より広く設定されていることを特徴とする眼科装置。
【請求項4】
請求項3に記載の眼科装置であって、
前記第2操作部を、前記第1操作部における前記第2所定範囲の境界の位置である初期位置に向けて付勢する付勢部をさらに備え、
前記付勢部は、前記第1操作部の前記第2所定範囲を超える操作が終了すると、前記第2操作部を前記初期位置に移動させると共に、前記第2操作部に接触している前記第1操作部の傾倒角度を前記第2所定範囲内に戻すことを特徴とする眼科装置。
【請求項5】
請求項1~4の何れかに記載の眼科装置であって、
前記制御部は、前記操作検出ユニットによって、前記第1操作部が前記第1所定範囲内の方向に戻る操作と、前記第2操作部が所定の初期位置の方向に戻る操作と、の少なくとも何れかが検出された場合、前記検眼ユニットの移動を禁止することを特徴とする眼科装置。
【請求項6】
被検眼に対する眼科装置の検眼ユニットの相対位置を移動させるために、検者に操作される操作ユニットであって、
前記検眼ユニットを微動及び粗動させるために検者に操作される第1操作部と、
前記検眼ユニットを粗動させるために検者に操作される第2操作部と、
前記第1操作部及び前記第2操作部の操作を検出する操作検出ユニットと、を備え、
前記第2操作部の操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合、前記第2操作部の操作に応じて前記検眼ユニットが粗動され、
前記第1操作部の操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合、前記第1操作部の操作範囲に応じて前記検眼ユニットの微動と粗動とが切換えられると共に、前記第1操作部の第1所定範囲を超える操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合には、前記第2操作部の操作があったとしても、前記第1操作部の操作の検出が優先されることを特徴とする操作ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、被検眼を検査するための眼科装置、および、被検眼に対する眼科装置の検眼ユニットの相対位置を移動させるために操作される操作ユニットに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
被検眼を検査するための種々の眼科装置(例えば、眼屈折力測定装置、角膜曲率測定装置、眼圧測定装置、眼底カメラ、OCT装置、レーザ走査型検眼装置(SLO)等)が知られている。多くの眼科装置による被検眼の検査は、被検眼と検眼ユニットの間の相対位置が適正位置に調整された状態で実行される必要がある。
【0003】
被検眼と検眼ユニットの間の相対位置を効率良く調整するために、装置の少なくとも一部を微動および粗動させることが可能な眼科装置も知られている。微動とは、相対位置を細かく調整するために、装置の少なくとも一部を小さく(またはゆっくり)移動させることである。粗動とは、相対位置をおおまかに調整するために、装置の少なくとも一部を微動時よりも大きく(または速く)移動させることである。
【0004】
例えば、特許文献1に記載の眼科装置は、操作桿が一定の傾倒範囲内で傾倒操作された場合に検眼ユニットを微動させると共に、操作桿の上部の押しボタンが操作された場合に検眼ユニットを粗動させる。また、操作桿の傾倒範囲が所定範囲内であれば検眼ユニットを微動させ、操作桿の傾倒範囲が所定範囲を超えると検眼ユニットを粗動させる眼科装置等も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-23960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
操作桿の傾倒操作とは異なる操作によって粗動の指示が入力される眼科装置では、操作桿を傾倒させなくても粗動の指示を入力することができるが、微動時と粗動時で操作部位が異なるので、微動と粗動の切換えが煩雑となり易い。一方で、操作桿の傾倒範囲が所定範囲を超えると検眼ユニットを粗動させる眼科装置では、微動の指示と粗動の指示を共に操作桿によって入力することができるが、粗動の指示を入力する際に、操作桿を大きく傾倒させる操作が必須となる。従って、微動の指示と粗動の指示の両方を、より容易且つ適切に入力することが可能な眼科装置が望まれる。
【0007】
本開示の典型的な目的は、検眼ユニットの微動の指示と粗動の指示の両方を、より容易且つ適切に入力することが可能な眼科装置および操作ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本開示における典型的な実施形態が提供する眼科装置は、被検眼を検査するための検眼ユニットと、前記被検眼に対する前記検眼ユニットの相対位置を移動させる駆動部と、前記検眼ユニットを微動及び粗動させるために検者に操作される第1操作部と、前記検眼ユニットを粗動させるために検者に操作される第2操作部と、前記第1操作部及び前記第2操作部の操作を検出する操作検出ユニットと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2操作部の操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合、前記第2操作部の操作に応じて前記駆動部を制御することで、前記検眼ユニットを粗動させる第1ステップと、前記第1操作部の操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合、前記第1操作部の操作範囲に応じて、前記検眼ユニットを微動させる前記駆動部の制御と、前記検眼ユニットを粗動させる前記駆動部の制御と、を切換えるステップであって、前記第1操作部の第1所定範囲を超える操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合には、前記第2操作部の操作があったとしても、前記第1操作部の操作の検出を優先する第2ステップと、を実行することを特徴とする。
(2) 本開示における典型的な実施形態が提供する操作ユニットは、被検眼に対する眼科装置の検眼ユニットの相対位置を移動させるために、検者に操作される操作ユニットであって、前記検眼ユニットを微動及び粗動させるために検者に操作される第1操作部と、前記検眼ユニットを粗動させるために検者に操作される第2操作部と、前記第1操作部及び前記第2操作部の操作を検出する操作検出ユニットと、を備え、前記第2操作部の操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合、前記第2操作部の操作に応じて前記検眼ユニットが粗動され、前記第1操作部の操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合、前記第1操作部の操作範囲に応じて前記検眼ユニットの微動と粗動とが切換えられると共に、前記第1操作部の第1所定範囲を超える操作が前記操作検出ユニットによって検出された場合には、前記第2操作部の操作があったとしても、前記第1操作部の操作の検出が優先されることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
眼科装置1の外観を示す右側面図である。
眼科装置1の光学系および制御系を示す図である。
操作ユニット60を右斜め後方から見た斜視図である。
図3におけるA-A線矢視方向断面図である。
第1操作部61を、図4に示す状態から+X方向に傾倒範囲Ra1内にて傾倒させた状態を示す図である。
第1操作部61を、図4に示す状態から+X方向に傾倒範囲Ra2内にて傾倒させた状態を示す図である。
眼科装置1が実行する相対位置調整処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<概要>
本開示で例示する技術は、被検眼の検査(例えば、被検眼の撮影、被検眼の眼特性の測定、被検眼の観察(手術または治療のための観察等を含む)等)を実行するための種々の眼科装置に適用できる。例えば、被検眼の撮影を行う眼科装置として、OCT装置、レーザ走査型検眼装置(SLO)、眼底カメラ、隅角撮影装置、および、角膜内皮細胞撮影装置(CEM)等が挙げられる。被検眼の眼特性の測定を行う眼科装置として、眼屈折力測定装置、角膜形状測定装置、眼軸長測定装置、および、眼圧測定装置等が挙げられる。また、被検眼を観察しながら被検眼の組織の手術または治療を行うための光凝固装置、ヤグレーザ手術装置、スリットランプ等の眼科装置に、本開示で例示する技術を採用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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