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公開番号2025120773
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015859
出願日2024-02-05
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 21/18 20060101AFI20250808BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】画像形成装置の被駆動部材に駆動力を伝達するギアを2部材で構成する場合の2部材の相対的な移動を小型な構造で抑制するとともにギアの精度の低下を抑制する。
【解決手段】第1ギア25は、ギア部材251と、軸方向と直交する方向でギア部材251の内側に設けられるスペーサ27と、を有し、スペーサ27が軸部材28に対し摺動可能に接触することで第1ギア25が軸部材28に回転可能に支持される。ギア部材251とスペーサ27の抜け止め構造としてスナップフィット27c及びそれと係合する第1係合部25eを有し、回り止め構造としてスリット27d及びそれと係合する第2係合部25gを有する。第1ギア25において、抜け止め構造が設けられた部分の軸方向の範囲と回り止め構造が設けられた部分の軸方向の範囲とは軸方向について少なくとも一部が重なる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
軸部材と、
駆動源からの駆動力の入力を受けて回転可能な第1ギアであって、前記軸部材の軸方向に延びる回転軸線の周りに回転可能なように、前記軸部材によって支持される第1ギアと、
前記第1ギアと噛み合い前記第1ギアから伝達される駆動力を受けて回転可能な第2ギアと、
前記第2ギアに伝達される駆動力により駆動される被駆動部材と、
を有する画像形成装置であって、
前記第1ギアは、
その外周面側に前記第2ギアの歯と噛み合うギア歯が設けられた第1部材と、
前記軸方向に直交する直交方向について、前記第1部材の内側に設けられ、その外周面側に前記第1部材の内周面と接触する接触部を有し、その内周面が前記軸部材の外周面に対し摺動可能に接触し、前記軸部材によって回転可能に支持される第2部材と、
第1係合部と、前記第1係合部と係合可能な第1被係合部と、を含み、前記第2部材が前記第1部材に対し前記軸方向に相対的に移動することを規制する第1規制構造と、
第2係合部と、前記第1係合部と係合可能な第2被係合部と、を含み、前記第2部材が前記第1部材に対し前記軸部材の周方向に相対的に移動することを規制する第2規制構造と、
を有し、
前記第1ギアにおいて、
前記第1規制構造が設けられた部分の前記軸方向の範囲を第1範囲、
前記第2規制構造が設けられた部分の前記軸方向の範囲を第2範囲とすると、
前記軸方向について、前記第1範囲と前記第2範囲とは少なくとも一部が重なることを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記ギア歯が前記第2ギアと噛み合う噛み合い領域の前記軸方向の範囲を第3範囲とすると、
前記軸方向において、前記第1係合部と前記第1被係合部が係合する位置と、前記第3範囲とは重ならず、かつ、前記第2係合部と前記第2被係合部が係合する位置と、前記第3範囲とは重ならない請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1範囲と前記第3範囲とは重ならず、かつ、前記第2範囲と前記第3範囲とは重ならない請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1部材は、前記第3範囲から前記軸方向で連続する第4範囲にも歯が設けられる請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1部材は、前記第3範囲から前記軸方向で連続する第4範囲にも歯が設けられる請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第3範囲の前記軸方向の長さは、前記第1部材の内径より大きい請求項2~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1ギアにおいて、前記第1部材の内周面と前記第2部材の前記接触部とが接触する部分の前記軸方向の範囲を第5範囲とすると、
前記第5範囲は前記第3範囲を含む請求項2~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第2部材の前記接触部は、前記第2部材の外周面に設けられる複数の凸部であって、それぞれ前記軸方向に延び、前記周方向に間隔を空けて設けられる複数の凸部を有し、
前記複数の凸部の頂部と前記第1部材の内周面とが接触する請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1ギアにおいて、前記第1規制構造が設けられた部分の前記周方向の位置及び前記第2規制構造が設けられた部分の前記周方向の位置は、それぞれ前記第2部材の前記複数の凸部のうちのいずれかの前記周方向の位置と重なる請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第1係合部は前記第1部材に設けられ、
