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公開番号2025117831
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012773
出願日2024-01-31
発明の名称チューブ容器及びその製造方法
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人
主分類B65D 35/14 20060101AFI20250805BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】成形時におけるヒーターの熱によって積層シート内の紙配合層に焦げが生じないようにすると共に、生産効率性を向上させることを可能としたチューブ容器及びその製造方法を創出することを課題とする。
【解決手段】肩部4に口筒部3が起立設されたヘッド部2と、前記肩部4に連設された胴部5と、該胴部5の開口端5aが熱溶着されて形成された底部6とを有するチューブ容器であって、前記胴部5は、内層11と外層12との間に紙配合層13が配置された積層体10で形成されており、前記胴部5の開口端5aでは、前記内層11によって前記紙配合層13が被覆された構成とする。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
肩部(4)に口筒部(3)が起立設されたヘッド部(2)と、前記肩部(4)に連設された胴部(5)と、該胴部(5)の開口端(5a)が熱溶着されて形成された底部(6)とを有するチューブ容器であって
前記胴部(5)は、内層(11)と外層(12)との間に紙配合層(13)が配置された積層体(10)で形成されており、
前記胴部(5)の開口端(5a)では、前記内層(11)によって前記紙配合層(13)が被覆されていることを特徴とするチューブ容器。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
内層(11)が、径方向外側に向かって折り曲げられることで紙配合層(13)が被覆されている請求項1記載のチューブ容器。
【請求項3】
底部(6)では、扁平に押し潰された胴部(5)の開口端(5a)に対向配置された内層(11)同士が熱溶着されることで封止されている請求項1又は2に記載のチューブ容器。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のチューブ容器の製造方法であって、
キャビティ(22)が設けられた割金型(21)と、前記キャビティ(22)に対して進退可能に設けられたプラグ(25)とを備えた装置を用いて、
内層(11)を形成する樹脂内層と外層(12)を形成する樹脂外層との間に紙配合層(13)が積層配置された溶融状態のパリソン(10A)を、前記キャビティ(22)内に押し出して挟み込む押出し工程と、
前記プラグ(25)を下降させて前記キャビティ(22)にセットするプラグセット工程と、
前記プラグ(25)の側面に形成された段差部(27)と割金型(21)に設けられた傾斜上面(24)との間に前記パリソン(10A)を挟み込んで切断すると共に、下降する前記段差部(27)によって径方向外側に向かって略水平に折り曲げられた前記内層(11)を形成する樹脂内層によって前記紙配合層(13)を覆う切断兼被覆工程と、
胴部(5)内に内容物を充填する充填工程と、
前記胴部(5)の上端に対向配置されている内層(11)同士を重ね合わせて扁平とし、その後に前記胴部(5)の開口端(5a)を押し潰し熱溶着して底部(6)を形成する熱溶着工程と、を有することを特徴とするチューブ容器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、チューブ容器及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチック使用量の削減を行うため、内層側積層フィルムと外層側積層フィルムとの間に紙配合層を配置した積層シートを胴部に用いて成形したチューブ容器が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載チューブ容器では、あらかじめ積層シートの両端を被覆して露出しない状態で成形し、次に筒状にした積層シートの周方向の両端同士を重ね合わせた状態で熱溶着することにより、周方向の両端から胴部内に配置された紙配合層の端部が露出されないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-026738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のチューブ容器では、周方向の両端から紙配合層の端部が露出することはないが、スリーブカットされた胴部の高さ方向の開口端では紙配合層が露出している。このため、胴部内に内容物充填後、ヒーターにて胴部の開口端に熱をかけ、熱溶着によって底部を形成しようとすると、開口端から露出している紙配合層の端部がヒーターの熱によって焦げてしまうという問題があった。
【0005】
また上記特許文献1のチューブ容器の製造方法では、先に両端を被覆した積層シートを形成し、その後に積層シートを筒状に成形して胴部とする必要があるため、生産効率性の点で改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、成形時におけるヒーターの熱によって積層シート内の紙配合層に焦げが生じないようにすると共に、生産効率性を向上させることを可能としたチューブ容器及びその製造方法を創出することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第1の手段は、
肩部に口筒部が起立設されたヘッド部と、前記肩部に連設された胴部と、該胴部の開口端が熱溶着されて形成された底部とを有するチューブ容器であって
前記胴部は、内層と外層との間に紙配合層が配置された積層体で形成されており、
前記胴部の開口端では、前記内層によって前記紙配合層が被覆されていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の第1の主たる手段では、胴部の開口端において紙配合層が露出しない構成とすることができるため、熱溶着時にヒーターの熱によって紙配合層に焦げが発生することを防止できる。
【0008】
また本発明の第2の手段では、上記本発明の主たる手段に、内層を、径方向外側に向かって折り曲げることで紙配合層が被覆されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、紙配合層を簡単に被覆することができる。
【0009】
また本発明の第3の手段では、上記いずれかの手段に、底部では、扁平に押し潰された胴部の開口端に対向配置された内層同士が熱溶着されることで封止されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、胴部の開口端に対向配置された内層同士を熱溶着することにより、底部を確実に封止することができる。
【0010】
また本発明の第4の手段は、
上記第1又は第2の手段に記載のチューブ容器の製造方法であって、
キャビティが設けられた割金型と、前記キャビティに対して進退可能に設けられたプラグとを備えた装置を用いて、
内層を形成する樹脂内層と外層を形成する樹脂外層との間に紙配合層が積層配置された溶融状態のパリソンを、前記キャビティ内に押し出して挟み込む押出し工程と、
前記プラグを下降させて前記キャビティにセットするプラグセット工程と、
下降させた前記プラグと前記キャビティとの間に前記パリソンを挟持固定し、前記プラグの側面に形成された段差部と割金型に設けられた傾斜上面との間に前記パリソンを挟み込んで切断すると共に、下降する前記段差部によって径方向外側に向かって略水平に折り曲げられた前記内層を形成する樹脂内層によって前記紙配合層を覆う切断兼被覆工程と、
胴部内に内容物を充填する充填工程と、
前記胴部の上端に対向配置されている内層同士を重ね合わせて扁平とし、その後に前記胴部の開口端を押し潰し熱溶着して底部を形成する熱溶着工程と、を有することを特徴とする、と云うものである。
本発明の第2の主たる手段では、ヘッド部の肩部に連設した胴部を切断することで生産性を向上させることができ、同時に胴部の端部を被覆して内部の紙配合層が露出されなくすることで焦げを防止することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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