TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025141755
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024127834
出願日
2024-08-02
発明の名称
ポリアセタール樹脂組成物及びその成形品
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
59/00 20060101AFI20250919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】成形条件の違いによる耐衝撃性の変化を抑制でき、かつ、ホルムアルデヒド放出量が少ないポリアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)ポリアセタール樹脂及び(B)熱可塑性ポリウレタンの合計100質量部に対して、(A)ポリアセタール樹脂の量が、50質量部以上95質量部以下であり、(B)熱可塑性ポリウレタンの量が、5質量部以上50質量部以下であり、(C)環状尿素化合物の量が、0.05質量部以上0.30質量部以下であり、(D)非晶性ポリアミド樹脂の量が、0.20質量部以上2.0質量部以下であり、(E)融点250℃以上の結晶性ポリアミド樹脂の量が、0.01質量部以上0.10質量部以下であり、(D)非晶性ポリアミド樹脂に対する(E)融点250℃以上の結晶性ポリアミド樹脂の質量比(E)/(D)が、0.02以上0.10以下である、ポリアセタール樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ポリアセタール樹脂と、
(B)熱可塑性ポリウレタンと、
(C)環状尿素化合物と、
(D)非晶性ポリアミド樹脂と、
(E)融点250℃以上の結晶性ポリアミド樹脂と、を含み、
前記(A)ポリアセタール樹脂及び前記(B)熱可塑性ポリウレタンの合計100質量部に対して、
前記(A)ポリアセタール樹脂の量が、50質量部以上95質量部以下であり、
前記(B)熱可塑性ポリウレタンの量が、5質量部以上50質量部以下であり、
前記(C)環状尿素化合物の量が、0.05質量部以上0.30質量部以下であり、
前記(D)非晶性ポリアミド樹脂の量が、0.20質量部以上2.0質量部以下であり、
前記(E)融点250℃以上の結晶性ポリアミド樹脂の量が、0.01質量部以上0.10質量部以下であり、
前記(D)非晶性ポリアミド樹脂に対する前記(E)融点250℃以上の結晶性ポリアミド樹脂の質量比(E)/(D)が、0.02以上0.10以下である、ポリアセタール樹脂組成物。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記(D)非晶性ポリアミド樹脂が、ポリアミド6Iである、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項3】
前記(E)融点250℃以上の結晶性ポリアミド樹脂が、ポリアミド66である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項4】
前記(A)ポリアセタール樹脂は、メルトフローレート(MFR)が4g/10分以下である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項5】
前記(C)環状尿素化合物が、ヒダントインである、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項6】
前記(D)非晶性ポリアミド樹脂に対する前記(E)融点250℃以上の結晶性ポリアミド樹脂の質量比(E)/(D)が0.025以上0.100以下である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項7】
前記(D)非晶性ポリアミド樹脂の量が、前記(A)ポリアセタール樹脂及び前記(B)熱可塑性ポリウレタンの合計100質量部に対して、0.30質量部以上0.70質量以下である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項8】
さらに、(F)ヒドラジド化合物を、前記(A)ポリアセタール樹脂及び前記(B)熱可塑性ポリウレタンの合計100質量部に対して、0.01質量部以上0.10質量部以下含む、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項9】
前記(F)ヒドラジド化合物が、アジピン酸ジヒドラジド又はセバシン酸ジヒドラジドである、請求項8に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物の成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアセタール樹脂組成物及びその成形品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアセタール樹脂は、結晶性樹脂であり、剛性、強度、靭性、摺動性、及びクリープ性に優れる為、従来から、自動車部品、電気・電子部品、及び工業部品等の機構部品用の材料等として、広範囲に亘って用いられている。
そして特に、自動車部品においては、VOC性能や色調特性の要求が高まってきている。また、自動車部品の小型化、軽量化に伴い、耐衝撃性向上の要求も高まってきている。
【0003】