前記第1被係合部は前記第2部材に設けられる請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真プロセスを利用して記録材にトナー像を形成する画像形成装置において、感光ドラム等の画像形成に用いるプロセス部材をまとめてカートリッジ化し、装置本体に対し着脱可能としたものがある。このような画像形成装置では、装置本体の駆動源からカートリッジが有する被駆動部材に駆動伝達ギアを介して駆動力を伝達する構成を有する。ギアが比較的大径の場合に、ギアを支持する軸部材と同軸の穴をギアに設け、穴に補強部材を挿入し、補強部材が軸部材と接触して軸部材に直接支持され、ギアは補強部材を介して軸部材に間接的に支持される構成が知られている(例えば特許文献1の図53)。このような構成とすることで、比較的大径のギアを1つの樹脂成型部材で構成する場合に、ヒケによるギアの成型精度の低下を抑制でき、かつ、肉抜き形状を設ける必要がなくなるため強度低下を抑制することもできる。また、センサマグネットをモータシャフトに装着するために複数のスナップフィットを用いてセンサマグネットの係止構造を構成することが知られている(例えば特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-41975号公報
特許第5457091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ギアと軸部材の間に特許文献1の補強部材のようなスペーサを装着する構成において、ギアが安定して回転するためには、駆動中に生じる振動や周囲の温度変化を受けても、ギアからスペーサが抜け落ちたり、ギアとスペーサが摺動したりしないことが望ましい。そこで、ギアとスペーサの軸方向で相対移動や周方向に相対移動を規制する規制構造(抜け止め構造、回り止め構造)を設けることが求められる。ギアにスペーサを強く圧入することで規制構造を構成した場合、圧入量を大きくすることになるため、圧入に伴ってギアの歯面変形が生じ、ギアの精度が低下する可能性がある。また、周囲の温度変化によりギアの膨張収縮が生じた場合、圧入量が変化してギアからスペーサが抜ける可能性がある。また、特許文献2のように複数のスナップフィットを用いて規制構造を構成した場合、ギアと他のギアとの噛み合いによる駆動伝達に伴ってギアにかかるラジアル荷重を複数のスナップフィットが受けることになる。この場合、ギアの回転により複数のスナップフィット間で姿勢が変化してギアとスペーサの相対移動を安定して規制できない可能性がある。
【0005】
本発明は、画像形成装置の被駆動部材に駆動力を伝達するギアを2部材で構成する場合の2部材の相対的な移動を小型な構造で抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、軸部材と、
駆動源からの駆動力の入力を受けて回転可能な第1ギアであって、前記軸部材の軸方向に延びる回転軸線の周りに回転可能なように、前記軸部材によって支持される第1ギアと、
前記第1ギアと噛み合い前記第1ギアから伝達される駆動力を受けて回転可能な第2ギアと、
前記第2ギアに伝達される駆動力により駆動される被駆動部材と、
を有する画像形成装置であって、
前記第1ギアは、
その外周面側に前記第2ギアの歯と噛み合うギア歯が設けられた第1部材と、
前記軸方向に直交する直交方向について、前記第1部材の内側に設けられ、その外周面側に前記第1部材の内周面と接触する接触部を有し、その内周面が前記軸部材の外周面に対し摺動可能に接触し、前記軸部材によって回転可能に支持される第2部材と、
第1係合部と、前記第1係合部と係合可能な第1被係合部と、を含み、前記第2部材が前記第1部材に対し前記軸方向に相対的に移動することを規制する第1規制構造と、
第2係合部と、前記第1係合部と係合可能な第2被係合部と、を含み、前記第2部材が前記第1部材に対し前記軸部材の周方向に相対的に移動することを規制する第2規制構造と、
を有し、
前記第1ギアにおいて、
前記第1規制構造が設けられた部分の前記軸方向の範囲を第1範囲、
前記第2規制構造が設けられた部分の前記軸方向の範囲を第2範囲とすると、
前記軸方向について、前記第1範囲と前記第2範囲とは少なくとも一部が重なることを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像形成装置の被駆動部材に駆動力を伝達するギアを2部材で構成する場合の2部材の相対的な移動を小型な構造で抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1の画像形成装置の断面図である。
実施例1のプロセスカートリッジのドラムギアの近傍の斜視図である。
実施例1の装置本体のドラム入力ギア及びドラム入力前ギア24の近傍の斜視図である。
実施例1の駆動部とプロセスカートリッジの駆動伝達部の近傍の断面図である。
実施例1のドラム入力前ギアとドラム入力ギアの斜視図である。
実施例1のドラム入力ギアとスペーサの斜視図である。
実施例1のドラム入力ギアとスペーサの断面図である。
実施例1のドラム入力ギアにスペーサを装着する過程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対的な配置等は、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲を以下の実施例に限定する趣旨のものではない。
【0010】
以下の説明では、画像形成装置における記録媒体の搬送方向を水平面に射影した方向をX方向、画像形成装置にプロセスカートリッジを装着した場合の感光ドラムの回転軸に平行な方向をY方向、重力方向上向きをZ方向とする。
(【0011】以降は省略されています)

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