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公開番号2025123653
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019229
出願日2024-02-13
発明の名称防護管用連結固定具
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人維新国際特許事務所,個人,個人
主分類H02G 7/00 20060101AFI20250818BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】2つの防護管を変形や破損を引き起こすことなく連結させることができ、しかも、使用時においてコンパクトな構造の防護管用連結固定具を提供する。
【解決手段】連結固定具1は、断面凹状をなす第1半割部3及び第2半割部4を有し、第1半割部3の一方の開放端縁と第2半割部4の一方の開放端縁との間に可撓性を有する第1薄肉部5が設けられる。第2半割部4の他方の開放端縁には、固定部6が連続して設けられる。第1半割部3には、防護管10の貫通孔11dに対応する第1固定用孔3aが設けられる。固定部6は、第1板状部7及び第2板状部8を備え、第1板状部7は、第1固定用孔3aに対応する第2固定用孔7aを有する。第2板状部8は、第2薄肉部9を中心に回動可能に構成され、第1板状部7側に回動させた際に第2固定用孔7a、第1固定用孔3a及び貫通孔11dに順に通過して貫通孔11dに係合する係合部12を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
側壁に貫通孔を有する2つの防護管を電線を覆って並設させた状態で連結可能な防護管用連結固定具であって、
各々が断面凹状をなす第1半割部及び第2半割部を有し、互いの開放端縁を合わせて両者間に並設状態の2つの前記防護管の連続部分を挟み込むことが可能な筒状部と、
前記第1半割部の一方の開放端縁と前記第2半割部の一方の開放端縁との間に連続して設けられ、前記第1半割部に対して前記第2半割部を回動させることが可能な可撓性を有する第1薄肉部と、
前記第2半割部の他方の開放端縁に連続して設けられ、前記筒状部を前記各防護管に固定する固定部と、を備え、
前記第1半割部には、前記筒状部が前記各防護管を挟み込んだ状態において前記各貫通孔に対応する位置となる第1固定用孔が設けられ、
前記固定部は、前記筒状部の筒中心線に沿って帯板状に延びる第1板状部及び第2板状部を備え、
前記第1板状部は、前記筒状部が前記各防護管を挟み込んだ状態において前記第1半割部の他方の開放端縁側を覆うとともに前記第1固定用孔に対応する位置となる第2固定用孔が設けられ、
前記第2板状部は、前記第1板状部に連続して設けられた可撓性を有する第2薄肉部を中心に回動可能に構成され、前記第2薄肉部を中心に前記第1板状部の表面側に回動させた際に前記第2固定用孔と前記第1固定用孔とに順に通過して前記貫通孔に係合する係合部を有していることを特徴とする防護管用連結固定具。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
請求項1に記載の防護管用連結固定具において、
前記第1半割部には、外側に開口する係合凹部が設けられ、
前記第1板状部の裏面には、前記筒状部が前記各防護管を挟み込んだ状態において前記係合凹部に係合する係合爪が設けられていることを特徴とする防護管用連結固定具。
【請求項3】
請求項2に記載の防護管用連結固定具において、
前記係合爪は、前記第2半割部の他方の開放端縁側ほど前記第1板状部の裏面から離れるように傾斜して延びる傾斜面を備えていることを特徴とする防護管用連結固定具。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の防護管用連結固定具において、
前記第1半割部、前記第2半割部、前記第1薄肉部及び前記固定部は、可撓性樹脂材で一体成形され、
前記第2板状部の板厚は、前記第1板状部の板厚よりも薄く設定されていることを特徴とする防護管用連結固定具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の一部領域を覆って保護する防護管を2つ並べて連結する防護管用連結固定具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電線が他の電線等の周囲物から十分に離れた位置となっていない場合、その電線の対象領域を防護管で覆って対応する必要があり、電線の対象領域が広範囲に亘る場合には、その対応として、2つの防護管を並べて連結させることが行われる。
【0003】
例えば、電柱から建物に引き込む引込線の一部領域を2つの防護管で覆う場合、各開口周縁寄りの周壁に貫通孔を有する防護管が用いられる。管中心線に沿うように2つの防護管を並べて引込線の対象領域を覆う状態にした後、隣り合う2つの貫通孔に順に通して環状にした結束バンド等の紐部材で両防護管の両貫通孔間を締め付け、その後、両貫通孔及び紐部材を覆うように両防護管の連続部分に絶縁テープを巻き付けることによって両防護管を連結させることが一般的に行われていた。
【0004】
しかし、上述の如き連結の場合、作業者は作業場所において紐部材と絶縁テープとをそれぞれ手元に用意し、紐部材を各防護管の貫通孔に通して環状にした後、両防護管の両貫通孔間を紐部材で締め付ける必要があり、作業が煩雑であるという課題があった。また、紐部材を締め付ける際に両防護管の両貫通孔間に力を加え過ぎて変形や破損を引き起こしてしまい、防護管としての能力を低下させてしまう可能性もある。
【0005】
これらを回避するために、例えば、特許文献1の如き連結固定具を採用して2つの防護管を連結することが考えられる。特許文献1の連結固定具は、各々が断面凹状をなす第1半割体及び第2半割体からなる固定具本体を有し、第1半割体の一方の開放端縁と第2半割体の一方の開放端縁とが細長いピンによって回動可能に連結されている。また、第1半割体の他方の開放端縁側には、係合爪が設けられる一方、第2半割体の他方の開放端縁側には、係合爪が係合可能な係合孔が設けられている。そして、管中心線方向に並べられた2つの防護管の連続部分を第1半割体と第2半割体とで挟み込むように第2半割体に対して第1半割体を回動させるとともに係合爪を係合孔に係合させることにより両防護管を連結させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭62-71414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述の如き連結固定具は、周囲物との距離が近い電線の領域に取り付けられるため、それら周囲物との接触を避けるためにできるだけコンパクトな形状にしたいという要求がある。
しかし、特許文献1の構造の場合、第1半割体及び第2半割体の各々の一方の開放端縁側においては細長いピンで繋がっており、当該部分が固定具本体の外側方に張り出す構造である一方、第1半割体と第2半割体とを係合させる係合爪と係合孔とが外側方に張り出した位置において第1半割体と第2半割体とが接近する方向に係合する構造になっている。したがって、固定具本体の外形が大型化してしまい、電線の所望の場所に連結固定具を取り付けることができなくなってしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、2つの防護管を変形や破損を引き起こすことなく連結させることができ、しかも、使用時においてコンパクトな構造の防護管用連結固定具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明では、2つの防護管の連続部分を覆う2つの半割状構造の互いに連続する部分を可撓性を有する薄肉構造にするとともに、2つの半割状構造を互いに繋ぐ係合部が防護管の内側に収まるようにしたことを特徴とする。
【0010】
具体的には、側壁に貫通孔を有する2つの防護管を電線を覆って並設させた状態で連結可能な防護管用連結固定具を対象とし、次のような対策を講じた。
(【0011】以降は省略されています)

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