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公開番号2025122341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024017730
出願日2024-02-08
発明の名称空調機用の大型の送風機の回転数測定方法
出願人新晃工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G01P 3/36 20060101AFI20250814BHJP(測定;試験)
要約【課題】空調機用の送風機の回転数の測定で、測定前の準備作業を手間のかからない簡単な作業にするとともに、測定中、送風機の回転数を測定するセンサが送風機の吸い込み口内に吸い込まれるのをなくし、送風機及びセンサの破損を防止する。
【解決手段】レーザー距離センサを用いて送風機の回転数を複数回測定する第一の工程(S1)と、測定した送風機の回転数より送風機の回転数の平均値と標準偏差の値を求める第二の工程(S2)と、測定した送風機の回転数の中から外れ値を抽出し、送風機の回転数の外れ値を除外する第三の工程(S3)と、送風機の回転数の外れ値を除外したのち、残りの送風機の回転数より送風機の回転数の平均値と標準偏差の値を求める第四の工程(S4)と、第四の工程で求めた送風機の回転数の平均値を最終的な送風機の回転数として求める第五の工程(S5)を有する空調機用の大型の送風機の回転数を測定する回転数測定方法である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
空調機用の大型の送風機の回転数を測定する回転数測定方法であって、
レーザー距離センサを用いて、送風機の回転数を複数回測定する第一の工程と、
第一の工程で複数回測定した送風機の回転数より、送風機の回転数の平均値と標準偏差の値を求める第二の工程と、
第二の工程で求めた送風機の回転数の平均値と標準偏差の値より、複数回測定した送風機の回転数の中から外れ値を抽出し、抽出した送風機の回転数の外れ値を除外する第三の工程と、
第三の工程で送風機の回転数の外れ値を除外したのち、残りの送風機の回転数より、送風機の回転数の平均値と標準偏差の値を求める第四の工程と、
第四の工程で求めた送風機の回転数の標準偏差の値が所定値以下か否かを判定し、所定値以下のとき、第四の工程で求めた送風機の回転数の平均値を最終的な送風機の回転数として求める第五の工程と、
を有することを特徴とする空調機用の大型の送風機の回転数測定方法。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
請求項1に記載された空調機用の大型の送風機の回転数測定方法において、
第三の工程で、除外する送風機の回転数の外れ値の個数が所定の個数より多いとき、送風機の回転数を複数回測定する第一の工程に戻って、送風機の回転数を測定し直す空調機用の大型の送風機の回転数測定方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された空調機用の大型の送風機の回転数測定方法において、
第五の工程で送風機の回転数の標準偏差の値が所定値より大きくなったとき、送風機の回転数を複数回測定する第一の工程に戻って、送風機の回転数を測定し直す空調機用の大型の送風機の回転数測定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空調機に取り付ける大型の送風機において、その回転数を測定する回転数測定方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、オフィスビルや病院、商業施設などの大型施設において使用する大風量空調機には、大型の送風機を取り付けている。送風機では、製品(空調機)完成後、性能確認のため、送風機の回転数を測定して、送風機が設計回転数を満足しているかを確認している。
【0003】
送風機における回転数測定方法としては、例えば、反射式光センサを用いて送風機の回転数を測定する方法が知られている。この反射式光センサを用いる測定方法は、送風機のファンブレードなどの回転部の所定の箇所、ファンブレードが8枚の場合、その中の1枚のファンブレードに反射シールを貼着する。これとともに、反射式光センサを反射シールのすぐそばに設置する。このとき、反射式光センサから照射する光がファンブレードに貼着した反射シールに当たるように位置調整しながら配置する。反射式光センサは、その投光部から発射した光がファンブレードに貼着した反射シールに当たって反射し、反射した光を受光部で検出する。この反射式光センサにおいて光を検出してからファンブレードの回転による次の光を検出するまでの時間を求めることで、ファンブレードが1回転する時間、つまり回転周期を求めることができ、回転周期から送風機の回転数を算出する。これにより、送風機の回転数を測定することができる。
