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公開番号
2025119538
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2024014499
出願日
2024-02-01
発明の名称
紙製容器
出願人
日本製紙株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B65D
77/04 20060101AFI20250806BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】本発明の課題は、箱の内外での温度差が大きく内容物や箱が結露した場合でも箱圧縮強度が低下しない、バッグインボックス用途に代表される冷蔵品を収容、運搬する目的に用いられる紙製包装材を開発することである。
【解決手段】内容器および/または外容器を構成するシートおいて、少なくとも1面が[水に1時間含浸させた後の破裂強さ]/[水に接触させる前の破裂強さ]により求められる湿潤破裂強さ残存率が45%以上80%以下を満足するシートを用いることで、冷蔵品を収容するための優れた紙製包装材が提供できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)紙製の外容器と、
(b)外容器の内側に設けられた紙製の内容器と、を有する紙製容器であって、
前記内容器もしくは外容器の少なくとも一方が、[水に1時間含浸させた後の破裂強さ]/[水に接触させる前の破裂強さ]により求められる湿潤破裂強さ残存率が45%以上80%以下であるシートを用いたことを特徴とする、紙製容器。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
少なくとも前記外容器が箱形である、請求項1に記載の紙製容器。
【請求項3】
前記内容器および/または外容器を構成するシートが段ボールシートである、請求項1または2に記載の紙製容器。
【請求項4】
内容器を、外容器の内側に設けた紙製容器に物を収容する、紙製容器の使用方法であって、前記内容器もしくは外容器の少なくとも一方が、[水に1時間含浸させた後の破裂強さ]/[水に接触させる前の破裂強さ]により求められる湿潤破裂強さ残存率が45%以上80%以下であるシートを用いたことを特徴とする、紙製容器の使用方法。
【請求項5】
二重構造を有する紙製容器を製造する方法であって、
(a) [水に1時間含浸させた後の破裂強さ]/[水に接触させる前の破裂強さ]により求められる湿潤破裂強さ残存率が45%以上80%以下であるシートを用いた紙製容器を、内容器用および/または外容器用として作製すること、
(b) 外容器の内側に内容器をセットすること、
を含む、上記方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙製容器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より物品の収容、および輸送の際に紙基材を用いた容器や梱包材が幅広く使用されている。特に、内容物に液体もしくはゲル状の物質を輸送する場合、箱内部にビニール袋を用いる場合が多く、また、特許文献1には内袋つき紙容器であって、防水層側から測定した30分コッブ吸水度が40g/m
2
以下である防水層を有する内袋つき紙容器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-098685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、本出願人は、内袋つき紙容器であって、防水層側から測定した30分コッブ吸水度が40g/m
2
以下である防水層を有する紙製内袋つき紙容器を発明した(特許文献1)。しかし、内袋の有無にかかわらず、内容物が紙容器に接する状態で輸送を行った場合、内容物の温度と周囲環境の温度差が大きいほど、包装している物品と紙容器との温度差に起因する結露が内袋の表面に発生、紙容器に浸透することにより紙容器の強度低下を来すことがある。そのため、本発明の課題は、内容物と周囲環境との温度差に起因する結露が発生しても、紙容器の低下を来すことなく、安定して内容物を輸送することが可能な箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討したところ、外容器または内容器の少なくとも一方の、いずれか1面に耐水性を有する紙を利用することで、内容物と周囲環境との温度差に起因する結露が発生しても、紙容器の低下を来すことなく、安定して内容物を輸送することが可能な紙容器を実現することができた。
【0006】
以下に限定されるものではないが、本発明は、下記の態様を包含する。
[1](a)紙製の外容器と、(b)外容器の内側に設けられた紙製の内容器と、を有する紙製容器であって、前記内容器もしくは外容器の少なくとも一方が、[水に1時間含浸させた後の破裂強さ]/[水に接触させる前の破裂強さ]により求められる湿潤破裂強さ残存率が45%以上80%以下であるシートを用いたことを特徴とする、紙製容器。
[2]少なくとも前記外容器が箱形である、[1]に記載の紙製容器。
[3]前記内容器および/または外容器を構成するシートが段ボールシートである、[1]または[2]に記載の紙製容器。
[4]内容器を、外容器の内側に設けた紙製容器に物を収容する、紙製容器の使用方法であって、前記内容器もしくは外容器の少なくとも一方が、[水に1時間含浸させた後の破裂強さ]/[水に接触させる前の破裂強さ]により求められる湿潤破裂強さ残存率が45%以上80%以下であるシートを用いたことを特徴とする、紙製容器の使用方法。
[5]二重構造を有する紙製容器を製造する方法であって、(a)[水に1時間含浸させた後の破裂強さ]/[水に接触させる前の破裂強さ]により求められる湿潤破裂強さ残存率が45%以上80%以下であるシートを用いた紙製容器を、内容器用および/または外容器用として作製すること、(b)外容器の内側に内容器をセットすること、を含む、上記方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、紙製容器を構成するシートのいずれかが耐水性を有する紙を用いることにより、容器内で結露が発生しても強度が低下しない紙容器が得られる。また、本発明により、紙製容器の使用範囲が広がり、用途に応じた紙製容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明にかかる紙製容器のうち、内容器を示す斜視図である。
紙製容器の耐結露性を評価した際の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、紙製容器に関する。本発明に係る紙製容器は、外容器と内容器の少なくとも一方において、湿潤破裂強さ残存率が45%以上であるシートを用いることを特徴とする。本発明に係る紙容器は、冷蔵や冷凍環境で輸送するための用途であれば特に制限はなく、例えば、肉や魚、野菜といった食品用途、バックインボックスの形態での液体やゲル状の薬品用途などを内容物として収容するような用途に用いることができる。また必要に応じて、内容器の内面に防水性の機能を付与してもよく、紙容器の周囲が常温となった際に紙容器内部の冷蔵状態を維持する目的で保冷剤(畜冷材)を収容してもよい。
【0010】
本発明に係る紙容器に用いられる紙の種類は特に限定されず、包装紙、加工原紙、段ボール原紙、紙器用板紙、雑板紙、厚紙など適宜選択してよい。好ましい態様においては、紙容器は段ボール製であることが好ましい。段ボール製であることにより、複数段積載した場合においても輸送等の取扱い中に荷崩れ等の事故が発生しなくなる。また、本発明に係る紙容器は、複数の段ボールを用いて紙容器をそれぞれ形成後、外側に設ける紙容器(外容器)の内側に、内側用の紙容器(内容器)を挿入して1つの紙容器を形成した、複数構造の紙容器とする形態とするのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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