TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025120841
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-18
出願番号
2024015967
出願日
2024-02-05
発明の名称
鋼材
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
アセンド弁理士法人
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250808BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】優れた耐食性が得られる鋼材を提供する。
【解決手段】本実施形態による鋼材は、C:0.04~0.20%未満、Si:0.01~0.35%、Mn:0.20~1.00%、sol.Al:0.100%以下、Ti:0.100%以下、Cu:0.40%以下、Ni:0.30%以下、Cr:0.30%以下、Mo:0.200%以下、Sn:0.100%以下、P:0.040%以下、S:0.040%以下、N:0.0150%以下、O:0.0030%以下、を含有し、残部がFe及び不純物からなり、円相当径が1.0μm以上であり、質量%で、Mn含有量が10%以上であり、S含有量が5%以上であるMnS系介在物のアスペクト比の中央値が20.0以下であり、アスペクト比が5.0以上である当該MnS系介在物のうち、Ti含有量とCu含有量とNi含有量との和が、質量%で1%以上である高耐食MnS系介在物の個数割合が80.0%以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
質量%で、
C:0.04~0.20%未満、
Si:0.01~0.35%、
Mn:0.20~1.00%、
sol.Al:0.100%以下、
Ti:0.100%以下、
Cu:0.40%以下、
Ni:0.30%以下、
Cr:0.30%以下、
Mo:0.200%以下、
Sn:0.100%以下、
P:0.040%以下、
S:0.040%以下、
N:0.0150%以下、
O:0.0030%以下、を含有し、
残部がFe及び不純物からなり、
円相当径が1.0μm以上であり、質量%で、Mn含有量が10%以上であり、S含有量が5%以上であるMnS系介在物のアスペクト比の中央値が20.0以下であり、
アスペクト比が5.0以上である前記MnS系介在物のうち、Ti含有量とCu含有量とNi含有量との和が、質量%で1%以上である高耐食MnS系介在物の個数割合が80.0%以上である、
鋼材。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
質量%で、
C:0.04~0.20%未満、
Si:0.01~0.35%、
Mn:0.20~1.00%、
sol.Al:0.100%以下、
Ti:0.100%以下、
Cu:0.40%以下、
Ni:0.30%以下、
Cr:0.30%以下、
Mo:0.200%以下、
Sn:0.100%以下、
P:0.040%以下、
S:0.040%以下、
N:0.0150%以下、
O:0.0030%以下、を含有し、
さらに、第1群~第3群からなる群から選択される1種以上を含有し、
残部がFe及び不純物からなり、
円相当径が1.0μm以上であり、質量%で、Mn含有量が10%以上であり、S含有量が5%以上であるMnS系介在物のアスペクト比の中央値が20.0以下であり、
アスペクト比が5.0以上である前記MnS系介在物のうち、Ti含有量とCu含有量とNi含有量との和が、質量%で1%以上である高耐食MnS系介在物の個数割合が80.0%以上である、
鋼材。
[第1群]
B:0.0010%以下、
Nb:0.050%以下、及び、
V:0.15%以下、からなる群から選択される1種以上
[第2群]
Sb:0.050%以下、
As:0.050%以下、及び、
Pb:0.090%以下、からなる群から選択される1種以上
[第3群]
Ca:0.0050%以下、及び、
Mg:0.0050%以下、からなる群から選択される1種以上
【請求項3】
請求項2に記載の鋼材であって、
前記第1群を含有する、
鋼材。
【請求項4】
請求項2に記載の鋼材であって、
前記第2群を含有する、
鋼材。
【請求項5】
請求項2に記載の鋼材であって、
前記第3群を含有する、
鋼材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は鋼材に関し、さらに詳しくは、ボルトの素材に適した鋼材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ボルトは、産業機械、自動車の足回り、橋梁及び建築物等の締結手段として用いられる。これらの用途のうち、橋梁や建築物等は、海浜地域に建てられたり、寒冷地に建てられたりする場合がある。海浜地域は塩分の多い腐食環境である。また、寒冷地では、融雪塩や凍結防止剤が使用される場合がある。融雪塩や凍結防止剤は、ボルトを構成する鋼材を腐食する。つまり、寒冷地も腐食環境である場合が多い。また、自動車が海浜地域、又は寒冷地といった腐食環境を走行する場合もある。したがって、ボルトの素材として用いられる鋼材には、優れた耐食性が求められる。
【0003】
ボルトの素材となる鋼材の耐食性を向上させる技術が、特開2020-180325号公報(特許文献1)に提案されている。
【0004】
