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公開番号2025120690
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015684
出願日2024-02-05
発明の名称タイヤおよびタイヤの検査方法
出願人横浜ゴム株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60C 9/04 20060101AFI20250808BHJP(車両一般)
要約【課題】カーカスラインを可視化しつつ、バックリング有無や局所的な変形を確認可能なタイヤおよびその検査方法を提供する。
【解決手段】タイヤ1は、一対のビード部10と、前記一対のビード部の間に架け渡されるカーカス層13と、前記カーカス層13のタイヤ径方向外側に設けられるベルト層14と、前記ベルト層14の径方向外側に設けられるトレッド部2と、を含み、前記カーカス層13は、カーカスコードおよび高密度コードを含み、前記高密度コードの本数は、前記カーカス層13に含まれる前記カーカスコードの本数の5%以下であり、前記高密度コードの密度は、前記高密度コードに隣接する部材の1.05倍以上19.0倍以下であり、前記高密度コードは、前記ビード部10から少なくとも前記ベルト層14の位置まで連続して設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一対のビード部と、前記一対のビード部の間に架け渡されるカーカス層と、前記カーカス層のタイヤ径方向外側に設けられるベルト層と、前記ベルト層の径方向外側に設けられるトレッド部と、
を含み、
前記カーカス層は、カーカスコードおよび高密度コードを含み、
前記高密度コードの本数は、前記カーカス層に含まれる前記カーカスコードの本数の5%以下であり、
前記高密度コードの密度は、前記高密度コードに隣接する部材の1.05倍以上19.0倍以下であり、
前記高密度コードは、前記ビード部から少なくとも前記ベルト層の位置まで連続して設けられている
タイヤ。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記高密度コードは、前記一対のビード部の一方から他方まで連続して設けられている請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記高密度コード同士の隣り合う周方向間隔は50[mm]以上である請求項1または請求項2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記高密度コードは、金属繊維を材質として含む請求項1または請求項2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記高密度コードは、前記金属繊維と有機繊維コードとを撚り合わせた構造を有する請求項4に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記金属繊維と前記有機繊維コードとを撚り合わせた繊維の繊度は、50[dtex]以上500[dtex]以下である請求項5に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記金属繊維の密度と繊度との関係は、下記の式を満たす請求項4に記載のタイヤ。
200≦金属繊維の密度[g/cm

]×金属繊維の繊度[dtex]≦1500
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載のタイヤにX線を照射して、前記高密度コードが存在するタイヤ周上位置を特定する第1ステップと、
前記第1ステップによって特定したタイヤ周上位置においてカーカスラインを可視化する第2ステップと、
を含む、タイヤの検査方法。
【請求項9】
前記第1ステップにおいて、前記X線はタイヤ周方向に平行に照射する、
請求項8に記載のタイヤの検査方法。
【請求項10】
前記第1ステップにおいては、
前記X線を照射して取得した、前記タイヤの断面画像について、前記高密度コードが存在するタイヤ周上位置を特定し、
前記第2ステップにおいては、
前記第1ステップにおいて取得した、前記タイヤの断面画像における輝度差に基づいて前記カーカスラインを抽出する、
請求項8に記載のタイヤの検査方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤおよびタイヤの検査方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、CT(Computed Tomography)スキャン装置を用いてタイヤの検査が行われることがある(例えば、特許文献1)。CTスキャン装置を用いることにより、例えば、主に有機繊維で構成される乗用車用タイヤ(以下、PCタイヤと呼ぶ)のカーカスラインを可視化でき、タイヤ検査が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-292139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
主にPCタイヤに用いられている有機繊維のカーカスラインはゴムコンパウンドと密度が近く、X線CT画像で輝度差がつかない。このため、PCタイヤのカーカスラインを可視化できない。X線CT画像において、PCタイヤのカーカスラインの可視化を実現するため、密度の異なる物質をカーカスライン上に配置することも考えられる。しかしながら、その配置によっては、カーカスのバックリングや局所的な変形を可視化できないことがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、カーカスラインを可視化しつつ、バックリング有無や局所的な変形を確認可能なタイヤおよびタイヤの検査方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のある態様によるタイヤは、一対のビード部と、前記一対のビード部の間に架け渡されるカーカス層と、前記カーカス層のタイヤ径方向外側に設けられるベルト層と、前記ベルト層の径方向外側に設けられるトレッド部と、を含み、前記カーカス層は、カーカスコードおよび高密度コードを含み、前記高密度コードの本数は、前記カーカス層に含まれる前記カーカスコードの本数の5%以下であり、前記高密度コードの密度は、前記高密度コードに隣接する部材の1.05倍以上19.0倍以下であり、前記高密度コードは、前記ビード部から少なくとも前記ベルト層の位置まで連続して設けられている。
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のある態様によるタイヤの検査方法は、上記のタイヤにX線を照射して、前記高密度コードが存在するタイヤ周上位置を特定する第1ステップと、前記第1ステップによって特定したタイヤ周上位置においてカーカスラインを可視化する第2ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、カーカスラインを可視化しつつ、バックリング有無や局所的な変形を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の実施形態に係るタイヤのタイヤ子午線方向の断面図である。
図2は、カーカス層の延在方向に垂直な方向の断面の例を示す図である。
図3は、高密度コードの材質の例を示す図である。
図4は、高密度コードの例を示す図である。
図5は、各金属繊維、および、密度と繊度との積の例を示す図である。
図6は、透過X線装置によってタイヤにX線を照射する例を示す図である。
図7は、本開示の実施形態によるタイヤの検査方法を説明するフローチャートである。
図8は、タイヤ断面画像が持つ輝度情報によるヒストグラムの例を示す図である。
図9は、X線の照射方向の例を説明する図である。
図10は、タイヤ周方向の断面画像の例を模式的に示す図である。
図11Aは、本開示のタイヤについての実施例および効果を示す図である。
図11Bは、本開示のタイヤについての実施例および効果を示す図である。
図11Cは、本開示のタイヤについての実施例および効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の各実施形態の説明において、他の実施形態と同一または同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略または省略する。各実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の省略、置換または変更を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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