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公開番号
2025116816
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024216087
出願日
2024-12-11
発明の名称
交絡装置及び紡糸引取機
出願人
TMTマシナリー株式会社
代理人
個人
主分類
D02J
1/00 20060101AFI20250801BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約
【課題】複数の糸同士で付与される交絡のバラツキを低減可能な交絡装置を提供する。
【解決手段】交絡装置5は、ハウジング30と、ノズルユニット40と、を備える。ハウジング30には、空気流路31が形成される。ノズルユニット40は、複数のノズル部材42からそれぞれ噴射して、複数の糸に交絡を付与する。空気流路31は、第1流路32と、第2流路33と、を有する。第1流路32は、第1方向に延びる。第2流路33は、第1流路32に接続されており、第1方向に交差する第2方向に延びており、ノズル部材42の導入口44へ向かう。第1流路32のうちノズル部材42が並ぶ範囲を、第1方向で3等分したうちの最も上流側の範囲A1には、第1流路32を流れる空気の一部を規制する規制部材60が配置されている。規制部材60は、第1流路32の流路断面積の半分以上を覆う。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
空気流路が形成されたハウジングと、
第1方向に並ぶ複数のノズル部材を有しており、前記空気流路を介して前記ノズル部材の導入口に供給された空気を、前記第1方向に並ぶ複数の糸に対して、複数の前記ノズル部材からそれぞれ噴射して、複数の糸に交絡を付与するノズルユニットと、
を備え、
前記空気流路は、
前記第1方向に延びる第1流路と、
前記第1流路に接続されており、前記第1方向に交差する第2方向に延びており、前記ノズル部材の前記導入口へ向かう流路である第2流路と、
を有し、
前記第1流路のうち、前記ノズル部材が並ぶ範囲の前記第1方向の中央よりも、前記第1流路の上流には、当該第1流路を流れる空気の流れの一部を規制する規制部材が配置されており、
前記規制部材は、前記第1流路の流路断面積の半分以上を覆うことを特徴とする交絡装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の交絡装置であって、
前記第1方向及び前記第2方向に垂直な方向で見たときに、前記規制部材は、前記第1流路のうち前記第2流路側の端部から、前記第1流路の前記第2方向の中央を超えて、前記第2流路の反対側の端部に向けて延びることを特徴とする交絡装置。
【請求項3】
請求項1に記載の交絡装置であって、
前記第1流路のうち前記ノズル部材が並ぶ範囲を、前記第1方向で3等分したうちの最も上流側の範囲に前記規制部材が配置されていることを特徴とする交絡装置。
【請求項4】
請求項1に記載の交絡装置であって、
前記第1方向及び前記第2方向に垂直な方向で見たときに、前記規制部材は、前記第1流路のうち前記第2流路側の端部から、前記第1流路を前記第2方向で3等分したうちの最も前記第2流路から遠い範囲まで延びることを特徴とする交絡装置。
【請求項5】
請求項1から4までの何れか一項に記載の交絡装置であって、
前記規制部材は、
前記第1流路を流れる空気の流れの一部を規制する規制面と、
前記第2流路の内壁面に接触することにより、前記ハウジング内の前記規制部材の前記第1方向の位置の変化を抑制する第1位置決め部と、
を有することを特徴とする交絡装置。
【請求項6】
請求項1から5までの何れか一項に記載の交絡装置であって、
前記ハウジングには、前記第2流路の空気流れの下流端に相当する位置に開口が形成されており、
前記規制部材のサイズは、前記ハウジングの前記開口の大きさの範囲内に収まることを特徴とする交絡装置。
【請求項7】
請求項6に記載の交絡装置であって、
前記規制部材には、前記ハウジングから前記規制部材を取り外す際に工具を引っ掛けるための引掛け部が形成されていることを特徴とする交絡装置。
【請求項8】
請求項1から7までの何れか一項に記載の交絡装置であって、
前記第1方向で見たときに、前記第1流路の内壁面は円弧を含み、前記規制部材は矩形を含むことを特徴とする交絡装置。
【請求項9】
請求項8に記載の交絡装置であって、
