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公開番号
2025142796
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2024042357
出願日
2024-03-18
発明の名称
鋼板およびその製造方法
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
弁理士法人ブライタス
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250924BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】低コストで、高い強度および高い靱性を有する鋼板およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】鋼板の化学組成が、質量%で、C:0.080~0.160%、Si:0.08~0.25%、Mn:0.90~1.50%、P:0.020%以下、S:0.010%以下、Cr:0.50~1.50%、Mo:0.25~0.45%、V:0.020~0.060%、Nb:0.005~0.020%、Al:0.010~0.050%、N:0.0010~0.0070%、B:0.0006~0.0015%、残部:Feおよび不純物であり、金属組織が、焼戻しベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの合計面積率が95.0%以上であり、旧γ粒の平均結晶粒径が35.0μm以下であり、引張強さが710~930MPaであり、降伏応力が630MPa以上であり、-20℃におけるシャルピー衝撃試験の吸収エネルギーが100J以上であり、前記鋼板の板厚が60mm超150mm以下である、鋼板。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼板の化学組成が、質量%で、
C:0.080~0.160%、
Si:0.08~0.25%、
Mn:0.90~1.50%、
P:0.020%以下、
S:0.010%以下、
Cr:0.50~1.50%、
Mo:0.25~0.45%、
V:0.020~0.060%、
Nb:0.005~0.020%、
Al:0.010~0.050%、
N:0.0010~0.0070%、
B:0.0006~0.0015%、
残部:Feおよび不純物であり、
金属組織が、焼戻しベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの合計面積率が95.0%以上であり、
旧オーステナイト粒の平均結晶粒径が35.0μm以下であり、
引張強さが710~930MPaであり、
降伏応力が630MPa以上であり、
-20℃におけるシャルピー衝撃試験の吸収エネルギーが100J以上であり、
前記鋼板の板厚が60mm超150mm以下である、
鋼板。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記鋼板の化学組成が、前記Feの一部に代えて、質量%で、
Ti:0.025%以下、
Cu:0.50%以下、
Ni:0.30%以下、
W:0.20%以下、
Ca:0.0050%以下、
Mg:0.0050%以下、および
REM:0.0050%以下、
から選択される一種以上を含有するものである、
請求項1に記載の鋼板。
【請求項3】
請求項1に記載の鋼板の製造方法であって、
鋼片を1050~1200℃の温度域まで加熱し均熱する均熱工程と、
前記均熱工程後の前記鋼片に対して730~920℃の温度域で30%以上の圧下率で熱間圧延を施し、鋼板とする熱間圧延工程と、
前記鋼板の表面温度が300℃以下となるように冷却する冷却工程と、
前記冷却工程後の前記鋼板を860~950℃の温度域に加熱し均熱した後、復熱温度が前記鋼板の表面温度で300℃以下となるように加速冷却を施す焼入れ工程と、
前記焼入れ工程後の前記鋼板に対して500~680℃の温度域で焼戻しを施す焼戻し工程と、を備え、
前記鋼片の化学組成が、質量%で、
C:0.080~0.160%、
Si:0.08~0.25%、
Mn:0.90~1.50%、
P:0.020%以下、
S:0.010%以下、
Cr:0.50~1.50%、
Mo:0.25~0.45%、
V:0.020~0.060%、
Nb:0.005~0.020%、
Al:0.010~0.050%、
N:0.0010~0.0070%、
B:0.0006~0.0015%、
残部:Feおよび不純物である、
鋼板の製造方法。
【請求項4】
請求項2に記載の鋼板の製造方法であって、
前記鋼片の化学組成が、前記Feの一部に代えて、質量%で、
Ti:0.025%以下、
Cu:0.50%以下、
Ni:0.30%以下、
W:0.20%以下、
Ca:0.0050%以下、
Mg:0.0050%以下、および
REM:0.0050%以下、
から選択される一種以上を含有するものである、
請求項3に記載の鋼板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼板およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、建設機械、産業機械、圧力容器などに用いられる鋼板には高強度化が求められており、引張強さが570MPa以上の鋼板の使用が多くなっている。また、それと同時に鋼板の厚手化の需要も高まっており、板厚50mm以上の厚鋼板が製造されるに至っている。
【0003】
しかし、一般に鋼材は厚くなるほど強度と靱性との両立が困難になる傾向にあるため、含有させる合金元素を調整する、または熱間圧延、冷却などの製造条件を工夫する手法が用いられている。
【0004】
例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3および特許文献4には、いずれも、靱性に優れ、引張強さが570MPa以上の高張力厚鋼板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平06-025739号公報
特開2010-229441号公報
特開平04-002715号公報
特開2012-92377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の厚鋼板では、一般的に強度および靱性の向上に有利なNiを積極的に含有させる。しかし、Niは高価であるため、製造コストの観点から、特許文献1に記載の発明には改善の余地が残されている。
【0007】
特許文献2に記載の厚鋼板は、高い強度と高い靱性とを両立するために圧延温度を低く制御した熱間圧延を行い、直接焼入れを行い、その後焼戻すことにより製造される。しかし、この製造方法では、板厚が60mm超という極厚の厚鋼板において、制御圧延の効果を鋼板の表面から離れた内部にまで充分に及ぼすことは難しく、強度と靱性とを両立することはできない。
【0008】
特許文献3に記載の厚鋼板は、高い強度と高い靱性とを両立するために熱間圧延後に一旦冷却した後に再加熱焼入れを行うことにより製造される。しかし、高い強度と高い靱性とを両立させた板厚が60mm超の厚鋼板を安定的に製造するためには、圧延条件の調整、合金元素の選択、および合金元素の含有量に関し、改善の余地が残されている。
【0009】
特許文献4に記載の厚鋼板は、高い強度と高い靱性とを両立するために再加熱焼入れおよび焼戻しを行うことにより製造される。しかし、高い強度と高い靱性とを両立させた板厚60mmを超の厚鋼板を製造するためには、熱間圧延における圧下比の制御に関し、改善の余地が残されている。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決し、低コストで、高い強度および高い靱性を有する鋼板およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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