特許文献1に開示された鋼材は、質量%で、C:0.15%以上0.25%以下、Si:0.05%以上0.30%以下、Mn:0.50%以上1.80%以下、P:0.002%以上0.030%以下、S:0.0005%以上0.0200%以下、Al:0.010%以上0.065%以下、Cu:0.01%以上0.48%以下、Nb:0.005%以上0.030%以下、Sn:0.005%以上0.200%以下、Ti:0.005%以上0.200%以下、B:0.0001%以上0.0050%以下、N:0.0020%以上0.0100%以下、及び、O:0.0025%以下を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物の成分組成を有する。この文献では、Cu、Nb及びSnを含有することにより、耐食性が高まる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-180325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、鋼材の化学組成を適切に調整することにより、耐食性を高めている。しかしながら、特許文献1に開示される鋼材とは異なる手段により、耐食性を高めてもよい。
【0007】
本開示の目的は、優れた耐食性を有する鋼材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示による鋼材は、質量%で、
C:0.04~0.20%未満、
Si:0.01~0.35%、
Mn:0.20~1.00%、
sol.Al:0.100%以下、
Ti:0.100%以下、
Cu:0.40%以下、
Ni:0.30%以下、
Cr:0.30%以下、
Mo:0.200%以下、
Sn:0.100%以下、
P:0.040%以下、
S:0.040%以下、
N:0.0150%以下、
O:0.0030%以下、を含有し、
残部がFe及び不純物からなり、
円相当径が1.0μm以上であり、質量%で、Mn含有量が10%以上であり、S含有量が5%以上であるMnS系介在物のアスペクト比の中央値が20.0以下であり、
アスペクト比が5.0以上である前記MnS系介在物のうち、Ti含有量とCu含有量とNi含有量との和が、質量%で1%以上である高耐食MnS系介在物の個数割合が80.0%以上である。
【0009】
本開示による鋼材は、質量%で、
C:0.04~0.20%未満、
Si:0.01~0.35%、
Mn:0.20~1.00%、
sol.Al:0.100%以下、
Ti:0.100%以下、
Cu:0.40%以下、
Ni:0.30%以下、
Cr:0.30%以下、
Mo:0.200%以下、
Sn:0.100%以下、
P:0.040%以下、
S:0.040%以下、
N:0.0150%以下、
O:0.0030%以下、を含有し、
さらに、第1群~第3群からなる群から選択される1種以上を含有し、
残部がFe及び不純物からなり、
円相当径が1.0μm以上であり、質量%で、Mn含有量が10%以上であり、S含有量が5%以上であるMnS系介在物のアスペクト比の中央値が20.0以下であり、
アスペクト比が5.0以上である前記MnS系介在物のうち、Ti含有量とCu含有量とNi含有量との和が、質量%で1%以上である高耐食MnS系介在物の個数割合が80.0%以上である。
[第1群]
B:0.0010%以下、
Nb:0.050%以下、及び、
V:0.15%以下、からなる群から選択される1種以上
[第2群]
Sb:0.050%以下、
As:0.050%以下、及び、
Pb:0.090%以下、からなる群から選択される1種以上
[第3群]
Ca:0.0050%以下、及び、
Mg:0.0050%以下、からなる群から選択される1種以上
【発明の効果】
【0010】
本開示による鋼材では、優れた耐食性が得られる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
日本製鉄株式会社
剪断機
6日前
日本製鉄株式会社
ボルト
1か月前
日本製鉄株式会社
ボルト
6日前
日本製鉄株式会社
床構造
6日前
日本製鉄株式会社
床構造
6日前
日本製鉄株式会社
管理装置
27日前
日本製鉄株式会社
構造部材
16日前
日本製鉄株式会社
耐火構造物
18日前
日本製鉄株式会社
耐火構造物
18日前
日本製鉄株式会社
耐火構造物
18日前
日本製鉄株式会社
リクレーマ
27日前
日本製鉄株式会社
高Ni合金板
27日前
日本製鉄株式会社
転炉精錬方法
16日前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
24日前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
26日前
日本製鉄株式会社
高炉の冷却構造
1か月前
日本製鉄株式会社
溶鉄の製造方法
1か月前
日本製鉄株式会社
ステンレス鋼板
1か月前
日本製鉄株式会社
焼結鉱の製造方法
24日前
日本製鉄株式会社
スポット溶接継手
24日前
日本製鉄株式会社
金属材の製造方法
2日前
日本製鉄株式会社
鋼の連続鋳造方法
2日前
日本製鉄株式会社
焼結鉱の製造方法
16日前
日本製鉄株式会社
焼結鉱の製造方法
1か月前
日本製鉄株式会社
合成梁及び床構造
16日前
日本製鉄株式会社
合成梁及び床構造
16日前
日本製鉄株式会社
コークスの製造方法
1か月前
日本製鉄株式会社
微細藻類の培養装置
6日前
日本製鉄株式会社
計測装置及び計測方法
3日前
日本製鉄株式会社
連続鋳造用浸漬ノズル
24日前
日本製鉄株式会社
試験体および試験方法
1か月前
日本製鉄株式会社
除去装置及び搬送設備
27日前
日本製鉄株式会社
試験体および試験方法
1か月前
日本製鉄株式会社
スプリング圧接式温度計
2日前
日本製鉄株式会社
鋼板およびその製造方法
4日前
日本製鉄株式会社
H形鋼およびその製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る