【0004】
また、回転数測定方法の別の方法としては、磁気式近接センサを用いて送風機の回転数を測定する方法も知られている。この磁気式近接センサを用いる方法は、磁気式近接センサを送風機や回転体のすぐそばに設置して、この磁気式近接センサで回転による距離の変化で生じる磁気の変化を検出する。すなわち、送風機のファンブレードが8枚の場合、磁気式近接センサでファンブレードを8回検出し、この8回検出する時間を求めることで、ファンブレードが1回転する時間、つまり回転周期を求めることができ、この回転周期から送風機の回転数を算出する。これにより、回転数を測定することができる。
【0005】
しかしながら、反射式光センサを用いて送風機の回転数を測定する方法では、測定前の準備作業として、ファンブレードなどの回転部に反射シールを貼着しなければならず、しかも、ファンブレードに貼着した反射シールに反射式光センサの光が正確に当たるように反射式光センサにおいて、細かな位置調整を行う必要があり、そのため、測定前の準備作業に手間がかかり作業性が悪い。さらに、反射式光センサは送風機のすぐそばに設置するため、測定中、大型の送風機の場合、運転振動や吸込み気流の影響による反射式光センサの揺れが発生し、送風機の回転数を正確に測定できないことがある。また、送風機の吸い込み口のすぐそばに反射式光センサを設置するため、測定中、反射式光センサが送風機の吸い込み口内に吸い込まれて、送風機及びセンサが破損する可能性があるという問題がある。
【0006】
また、磁気式近接センサを用いて送風機の回転数を測定する方法でも、測定前の準備作業として、磁気式近接センサがファンブレードを正確に検出するために、磁気式近接センサの設置において、細かな位置調整を行う必要があり、そのため、測定前の準備作業に手間がかかり作業性が悪い。さらに、磁気式近接センサは送風機のすぐそばに設置するため、測定中、送風機の運転振動や吸込み気流の影響による磁気式近接センサの揺れが発生し、送風機の回転数を正確に測定できないことがある。また、送風機の吸い込み口の直近に磁気式近接センサを設置するため、測定中、磁気式近接センサが送風機の吸い込み口内に吸い込まれて、送風機及びセンサが破損する可能性があるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、送風機の回転数の測定において、その測定前の準備作業を手間のかからない簡単なものにして作業性の向上を図るとともに、測定中、送風機の運転振動や吸込み気流の影響により、送風機の回転数を正確に測定できないという問題をなくし、かつ送風機の回転数を測定する機器が送風機の吸い込み口内に吸い込まれるのをなくして、送風機及びセンサが破損するのを防止する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、レーザー距離センサを用いて、送風機の回転数を複数回測定する第一の工程と、第一の工程で複数回測定した送風機の回転数より、送風機の回転数の平均値と標準偏差の値を求める第二の工程と、第二の工程で求めた送風機の回転数の平均値と標準偏差の値より、複数回測定した送風機の回転数の中から外れ値を抽出し、抽出した送風機の回転数の外れ値を除外する第三の工程と、第三の工程で送風機の回転数の外れ値を除外したのち、残りの送風機の回転数より、送風機の回転数の平均値と標準偏差の値を求める第四の工程と、第四の工程で求めた送風機の回転数の標準偏差の値が所定値以下か否かを判定し、所定値以下のとき、第四の工程で求めた送風機の回転数の平均値を最終的な送風機の回転数として求める第五の工程と、を有する空調機用の大型の送風機の回転数測定方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、レーザー距離センサを用いることで、測定前の準備作業を手間のかからない簡単な作業にすることができ、作業性の向上を図ることができる。
また、レーザー距離センサは、送風機の吸い込み口よりある程度離れた位置に設置することができ、測定中、レーザー距離センサが、送風機の運転振動や吸込み気流の影響を受けることがなく、レーザー距離センサの揺れの発生を防止することができ、送風機の回転数が正確に測定できないという問題をなくすことができる。しかも、測定中にレーザー距離センサが送風機の吸い込み口内に吸い込まれるのを防ぐことができ、送風機及びセンサが破損する可能性があるという問題もなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の空調機用の大型の送風機の回転数測定方法において使用する機器の構成を示す図である。
送風機の形状を示す斜視図である。
本発明の空調機用の大型の送風機の回転数測定方法の演算処理のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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