一方、熱可塑性ポリウレタンは、ポリアセタール樹脂との相溶性が比較的良く、ポリアセタール樹脂に耐衝撃性を付与できる。これらのことから、ポリアセタール樹脂と熱可塑性ポリウレタンとを含む組成物がよく使用されている。
【0004】
このようなポリアセタール樹脂と熱可塑性ポリウレタンとを含む組成物として、下記特許文献1に開示されるものが知られている。下記特許文献1には、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、熱可塑性ポリウレタン樹脂1~120重量部及びホルムアルデヒド反応性窒素を有するホルムアルデヒド捕捉剤0.01~5質量部を配合してなり、熱可塑性ポリウレタン樹脂が、0.1質量%以下の残存イソシアネート量を含有し、3000質量ppm以下の含水率を有し、180℃において20万ポアズ以上の溶融粘度を示すポリアセタール樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-057044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のとおり、ポリアセタール樹脂組成物は様々な用途・様々な製品に用いられており、成形メーカー等の様々な事情により、多種多様な成形条件にて成形されることが多い。
しかし、特許文献1記載のポリアセタール樹脂組成物は成形条件による物性の変化においては何ら検討されていない。一般に、ポリアセタールと熱可塑性ポリウレタンのポリマーブレンドにおいて、成形中の熱履歴によりポリマーの分離が進み、物性変化が起きやすい傾向にあり、特に成形条件を変えた場合に、マトリックス樹脂とドメイン樹脂の分散状態が影響する耐衝撃性の変化が起きやすい。
【0007】
そこで、本発明は、成形条件による耐衝撃性の変化を抑制でき、かつ、ホルムアルデヒド放出量が少ないポリアセタール樹脂組成物及び該ポリアセタール樹脂組成物の成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上述した従来技術の課題を解決するべく鋭意研究を行った結果、下記手段により、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の通りである。
【0010】
[1] (A)ポリアセタール樹脂と、
(B)熱可塑性ポリウレタンと、
(C)環状尿素化合物と、
(D)非晶性ポリアミド樹脂と、
(E)融点250℃以上の結晶性ポリアミド樹脂と、を含み、
前記(A)ポリアセタール樹脂及び前記(B)熱可塑性ポリウレタンの合計100質量部に対して、
前記(A)ポリアセタール樹脂の量が、50質量部以上95質量部以下であり、
前記(B)熱可塑性ポリウレタンの量が、5質量部以上50質量部以下であり、
前記(C)環状尿素化合物の量が、0.05質量部以上0.30質量部以下であり、
前記(D)非晶性ポリアミド樹脂の量が、0.20質量部以上2.0質量部以下であり、
前記(E)融点250℃以上の結晶性ポリアミド樹脂の量が、0.01質量部以上0.10質量部以下であり、
前記(D)非晶性ポリアミド樹脂に対する前記(E)融点250℃以上の結晶性ポリアミド樹脂の質量比(E)/(D)が、0.02以上、0.10以下である、ポリアセタール樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
旭化成株式会社
収納箱
1か月前
旭化成株式会社
検査装置
今日
旭化成株式会社
ゴム組成物
27日前
旭化成株式会社
樹脂組成物
2か月前
旭化成株式会社
研磨パッド
1か月前
旭化成株式会社
電解セル構造体
2か月前
旭化成株式会社
紫外線照射装置
7日前
旭化成株式会社
青果物輸送方法
1か月前
旭化成株式会社
紫外線発光素子
2か月前
旭化成株式会社
積層体の製造方法
1か月前
旭化成株式会社
レーザダイオード
1か月前
旭化成株式会社
水酸化物の製造方法
2か月前
旭化成株式会社
紫外線照射システム
2か月前
旭化成株式会社
積層体及び光学部材
3日前
旭化成株式会社
発光素子及び発光装置
2か月前
旭化成株式会社
ポリアミドの製造方法
1か月前
旭化成株式会社
深紫外線光源検査装置
2か月前
旭化成株式会社
再生ABS系樹脂組成物
1か月前
旭化成株式会社
硬化性組成物及び合成皮革
1か月前
旭化成株式会社
硬化性組成物及び合成皮革
1か月前
旭化成株式会社
ポリアセタール樹脂組成物
1か月前
旭化成株式会社
樹脂製偏光ビームスプリッタ
1か月前
旭化成株式会社
分岐ポリオキシメチレン樹脂
2か月前
旭化成株式会社
検査装置および検査システム
13日前
旭化成株式会社
硬化性組成物、及びその硬化物
27日前
旭化成株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
今日
旭化成株式会社
ホルムアルデヒドガスの製造方法
1か月前
旭化成株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
今日
旭化成株式会社
車両用シートとその振動低減方法
1か月前
旭化成株式会社
塗料組成物、及び樹脂膜の製造方法
1か月前
旭化成株式会社
水素製造システム及び水素製造方法
3日前
旭化成株式会社
解析装置、システムおよびプログラム
6日前
旭化成株式会社
設計支援プログラムおよび設計支援装置
1か月前
旭ファイバーグラス株式会社
断熱箱体
2か月前
旭化成株式会社
CNSLを用いたフェノールの製造方法
29日前
旭化成株式会社
ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法
3か月前
続きを見る
他の特許を見る