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公開番号2025124580
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024205815
出願日2024-11-26
発明の名称ポリアセタール樹脂組成物
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 59/00 20060101AFI20250819BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】成形品からのホルムアルデヒド放出量を抑制できること、及び成形品を高温乾燥下又は高温多湿下で長期間使用した場合に物性低下を十分に抑制できることに加えて、射出成形後の寸法安定性に優れるポリアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、(B)エチレン尿素0.03~0.60質量部、(C)アクリルアミド重合体0.05~0.50質量部、及び(D)エチレンビスステアリン酸アミド0.0005~0.05質量部を含む、ポリアセタール樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、
(B)エチレン尿素0.03~0.60質量部、
(C)アクリルアミド重合体0.05~0.50質量部、及び
(D)エチレンビスステアリン酸アミド0.0005~0.05質量部を含む、ポリアセタール樹脂組成物。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記(A)ポリアセタール樹脂がポリアセタールホモポリマーである、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項3】
前記(A)ポリアセタール樹脂が、ISO1133に従って測定した場合に、1.0~10.0g/10分のメルトフローレートを有する、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項4】
前記(A)ポリアセタール樹脂のメルトフローレートが1.0~3.0g/10分である、請求項3に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項5】
前記(A)ポリアセタール樹脂の分子量分布のピークが単峰性である、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項6】
前記(C)アクリルアミド重合体を0.05~0.20質量部含む、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項7】
前記(C)アクリルアミド重合体に対する前記(D)エチレンビスステアリン酸アミドの質量比(D)/(C)が、0.01~0.5である、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアセタール樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアセタール樹脂は、剛性、強度、靭性、摺動性及びクリープ性に優れた材料である。ポリアセタール樹脂の用途は、自動車部品、電気・電子部品及び工業部品等の各種機構部品用樹脂材料として、広範囲に亘っている。
【0003】
ポリアセタール樹脂は、熱、光、酸素、酸及びアルカリ等の作用により分解することでホルムアルデヒドが発生する。特に、製造時や成形加工時においては、熱分解で発生したホルムアルデヒドガスが樹脂成形品内に残留し、更には該樹脂製品から徐々にホルムアルデヒドが放出されることにより室内環境を悪化させることが懸念される。特に自動車の室内部品用途では、成形品からのホルムアルデヒド放出量を高いレベルで低減することが求められる。
【0004】
このようなポリアセタール樹脂成形品からのホルムアルデヒドの放出を抑制する方法として、種々の技術が提案されている。例えば、ヒドラジド化合物、尿素化合物、グアナミン化合物等をホルムアルデヒド捕捉剤として添加する技術、ポリアミド樹脂を熱安定剤として加える技術が提案されている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2016/126514号
特開2005-263921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、ポリアセタール樹脂の使用範囲は拡大しており、様々な輸送環境や使用環境に長期間置かれた際に、機械的強度を維持すること、例えば、高温乾燥下又は高温多湿下で長期間使用時の物性低下を抑制することが求められてきている。さらには、ポリアセタール樹脂を用いた機構部品類の小型化、精密化により、該機構部品の耐衝撃性向上だけでなく、成形後の寸法安定性も求められている。
【0007】
しかしながら、上記文献で提案されているポリアセタール樹脂組成物の成形品では、成形品からのホルムアルデヒドの放出の抑制、及び高温乾燥下又は高温多湿下で長期間使用時の物性低下の抑制の点において、必ずしも十分に満足の得られるものではなかった。
【0008】
そこで、本発明は、成形品からのホルムアルデヒド放出量を抑制できること、及び成形品を高温乾燥下又は高温多湿下で長期間使用した場合に物性低下を十分に抑制できることに加えて、射出成形後の寸法安定性に優れるポリアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、ポリアセタール樹脂に、ホルムアルデヒド捕捉剤としてエチレン尿素とアクリルアミド重合体を加え、エチレンビスステアリン酸アミドをアクリルアミド重合体に対して所定の比率で添加することで、成形品からのホルムアルデヒド放出量を抑制できること、及び成形品を高温乾燥下又は高温多湿下で長時間使用したときの物性低下を抑制できることに加えて、射出成形時の寸法収縮安定性に優れるポリアセタール樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は以下の通りである。
〔1〕 (A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、
(B)エチレン尿素0.03~0.60質量部、
(C)アクリルアミド重合体0.05~0.50質量部、及び
(D)エチレンビスステアリン酸アミド0.0005~0.05質量部を含む、ポリアセタール樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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