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公開番号2025118948
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2025083797,2024537097
出願日2025-05-20,2024-01-11
発明の名称放射性廃棄物の固定化装置およびそれを用いた固定化方法
出願人コリア ハイドロ アンド ニュークリアー パワー カンパニー リミテッド
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類G21F 5/06 20060101AFI20250805BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】高健全性容器に装入された放射性廃棄物を固定化して、放射性廃棄物の保管安全性を強化した放射性廃棄物の固定化装置およびそれを用いた放射性廃棄物の固定化方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態による放射性廃棄物の固定化装置は、高健全性容器に装入された放射性廃棄物が外部に流出する可能性を防止するために、前記高健全性容器内の前記放射性廃棄物の上部を固定化するためのものであり、前記高健全性容器に装入された前記放射性廃棄物上に固定化用高分子樹脂を注入して高分子樹脂層を形成する高分子樹脂注入部と、前記高分子樹脂層の積層厚さを測定して前記高分子樹脂の注入量を調節する高分子樹脂センシング部と、前記高分子樹脂層を硬化させる光硬化部を含み得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
高健全性容器に装入された放射性廃棄物が外部に流出する可能性を防止するために、前記高健全性容器内の前記放射性廃棄物の上部を固定化するための装置において、
前記高健全性容器に装入された前記放射性廃棄物上に固定化用高分子樹脂を注入して高分子樹脂層を形成する高分子樹脂注入部と、
前記高分子樹脂層の積層厚さを測定して前記高分子樹脂の注入量を調節する高分子樹脂センシング部と、
前記高分子樹脂層を硬化させる光硬化部を含む、放射性廃棄物の固定化装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記高分子樹脂はアクリレート系オリゴマー、モノマー、光開始剤を含む、請求項1に記載の放射性廃棄物の固定化装置。
【請求項3】
前記高分子樹脂センシング部は前記高分子樹脂層の前記積層厚さを複数個測定し、
これらの平均値で前記高分子樹脂の注入量を調節することを特徴とする、請求項1に記載の放射性廃棄物の固定化装置。
【請求項4】
前記高分子樹脂センシング部の測定結果、前記平均値が予め設定された積層厚さに適しない場合、
前記高分子樹脂注入部は前記高分子樹脂をさらに注入することを特徴とする、請求項3に記載の放射性廃棄物の固定化装置。
【請求項5】
前記光硬化部は前記高分子樹脂層を均一に硬化させるために、前記高分子樹脂層上で回転することを特徴とする、請求項1に記載の放射性廃棄物の固定化装置。
【請求項6】
前記光硬化部は前記高健全性容器の中心を基準として回転することを特徴とする、請求項5に記載の放射性廃棄物の固定化装置。
【請求項7】
高健全性容器に装入された放射性廃棄物が外部に流出する可能性を防止するために、前記高健全性容器内の前記放射性廃棄物の上部を固定化するための方法において、
a)前記高健全性容器に装入された前記放射性廃棄物上に固定化用高分子樹脂を注入して高分子樹脂層を形成する段階と、
b)前記高分子樹脂層の積層厚さを測定して前記高分子樹脂の注入量を調節する段階と、
c)前記高分子樹脂層を硬化させる段階を含む、放射性廃棄物の固定化方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は高健全性容器に装入された放射性廃棄物を固定化させて放射性廃棄物の保管安定性を強化および向上させるための放射性廃棄物の固定化装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、放射性廃棄物の貯蔵のための高健全性容器は、放射性廃棄物を収容するドラムと前記ドラムを密封する蓋で構成される。放射性廃棄物がドラムに収容されると、蓋は定位置に配置され、例えばドラムを密封させる結合部によってドラムに結合される。その後、注入管(tube)を介して放射性廃棄物がドラム内に装入される。
【0003】
原子力産業において必然的に発生する中・低レベル放射性廃棄物は、極低レベル放射物を除いては取り扱いおよび処分時の規制要件に適した安全性と健全性を確保しなければならない。放射物の安全性と健全性を確保するための方法としては、固形化するか既に安全性と健全性が確保された特殊容器すなわち、高健全性容器(High Integrity Container、HIC)に入れて包装する方法がある。
【0004】
現在、米国や韓国、中国などの数か国を除くほとんどの国では高健全性容器という用語自体は一般的ではない。また、廃棄物の分類や安定化要件も国ごとに異なるが、処理場で300年以上の健全性を維持するという概念の廃棄物容器が必要なことは当然のこととして認識されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高健全性容器は、韓国の一般的な地下環境および処分条件で300年以上の健全性を維持できる放射能廃棄物包装容器と定義される。対象廃棄物は濃縮廃液乾燥粉末、乾燥廃樹脂、濃縮廃液と廃樹脂の固化体である。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、高健全性容器に装入された乾燥濃縮廃液と廃樹脂の安全性を強化することにある。すなわち、本発明は、高健全性容器の落下または蓋のき損などの事故時、放射性廃棄物が外部に流出することを防止できるように、装入された放射性廃棄物の上部を固定化および密封処理することを目的とする。
【0007】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を達成するための本発明の実施形態による放射性廃棄物の固定化装置は、高健全性容器に装入された放射性廃棄物が外部に流出する可能性を防止するために、前記高健全性容器内の前記放射性廃棄物の上部を固定化するためのものであり、前記高健全性容器に装入された前記放射性廃棄物上に固定化用高分子樹脂を注入して高分子樹脂層を形成する高分子樹脂注入部と、前記高分子樹脂層の積層厚さを測定して前記高分子樹脂の注入量を調節する高分子樹脂センシング部と、前記高分子樹脂層を硬化させる光硬化部を含み得る。
【0009】
前記高分子樹脂はアクリレート系オリゴマー、モノマー、光開始剤を含み得る。
【0010】
前記高分子樹脂センシング部は前記高分子樹脂層の前記積層厚さを複数個測定し、これ
らの平均値で前記高分子樹脂の注入量を調節し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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