前記規制部材の一部は、前記第1流路の内壁面に接触しており、前記第1流路の内壁面が前記規制部材を支持することを特徴とする交絡装置。
【請求項10】
請求項1から8までの何れか一項に記載の交絡装置であって、
前記規制部材は、第2位置決め部を備え、
前記第2位置決め部が前記ノズルユニットに接触することにより、前記ハウジング内の前記規制部材の前記第2方向の位置の変化が抑制されることを特徴とする交絡装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、複数の糸に交絡を付与する交絡装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、紡糸引取装置に設けられる交絡装置を開示する。交絡装置は、基体と、複数の交絡片と、を備える。基体には、流体供給源から供給された流体が流れる流体通路が形成されている。複数の交絡片は、流体通路に沿う方向に並べて配置されている。複数の交絡片には、それぞれ、流体供給孔と、流体噴射孔と、が形成されている。流体通路を流れる流体は、流体供給孔に流れ、流体噴射孔から糸走行空間に噴射される。これにより、糸走行空間を走行する糸に交絡が付与される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-35169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の交絡装置では、流体通路に沿う方向に複数の交絡片が並べて配置されている。そのため、流体通路における流体の流れによっては、複数の交絡片の流体供給孔同士で、流体の流れ易さにバラツキが生じる可能性がある。その結果、複数の糸同士で、噴射される流体の流速にバラツキが生じるため、糸に付与される交絡についてもバラツキが生じる。上記の事情により、複数の糸同士での交絡のバラツキを低減可能な交絡装置が求められていた。
【0005】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、複数の糸同士での交絡のバラツキを低減可能な交絡装置を提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び効果
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0007】
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の交絡装置が提供される。即ち、交絡装置は、ハウジングと、ノズルユニットと、を備える。前記ハウジングには、空気流路が形成される。前記ノズルユニットは、第1方向に並ぶ複数のノズル部材を有しており、前記空気流路を介して前記ノズル部材の導入口に供給された空気を、前記第1方向に並ぶ複数の糸に対して、複数の前記ノズル部材からそれぞれ噴射して、複数の糸に交絡を付与する。前記空気流路は、第1流路と、第2流路と、を有する。前記第1流路は、前記第1方向に延びる。前記第2流路は、前記第1流路に接続されており、前記第1方向に交差する第2方向に延びており、前記ノズル部材の前記導入口へ向かう流路である。前記第1流路のうち、前記ノズル部材が並ぶ範囲の前記第1方向の中央よりも、前記第1流路の上流には、当該第1流路を流れる空気の流れの一部を規制する規制部材が配置されている。前記規制部材は、前記第1流路の流路断面積の半分以上を覆う。
【0008】
これにより、空気の流れの一部は、規制部材によって一度規制された後に、ノズル部材の導入口に向かうことになる。特に、第1流路の比較的上流にある規制部材が流路断面積の半分以上を覆うため、流入した空気の大部分は規制部材によって受け止められた後に、第2流路に向かうこととなる。その結果、第1流路を流れる空気の流速が、第2流路を流れる空気の流速に影響しにくくなるため、第2流路を流れる空気の流速のバラツキを低減できる。そのため、複数の糸に付与される交絡のバラツキを低減できる。
【0009】
前記の交絡装置においては、前記第1方向及び前記第2方向に垂直な方向で見たときにおいて、前記規制部材は、前記第1流路のうち前記第2流路側の端部から、前記第1流路の前記第2方向の中央を超えて、前記第2流路の反対側の端部に向けて延びることが好ましい。
【0010】
これにより、第1流路を流れる空気は、規制部材に受け止められた後に、第2流路に流れ易くなる。
(【0011】以降は省略されています)
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